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【考察】ルパン三世PART6 #12「英国の亡霊」

ルパン三世PART6

1クール目最終回!教授は身近なところにいた?

ルパン三世PART6の考察ページ。

本記事では1クール目最終回の12話を考察する。

「フォークナー卿が殺されるまで」「突き止めた犯人」「レイブンの歴史」「亡霊に縛られ続けた男」「モリアーティ教授登場」を掲載。

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あらすじ

ブラックドローイングに日が差し込んだ瞬間、火が噴き出し炎上するフォークナービル。

ブラックドローイング自体が、レイブンの財宝に近づいた者を部屋ごと爆破するトラップだったのだ。

レイブンの財宝への手がかりがなくなったかと思われたが、フォークナーが肌身離さず身に着けていた指輪が財宝の隠し場所のキーだった。

レイブンの財宝を目の前にして、ホームズ一行・ルパン一味・銭形警部・MI6のエリオットが集結し、財宝を巡った銃撃戦が始まる。

その中でホームズはルパンの銃弾を受け倒れてしまう。

リリー「ホームズさん!」
レストレード「死ぬな!ホームズ!ホームズ、しっかりしろ!諦めるな!」

僅かな明かりしかない中倒れたホームズ、そしてホームズに駆け寄り声をかけるレストレードを見て、リリーは10年前のことを思い出す・・。

フォークナー卿が殺されるまで

絵もブラックドローイングも、レイブンの財宝に繋がるものではなかった。

ではフォークナー卿がどういう人物で、どういう経緯で殺されることになったのかを紐解く。

そこに犯人への手がかりがあるはずだ。

フォークナー卿は何者だったのか?

フォークナー卿はブラックドローイングの番人であり、レイブンの財宝の番人でもあった。

ブラックドローイングの真実

ルパン「レイブンの財宝に近づこうとした者は部屋ごと爆破される」

アルベール「あの絵は財宝の在りかを示す手がかりではなかったのだな」

【考察】ルパン三世PART6 #12「英国の亡霊」ルパンとアルベールの会話より引用。

むしろフォークナーは部屋の仕掛けすら知らされていなかった可能性があるとルパンは言う。

犯人の狙いはフォークナー卿だった

フランス司法警察中央局がフォークナーに目をつけたのは、レイブン内部からの密告だった。
犯人はそうすることでわざとフランスを動かしたのだ。

ルパン三世PART6 #12「英国の亡霊」ホームズの台詞より引用

まず犯人は、レイブンの財宝の手がかりとして「フォークナー卿とオフィスにある絵を調べてみろ」と情報を流した。

フランス司法警察中央局長であるアルベールは、部下たちと共にフォークナー卿を監禁する。
その後アルベールはフォークナー卿に化けて絵を盗み出す。

犯人はこの事件にホームズが関わると知っていたため、アルベール達の計画が失敗すると分かっていた。

フォークナー卿は無事スコットランド・ヤードに保護され、取調室に誘導されたのだ。

その際財宝のキーである指輪を押収し、指輪を外して用済みのフォークナー卿は犯人に殺されたのである。

突き止めた犯人

ホームズとレストレード警部の話を盗聴していたMI6のエリオットは、スコットランド・ヤードに侵入し、フォークナー卿の指輪を盗み出す。

そして指輪を使って、エリオットはまんまとレイブンの財宝を手に入れようとした。

しかしホームズ一行・ルパン一味・銭形警部も加わって、財宝を巡って銃撃戦が始まる。

銃撃戦は、真犯人を炙り出すための小芝居だった。

10年前のあの夜、パパはあなたを見かけた。
捜査本部に詰めているはずだったあなたがどうしてここにいるのかって・・!

【考察】ルパン三世PART6 #12「英国の亡霊」リリーの台詞より引用。

ルパンに撃たれたと思われたホームズもピンピンしている。

リリーの記憶が戻り、フォークナー卿を殺し、10年前彼女の父ワトソンを殺した犯人はレストレード警部だと発覚する。

ホームズはいつから犯人に確信を持っていたのか

ホームズ「やはりお前だったのか」

レストレード「いつ・・気がついた!」

ホームズ「確信を持ったのはあの夜。君がリリーのマフラーのことを言った時だ。10年前、確かにリリーは確かに黄色いマフラーをしていた。だが、後から現場に来た君がマフラーのことを知っているはずはないのだ。つまり、君は警部として現場に来る以前、リリーに会っている」

ルパン三世PART6 #12「英国の亡霊」ホームズとレストレードの会話より引用。

ホームズは確信に至ったのはマフラーの件としながらも、実際はかなり前からレストレードのことを疑っていたと思われる。

7話の時点で、ホームズはレストレードのことを避けだし、単独行動を取り始めるのだ。
このことはレストレードも「まるで私を避けているようだし」と八咫烏に愚痴っている。

そしてルパンから10年前の事件の顛末を聞いた時、ワトソンは10年前の夜、「見知った人物」を見て後を追いかけたとルパンに言われている。

11話ではレストレードに報告せずに記者会見を行うなど、レストレードに対して疑惑の目を持っていたのは間違いない。

レイブンの歴史

レストレードはレイブンのメンバーでありながら、レイブンの財宝を狙っていた。

その為、財宝の番人であるフォークナー卿を殺したのだ。

しかしレイブンの財宝は何と使い物にならない不発弾だった。

一体レイブンはどういう組織で、創設以来どう衰退していったのだろうか?

レイブンの歴史

ルパン「第二次世界大戦中、猛烈な爆撃にさらされたロンドンには多くの不発弾が埋まっていた。それに目をつけたヤツらが、戦後のどさくさの中、爆破可能な状態に戻しひそかに蓄えた」

ホームズ「レイブンという組織を創設した彼らは、防空壕などの遠大な地下通路を掌握。ロンドンのどこへでも爆弾を運ぶことができるようになった。そして彼らは英国の重要施設をいつでも爆破できるとして、暗躍をし始める」

ルパン三世PART6 #12「英国の亡霊」ルパンの台詞より引用。

こうしてレイブンは英国政府を陰から操ってきた。
その力は女王陛下をも上回り、60-70年代には活動のピークを迎えた。

レイブンの崩壊

アルベール「レイブンは非常に細分化された組織で、個々の繋がりが弱く活動が表面化されない」
ルパン「一度でも失敗すれば容赦なく抹殺される。非情な組織だ」

ルパン三世PART6 #12「英国の亡霊」ルパンとアルベールの会話より引用。

個々の繋がりが弱かったことが災いし、レイブンの指揮系統が崩壊して以降は、力の源でもあった爆弾の整備も行われなくなった。

こうしてレイブンは衰退し、90年代以前に既に崩壊していたのだ。

亡霊に縛られ続けた男

そんな・・・俺は・・ワトソンまで殺してしまったのに・・。

ルパン三世PART6 #12「英国の亡霊」レストレードの台詞より引用。

レイブンの崩壊を知らなかったホレイショ・フォークナー・レストレードといった末端のメンバーは忠実に使命を守り代々引き継いでいった。

レイブンが既にないことを知って、レストレードによぎったのはワトソンを殺した激しい後悔だった。

思えば7話でワトソンを殺したシーンで、犯人は激しく動揺していた。
レイブンのメンバーではあったが、レストレードは旧知の仲であるワトソンを殺したくはなかったのだろう。

レストレードもレイブンという亡霊に囚われた被害者だったと言える。

レストレードの最期の言葉は「リリーに伝えてくれ。”すまなかった”と」だった。

ジェームズ・モリアーティが登場

コナン・ドイル原作のシャーロック・ホームズシリーズでお馴染みのモリアーティ教授がラストに登場した。

モリアーティ「久しぶりだね、ルパン三世」
ルパン「教授ってお前のことだったのか。モリアーティ」

モリアーティ「邪魔はしないでくれよ」

ルパン「そんな野暮なことはしないさ。お前はお前で好きにやりゃいい。ただし、手強いぜ。シャーロック・ホームズは」

次元「誰だ?」
ルパン「古い知り合いさ」

ルパン三世PART6 #12「英国の亡霊」ルパンたちの会話より引用。

7話で出てきたモラン大佐を束ねているのが、このモリアーティ教授だ。

ここからホームズとモリアーティ教授の頭脳戦が始まるのだろうか?

CVが石田彰氏なだけあって、ラスボス感がすごい。

ところでこのモリアーティ教授だが、花屋のバイトとして1話から登場しており、11話のベーカーストリート・イレギュラーズの中にもちゃんと登場している。
台詞がなかったので全く盲点だった。

筆者はレストレード警部が犯人だったことよりもこちらにびっくりしたくらいである。

コナン・ドイル財団公認の唯一のパスティーシュ、『モリアーティ』は本家へのリスペクトを感じさせる珠玉の一冊だ。
興味がある方は読んでみてほしい。

12話の感想

ルパンはレイブンとの因縁について、仲間にも黙して語らなかった。
ルパンの目的はレイブンの財宝ではなく、リリーを守ることにあったからだ。

それはワトソンが亡くなる直前にルパンに言った台詞に理由がある。

リリーを・・頼む・・ホームズ・・。

ルパン三世PART6 #12「英国の亡霊」ワトソンの台詞より引用。

ルパン三世という、何よりお宝を盗むスリルを楽しむ男が、死の間際にワトソンに託された切実な願い守り続けて、10年の歳月を経てホームズにその役割を譲り渡すという演出がとても良かった。

ホームズ「さあ、出発だ。ワトソン。タクシーを捕まえよう」

リリー「はい!えっ?ホームズさん、今私のこと”ワトソン”って・・」

ルパン三世PART6 #12「英国の亡霊」ホームズとリリーの会話より引用。

そしてホームズとリリーも長い夜が終わり、これから二人で共に歩いていくだろう。

二代目ワトソンとしてのリリーの活躍も楽しみだ。

次回からはいよいよ2クール目に突入。

EDテーマも「BITTER RAIN feat. 藤原さくら」に変わる。
しっとりとした雰囲気が漂うジャズバラードらしいが、2クール目のテーマ「Woman」に合わせているのだろうか?

次回のルパン三世は1月8日から放送となっている。

13話の考察はこちら

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