「私、ずっとその言葉を聞きたかったんだ」
アニメ「海賊王女」の12話「選択の巫女」の考察ページです。
ついにエデンに辿り着いたフェナと雪丸。
そこでフェナはコーディとフランツに己の運命を告げられます。
このページでは、「エデンとは何だったのか」「フェナの本当の父親」「ヘレナ≠選択の巫女」「フェナの記憶はどうなったのか」について書いています。
そして主要キャラクターのその後や、残った謎に関して補足しています。
最後に海賊王女の総評があります。

あらすじ・ネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください。
↓前話の考察はこちら↓
あらすじ

コーディ「選ぶこと。それが選択の巫女として生まれたあなたの役割です」
世界を壊すのか、残すのか、選択の巫女であるフェナが選ばないといけない。
そして役目を終えた巫女は全ての記憶を失ってしまう。
突然告げられた運命にフェナは戸惑う。
一体フェナはどちらを選択するのか・・。

ねぇ雪丸、これまで私を守ってくれてありがとう。色々迷惑ばっかかけてごめんね。でも私はもう大丈夫。皆が生きる未来は私が何とかする。
エデンとは何だったのか
探していたんだ。我々に代わり、増えすぎた魂たちを管理するための存在を。
海賊王女 12話「選択の巫女」コーディの台詞より引用
コーディやハインツはエデンの一部であり、エデンは彼らの一部だと言っていました。
つまりエデンは魂を管理する場所・存在です。
天国や神に近いのではないでしょうか?
そして増えすぎた魂を管理するため、選択の巫女という存在を作り出したのです。
全ての命が滅びる未来を確実に回避するため、観測者は選択の巫女候補を見守り、エデンに辿り着くことが出来た巫女に、世界の命運を決めさせてきました。
フェナの本当の父親
フェナが父と思っていたフランツ・ハウトマンは実の父ではありませんでした。
それではフェナの父親は一体誰だったのでしょうか?
フェナ・ラピュセル・フレデリック。イギリス王の正統な血を引く王女。
海賊王女 12話「選択の巫女」コーディの台詞より引用
フェナの父親に関して直接言及はありませんでしたが、父親のモチーフと思われる人物がいました。
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その人物が、ジョージ三世(ジョージ・ウィリアム・フレデリック)です。
ジョージ三世はシャーロット・オブ・メクレンバーグ=ストレリッツとの間に9男6女の子供をもうけます。
子供の名前にアベルはありませんでしたが、これだけ子宝に恵まれると「王になれない子供」が放置されていても不思議じゃありませんね。
フレデリックという名前も一致しますし、ジョージ三世の在位期間は1760年-1820年と、海賊王女の時代に近いです。
ヘレナは選択の巫女ではなかった?
最終話の内容からフェナの母・ヘレナは選択の巫女ではなかったことが分かります。
根拠は二つ。
第一に、「先代の巫女はジャンヌ・ダルク」とコーディが言っていたこと。

第二に、アベルが牢屋でヘレナと再会した時、ヘレナはアベルのことを覚えていたからです。
選択の巫女であるならば、ヘレナは使命を果たした後記憶を失っているはずです。
つまりヘレナはフェナという選択の巫女を産むためだけに、アベルと添い遂げることを諦め王の子を身籠ったことになります。
しかし何故王でなければラピュセルは生まれないのか明らかになりませんでした。
ちなみにジャンヌ・ダルクにもフランス王家の血筋ではないかという逸話があります。
フェナの記憶はどうなったのか
選択を終えたフェナは記憶を失い、雪丸たちと共に今までの場所を巡る旅に出ました。
ある日、「記憶の欠片をお探しかな?」という声をフェナは聞きます。

雪丸「どんな時間が流れても、たとえこの身が滅んでも、この気持ちは変わらない。愛してる」
雪丸の熱い告白の後、フェナは雪丸をポカリと殴りつけます。
これは1話でというか、今まで散々フェナを小突いてきた雪丸への意趣返しかなと感じました。

つまりこの時点でフェナは完全ではないにしろ、記憶を一部取り戻したのではないでしょうか。

フェナ「私、ずっとその言葉を聞きたかったんだ」
思いが通じた二人の満面の笑みで終わって良かったです!
お幸せに・・!!
主要キャラその後
フェナ達はフェナの記憶が戻るきっかけになればと、今までの旅で回ったところをもう一度巡ります。

紫檀はエデンから脱出する際、財宝以外に草薙の剣も持ち出しており、桂に返却しています。
行方不明になっていた桂がようやく出てきて安心しました😂
草薙の剣を見つけ出した功績で、追われることもなくなったのではないかと思われます。

ランブルローズ海賊団はシャーロッテ・ハンナ・メアリのみその後の描写があります。
ほかの団員(オマリー・チン・アルテミシア・アン・アルビダ)は消息不明です。
メアリは槐を探しているようですね。
メアリ、後ろ後ろー!!🤣

オットーとサルマンも無事。何故かアンジーもいる。
ハウトマン家に仕える(元)騎士、オットーとサルマンも健在!
何故アンジーが一緒なのかは分かりませんが、もしかしたらフェナがシャングリラにいることを二人に教えたのがアンジーだったのかもしれませんね。

ヘレナとアベルは転生したのか、二人そっくりの子供が町を駆け回っているシーンがあります。
選択の巫女でも観測者でもないヘレナがエデンにいたのは、アベルを待っていたのではないかと思います。
そしてアベルが使命を終えたのちに、二人で転生したのではないでしょうか。
今生では二人で幸せになってほしいですね😊
海賊王女総評
フェナが背負った途方もない使命とは裏腹に、雪丸のフェナへの思いが一貫して一途で良かったです。

俺は!お前を絶対忘れない!たとえお前がどこにいても、自分を見失ったとしても、必ず俺が見つけ出してやる!必ず俺が、思い出させてやる!!
雪丸が消えていくフェナに向かって叫んだシーンは最高でした。

作画よし、音楽良し、しかし尺が足りない!!!
2クールで観たかった🥴

この旅の全てが私の大切な記憶になった。
フェナは侍たちと旅をしているうちに、仲間として彼らを慕うようになり、最後の選択で雪丸だけでなく皆を救う選択(世界を存続させる)をします。
しかし仲間との絆を前面に出すには1クールでは尺が足りず、納得感が足りなかったように思います。
登場キャラが立っているだけに、それぞれのキャラをもう少し深堀りしてほしかったです。
そして何より海賊団ランブルローズが7話で退場したことで、タイトルにもある「海賊感」が薄れてしまったように思います。
このリストは私が勝手に思い描いたものですが、彼らの賑やかな様子が想像できるだけに、本編がサブイベントを全てすっ飛ばしたロールプレイングゲームの最速クリアを見せられたような感じになってしまったのは残念でした。
それだけにオリジナルアニメの難しさを思い知らされたような気がします。
2クールの枠を取るのは至難の業で、1クールで面白いと思える話にしないといけないわけですから、工夫が必要になるんでしょうね。
後半は辛口の総評になりましたが、本当に作画と音楽は素晴らしかったです。
12話のエンディングテーマはオープニング「海と真珠」を歌っているJUNNAさんの曲「太陽の航路」となっています。
JUNNAさんは「海と真珠」の歌詞の中に「東」があることに関して、「太陽が昇り、新しい日が、未来が開ける方角だからだと思います」と語っています。
この「太陽の航路」はきっとフェナ達の未来が開けることを暗示しているんでしょう。
最高のハッピーエンドを本当にありがとうございました!😊
「太陽の航路」は以下のページからダウンロード/試聴できます!
そして海賊王女の考察記事に何度も足を運んでくださった皆さんにも、この場を借りてお礼申し上げます。
またどこかの考察でお会いしましょう🥰
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