【感想】ルパン三世PART6 EPISODE 0 ―時代―

ルパン三世PART6

50年間次元を演じてきた小林清志さんが勇退。次の世代へバトンを渡す。

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あらすじ

監獄の中で、次元大介は人生について考えていた。
一仕事終えたルパン達は、AIが搭載されたドローンや最新兵器を前にしくじり、次元はコンバット・マグナムを、五ェ門は斬鉄剣を奪われていた。

「つまんねえ時代になっちまったもんだ」と次元はぼやく。 

監獄を脱出後、アジトで酒を飲みながらどんちゃん騒ぎするルパン一味。
ルパンはちゃっかりマグナムと斬鉄剣を取り戻していた。
機嫌よく飲みながら、「とっておきの上物がある」と、ルパンは71年物のウィスキーを取り出す。

その時銭形がアジトを嗅ぎつけ襲撃してくる。
ルパン達は次元に囮を任せ、アジトから逃走する。

「その酒一人で飲んだら承知しねえぞ」と言い、次元はルパンと別れる。
次元はマグナムを巧みに操りAIドローンと警官隊を撃破。

まんまと逃げおおせたルパンは緑のジャケットを羽織り、夕日を眺めながら「またうまい酒を飲もうぜ、次元」と呟くのだった。

次元大介とは

ルパンとは長い付き合いで、相棒として共に行動することが多い。
早撃ちのスペシャリストで、拳銃に手をかけていない状態から銃を構えて弾丸を撃つまで、僅か0.3秒だと言われる。
銃のメンテナンスの技術も一流で、ルパン曰く「目を瞑っても銃を組み立てられる男」

ルパンを陰ながら援護射撃したり、時には苦言を呈したりする、まさにルパンとは切っても切れない存在である。

次元大介プロフィール

身長178㎝
体重70kg
年齢不詳
国籍日本
愛用銃S&W M19 コンバット・マグナム
愛用品

帽子(イタリア製中折れ帽)

好きな物

タバコ(アメリカ産)、酒(バーボン・スコッチ)、西部劇、クラシック

嫌いな物

歯医者

次元の職人技が光るエピソード

今回の話で出てきたAIドローン。
ドローンはこちらの銃の軌道を計算し、自動で躱してしまう。

物語冒頭でルパン達が脱獄する時、弾かれたピッキングツールをドローンが予測できずに命中するシーンがある。
次元はこれをヒントに、割れたガラス瓶に銃弾を弾かせてドローンを破壊するのだ。

「跳弾は計算できないようだな」と笑う次元、たった一人で警官隊を撃破し爆炎をバックに歩く次元は最高にかっこよかった。

エピソード0は小林清志さんの送別会

エピソード0では次元とルパンファミリーが一対一で話すシーンがある。
そのシーンの中には、50年近く次元大介を演じ続けてきた小林清志さんへの言葉として捉えられる台詞が数多くあった。

ところが意外なことに、ルパンと次元が一対一で話すシーンはない。
それは前回のPART5で二人が腹を割って話していたからではないかと推測する。

PART5のエピソード4で、ルパンはヒトログというAI解析により追い詰められ、負傷していた。
そんなルパンに次元は「引退しろ」と言うのだ。
当時も次元は時代の流れについてルパンに語っていた。

正直俺は最近の世の中ってやつについていけないところがある。
もっとシンプルなのが俺は好きなんだよ。

ルパン三世PART5 23話「その時、古くからの相棒が言った」次元の台詞より引用

次元の「引退しろよ」「ルパン、お前とのつきあいは俺が一番古い。お前に引導を渡せるのは俺だけだ」に対して、ルパンは「終わりが来るその日まで俺はルパン三世でいたいんだよ」と答える。
これは小林さんから栗田さんへのメッセージだったし、栗田さんの答えだったと思う。

その後二人でタバコをふかすシーンは、二人の決して切れない絆を物語る最高のシーンだ。

今回のエピソード0に、その対となるシーンがあったので紹介する。

監獄で次元の様子がおかしかったことが気にかかる五ェ門。
もしかしたら次元が泥棒稼業から足を洗うかもしれない。
「万一の時に引き止める心意気はないのか?」とルパンに問う。

時代が変わりゃ、自分も変わる。
俺はそうやってきた。
けど次元大介って男だけは、そんな俺を黙って受け入れてくれた。
あいつだけは変わらずにいてくれた。
だから俺は俺でいられたのかもしれねえ。
ならよ、あいつがどうしようが、黙って受け入れんのが筋ってもんだろ。

ルパン三世PART6 1話「EPISODE0-時代-」ルパンの台詞より引用

前任のルパン三世役・山田康雄さんが亡くなられた後、急遽ピンチヒッターでルパン役をやることになった栗田貫一さん。
筆者も当時からルパン三世が大好きで、山田さんの訃報を新聞で知った時は衝撃が走った。
ルパンを演じる人は山田さん以外ありえないと思っていたからだ。
新しい映画の発表があった後だっただけに、「これでルパン三世も終わりか」と寂しくなったものだ。

そこで急遽ルパンを演じたのが、当時「ものまね四天王」と称された栗田さんだった。
当時のことを「少年野球のピッチャーが大リーグのマウンドに立ったようなもの」と栗田さんは喩えている。
パソコンやインターネットが一般家庭に普及していない時代だったが、この突然の声優交代は相当叩かれていたと思う。

2011年、栗田さんを迎えたルパンファミリーも次元以外の声優さんが勇退したが、栗田さんの隣で変わらず次元大介でいてくれたのが小林さんだった。
小林さんへのリスペクトに溢れた今回のルパンの台詞に目頭が熱くなってしまった。

「やっぱり変わんねえな。お前はクラシックだよ、次元」

エンディングを飾るのは「ルパン三世のテーマ’80」
小林さんが「雰囲気はJAZZにも似ているんだ」と称した次元大介を送るのにふさわしいジャズ編曲のテーマソングだ。

次回からは大塚明夫さんが次元役を務める。
大塚さんの次元がどうなるのか今から楽しみである。
余談ではあるが、大塚明夫さんの父・周夫さんは、初代石川五ェ門役でもある。
何とも不思議な縁を感じてしまう。

時代が変わればルパンも変わる。
いつの時代も声優界のレジェンド達がルパン達に命を吹き込んでくれることだろう。
しかし筆者にとって永遠の次元大介は小林さんである。

小林清志さん、50年もの間次元大介を演じ続けてくれて本当にありがとうございました。

ルパン三世PART6 2話の考察を読む。

ルパン50周年記念傑作選【次元大介編】

ルパン50周年記念として、次元ファンにはたまらないエピソードを三つ厳選したものがYoutubeに公開されている。

「小林さんの声をもっと聞きたい!」という方はこれを観て次元の声に浸ろう。

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