何故灰神楽は人間に牙を剥いたのか?
アニメ「プリマドール」の第11話「戦歌万雷」の考察です。
戦時中、暴走した桜花を止めるため、菊花は桜花と戦いました。
つまり菊花は人間を守る側だったはずです。
しかし灰神楽となった菊花は、皇都博覧会のステージで大量の機械人形と強制リンクし、暴走してしまいます。
灰神楽「灰桜お姉ちゃん、一緒に戦いましょう?私たちはいつも一緒。そうでしょう?馬鹿な人間たちに思い知らせてやりましょう」
どうして灰神楽は人間に牙を剥いたのでしょうか?
- 壊れた桜花
- 暴走に至った灰神楽の思い
- 灰桜の出自
- プリマドールの結末は?*ネタバレ注意!
今回は結末についても予想していこうと思います!
前回の考察はこちら👇
このページはアニメ「プリマドール」11話のネタバレを含みます。
11話をご視聴の後読んでいただけると、より楽しめます。
壊れた桜花

戦時中に行われた「統合作戦」、それは敵国ローベリアの人形と強制リンクし、敵軍の自律人形を指揮下にいれるという無謀な作戦でした。
増幅音声信号による強制リンクで桜花は壊れてしまいます。

暴走した桜花には、生みの親である遠間博士の声も届きません。
戦時中、敵と味方の区別もつかなくなった桜花を止めたのは、姉妹機である菊花でした。
菊花は事態の収拾のため、姉の桜花と戦うことになります。
暴走に至った灰神楽の思い

戦争が始まるまでは、桜花と菊花は仲睦まじい姉妹でした。
人間の役に立つため。
共に生きて、側で支え合うため。
遠間博士の理想のため、二人は辛い心を押し殺して戦場で戦ってきました。
しかし結局人間たちの無謀な作戦で、彼女たちは不幸になってしまいます。
菊花にとって、桜花と戦ったことは辛い記憶です。
ようやく眠りについても、人形を利用する輩に無理矢理起こされ、再び自分を戦争の道具にしようとする愚かな人間に、菊花は我慢ならなくなったのだと思います。
灰神楽「こんなかりそめの平和じゃ、お姉ちゃんは報われない。だから、私たちを利用して不幸にするやつらをみんな・・灰にしてみせる」
プリマドール11話「戦歌万雷」
だから灰神楽として生まれ変わった菊花は、灰桜と一緒に人間を一掃しようと考えたのです。
全方向性増幅音声信号
灰神楽が使ったのは、桜花が戦時中に使った全方向性増幅信号です。
ここでは全方向性増幅音声信号の特性をまとめています。
ローベリア製人形にも有効

統合作戦の時、この信号はローベリアの人形を指揮下に入れる目的もあったため、レーツェルにも効果がありました。
出力には大型スピーカーが必要

増幅信号を出力するには大型スピーカーが必要でした。
皇都博覧会のステージには大型スピーカーが設置されていました。
だからあのタイミングで灰神楽は暴走したのです。

一番最悪なタイミングで暴走し始めてしまいましたね。
月下は歌声を届けたい人たちがいたのに・・可哀相です😭
灰桜の出自
今回明らかになった灰桜の出自を図で解説しました。

ナギ「中に入っていたのは・・イナバ。遠間甲太郎博士が桜花の記憶バックアップをよこしたんだ」
「イナバの単純極まりない論理機関と桜花型論理機関を組み合わせ、改良に改良を重ねた」
「兎から少女を作る・・。神様の苦労を味わった気分だったよ」
プリマドール11話「戦歌万雷」
遠間博士は戦場で亡くなっています。
戦争で心が擦り減っていく桜花を思って、博士があらかじめバックアップを残していたのでしょう。
ナギが新しく作り上げた灰桜には、他の人形にはない特性を持っていました。
- 鴉羽や箒星、第二世代型人形と記憶の共有ができる(第二世代型の特性を持つ?)
- 桜花の記憶と、桜花と過ごした日々の記憶がある
- 桜花の能力が使用できる(桜花型二番機である菊花・灰神楽から指揮権を奪える)
- イナバの上位機種でもある(リンクして命令を出せる)
これだけ見るとかなり次世代型の人形に見えるんですけど、基本灰桜はポンコツなんですよね🤣
だからこそ兵器として利用されづらいというメリットがあるのかもしれません。
桜花も親しみのある外装と性格を持って生まれてきたにも関わらず、結局軍事利用されてしまいましたから、基本ポンコツくらいがちょうどいいのだと思います。
プリマドールの結末は?

桜花の思いを引き継いだ灰桜が、灰神楽の暴走を止めるというところで11話は終わりました。
灰神楽の攻撃命令が残った機械人形がまだ残っており、灰桜は機械人形を止めようとしています。
一体プリマドールはどんな結末を迎えるのでしょうか?
ここからは公式サイトにあるライトノベルを引用して、主要キャラのその後を書いていこうと思います。
各キャラの過去話や本編後の話を読むことができるライトノベルはこちら👇

最終回後のネタバレはちょっと・・という方は、「11話の感想」にジャンプしてください👇

結末:灰桜

灰桜はこの後再び初期化されることになりそうです。
灰桜「わたしには、昔の記憶が無いんです。どこでなにをしていた自律人形なのか……なんのために作られたのか。知りたいとは思うのですが~……」
プリマドール公式サイト キネティックノベル Lite 1話「桜とカフェ」(3)
公式ライトノベルで、灰桜は一連の事件に関する記憶がない状態になっています。
本編ではその兆候は見られませんでしたが、本編終了後の灰桜は記憶を長く留めておくことができず、久しぶりに会ったレーツェルのことを忘れてしまっていました。
そして何より本編と違うのは、灰神楽は音痴になっています😱
初期化の影響か、事件の収拾で無理が祟ったのか・・。
しかし灰桜のポンコツぶりは健在で、いつも通りの明るい彼女でいてくれています。
結末:遠間ナギ

技術交換のため、ローベリアに旅立つ。
ローベリアで何を学ぶことがあるのかと思っていましたが、今回それが分かったような気がします。
ナギ「ずっと・・ぼくのそばにいてくれた、かけがえのない友達なんだ。だから彼女たち・・その思いを受け継ぐ人形たちを蘇らせたかったんだ」
プリマドール11話「戦歌万雷」

灰桜は歌えない状態、灰神楽も論理機関に負荷がかかった状態です。
ナギは友達を直すため、ローベリアへと旅立ったのだと思います。
オーナーは奥宮おとめに譲っています。
結末:鴉羽・月下

ナギ不在の黒猫亭を守り続けます。
鴉羽は灰桜の歌で賑わっていた黒猫亭を懐かしいと思っているようですが、歌えなくなった灰桜に無理をさせたくないと思っているようです。
結末:箒星

立ち呑み居酒屋の手伝いのため、一時的に黒猫亭を離れます。
春先に急に料理人が止めたらしく、その手伝いのために臨時で居酒屋で働いています。
新人への引継ぎが終わったら、黒猫亭に戻ってくるようです。
レーツェル

ナギの護衛のため、共にローベリアに旅立ちます。
灰桜に「生まれ育った祖国、絶対見ておいたほうがいい」と背中を押されたことも理由のようです。
帰国後灰桜に忘れられていましたが、無事思い出してもらえます🤣
11話の感想

灰桜の正体がついに判明した回でした!
私は前回ようやくイナバと桜花のハイブリッドということに気づけたのですが、皆さんはいかがだったでしょうか?
灰神楽による暴走は見ていてハラハラするものでした。

特に灰神楽に強制リンクされた夕霧が千代を襲うシーンなどは辛かったです。
姉のように慕っていた夕霧から襲われるのは、千代にとってショックだったと思いますし、何より灰桜、呑気に歌ってる場合じゃないですよ😱

私だったら、とりあえず夕霧にタックルして、千代ちゃんから引き剥がす!
とにかく千代ちゃんが無事でよかったです・・。
灰神楽暴走事件が残す傷痕

戦後、人形への風当たりは強いものでした。
灰桜が黒猫亭で歌を始めて、黒猫亭に人と人形が共存する優しい世界が生まれつつありましたが、今回の事件でさらに人は人形への警戒を強めてしまうことでしょう。
一体灰桜たちはこれからどう生きていくのか、非常に気になるところです。
次回の考察はこちら👇
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