約束の地・エデンでフェナと雪丸はアベルと対峙する。
アニメ「海賊王女」の考察ページです。
今回は11話「使命の果てに」を考察します。
最終話のサブタイトルが「選択の巫女」ということが明らかになりました。
選択の巫女とはフェナのことでしょう。
今回の考察では、「フェナと雪丸が見つけた方舟がノアの方舟である」という仮定で進めていきます。
ノアの方舟について丁寧に紐解き、「フェナが選択しなければならないこと」を大胆予想します。
小ネタは紫檀が見つけた草薙の剣と、椿の婚約者についてです。
あらすじやネタバレを含むため、未視聴の方はご注意ください。
前話の考察はこちらあらすじ

フェナと雪丸はついに亡き父ハインツとの約束の地・エデンに辿り着く。
そこに現れた海軍将校アベル。
雪丸はフェナを守ろうとアベルと戦うが、手傷を負ってしまう。
雪丸を守ろうと、フェナは雪丸を庇うようにアベルの前に立ちはだかる。
そんな中、フェナの母ヘレナが現れ・・?
選択の巫女とは何なのか?

雪丸「あれは・・」
海賊王女 11話「使命の果てに」フェナと雪丸の会話より引用
フェナ「方舟・・」
フェナと雪丸が辿り着いた先に見つけた者は方舟でした。
方舟というと、ノアの方舟が有名ですね。
ここからはフェナと雪丸が見つけた方舟がノアの方舟だと仮定し、ノアの方舟の概要から、何故失われた財宝がエデンに集められていたのか、アベルの使命は何だったのか、コーディが言っていた観測者《ストーリーメーカー》とは一体何者なのかを考察していきます。
丁寧に紐解いていくと、フェナが何を選択しなければならないのかが見えてきます。
それではまずノアの方舟について解説します。
ノアの方舟について

神は自堕落な人々を洪水で滅ぼすと決めます。
神はそのことを信心深いノアに告げ、方舟を作るよう命じます。
ノアはゴフェルの木で三階建ての方舟を作り、舟に金銀財宝や家族や動物のつがいを乗せたと言います。
洪水は40日40夜続き、地上に生きていたものを滅ぼしつくしたとされています。
世界中に点在する財宝がエデンに集められている理由
イギリス海軍が財宝を目の前にした時に、アベルが言っていた言葉を思い出してください。
これが地球の金庫。
サンミゲル・キャプテンキッド・聖杯・契約の箱・テンプル騎士団・悲しき夜の秘宝。
世界中に点在する失われた財宝は全てここにある。使命ある者によってこの場所に集められた。
やがて必要になるその時の為に。
海賊王女 11話「使命の果てに」アベルの台詞より引用。
「やがて必要になるその時」とは、洪水であらゆる生物が滅んだ時のことを指し、フェナは生物を滅ぼすかを選択しなければならない存在《選択の巫女》ではないか?という予想です。
アベルの使命は何だったのか?
フェナと同様、アベルもエデンに到着後は迷うことなく道を進んでいます。
「使命がある者はエデンに導かれる」とヘレナが言っていた通り、アベルにも何らかの使命があったと考えていいでしょう。
ある者は来たる大洪水の際の為に財宝をエデンに集めました。
もしアベルに使命があるとしたら、選択の巫女であるフェナがエデンに辿り着くための舞台装置のような役割だったのではないでしょうか。
しかしその為にアベルは愛する女性ヘレナを目の前で失い、自らの手を多くの血で汚しながらヘレナを探し続けたことになります。
たった一人で背負う業としては重すぎますね。

ヘレナ「遅かったね。・・また、道に迷ったの?」
海賊王女 11話「使命の果てに」ヘレナとアベルの会話より引用。
アベル「・・ごめん」
ヘレナ「いいの。ちゃんと辿り着いてくれたから」
最終的に彼の悲願であったヘレナとの再会があったことは良かったです。
観測者《ストーリーメーカー》について

アベルがフェナをエデンに導く舞台装置であったのなら、その舞台装置を整える役割を果たすのが、ハインツやコーディなのではないかと思います。
時折現れては、謎めいた言葉を言っていたのはそのためです。
しかしコーディ自身はマックスカイバー農園で奴隷の子として生まれ、5歳の頃シャングリラに売られ、そこで働いていたところをアベルに救ってもらったという経歴があります。
いつ頃から観測者として動いていたのかなどは最終回で明らかになるのでしょうか・・?
その他の小ネタ
紫檀が見つけた草薙の剣

長さ二尺八寸。刃先は菖蒲。柄は筋立ち。白に染まった都牟刈の太刀。
海賊王女 11話「使命の果てに」紫檀の台詞より引用
『玉千集裏書』と『古事記』には、草薙剣の見た目について、それぞれこんな記述があります。
「長さが二尺七、八寸ほど、刃先は菖蒲の葉のような形、柄のほうは魚の背骨のように節立っていて、全体的に白い」
「御刀の前以ちて刺割きて見みそなはししかば、都牟刈之太刀在り」
やはり紫檀が見つけたのは草薙の剣で間違いなさそうです。
しかし草薙の剣には「見たら呪われる」という逸話もあり、紫檀の今後が心配です😅
椿には婚約者がいる?

真田精鋭部隊随一の苦労人として知られる椿。
前話から気になっていたのですが、椿に許嫁がいるのではないか?と思われる発言が相次いでおり、物議を醸しております。
「こんだけあったら立派な祝言あげてやれる」(10話)
「島一番の花嫁衣裳を着せてやるからな」(11話)
海賊王女 10話「佳局の幕開け」11話「使命の果てに」椿の台詞より引用
財宝を目の前にして、情緒不安定な様子の椿。
この意味深な台詞から、椿には結婚を目前にした相手がいるのではないでしょうか?
それならば、掟を破りフェナについていくことは、椿の中ではかなりの葛藤があったと思うのですが、道中そんな様子は微塵も見せなかったのが、椿の苦労人たる所以なのかな・・。
11話の感想
最終回目前ということで、いつもより大胆予想をしてみたのですが、いかがでしょうか?
11話は契約の箱や悲しき夜の秘宝、紫檀が見つけた草薙の剣など、聖書に出てくるものから中世の財宝伝説からまで、冒険活劇にありがちなワクワクする要素が散りばめられていましたが、物語の展開としてはファンタジー色が強く、何故アベルの目が赤くなったのか(使命に囚われていた?)、アベルがエデンに到達した時、天気が悪くなったのは何故なのか、どうして戦いの最中ヘレナが現れたのか(使命を果たしたアベルの魂を救済にきた?)、アベルの魂はどこへ行ったのか、何故アベルの肉体は炎に包まれたのかなど、分からないことが多いです。
結局フェナの使命も明らかにならなかったので、今ある情報だけでの推測となっております。
フェナが方舟を見渡しながら「懐かしい」と言っていたことから、フェナはエデンで産まれたのかな?など、まだまだ話し切れていない部分も多いのですが、真実は来週までお預けになりそうです😊
うちのサイトでは歴史的な観点から海賊王女の考察をすることが多かったですが、ここまで読んでくださった方、どうもありがとうございます。
あと残すところ1回ですが、おつきあいください!🥰
12話の考察はこちら
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