命令を聞かない鴉羽にナギは希望を見出す
アニメ「プリマドール」の第4話「羽音は巡る」の考察ページです。
つぎはぎだらけの古い機体をどうしても交換したくない鴉羽と、ナギの過去話が語られました。
その過去話のさらに前日譚となるのが、公式サイトにある小説「雪華文様」です。
小説の中には、鴉羽は実は白かったなど興味深いエピソードがあります。
- 鴉羽は元々白羽だった
- カザ要塞防衛戦
- ヘレナ諸島でナギと過ごしたかけがえのない日々
- 桜花型には試作機が存在する?
こちらの小説を引用しつつ、鴉羽とナギの絆をさらに深堀りしていきたいと思います!
前回の考察はこちら。
鴉羽の過去

鴉羽はかつて白羽型という戦闘人形でした。
その名の通り、髪は白かったようです。
それが何故鴉羽という名前を与えられることになったのか、何故鴉羽が壊れたのかを解説します。
カザ要塞防衛戦

白羽だった頃、鴉羽は歩兵第383連隊に所属していました。
ナギ「カザの戦いはもともと無理がありすぎたんだ。機械人形1200体に対して、 自律人形はたったの1人。しかもろくに人形師もいなかったんだろう?」
鴉羽「しかし、命令でしたので。あたしは役目を果たしました……カザ要塞攻略を18日間遅延させ、その間に……」
プリマドール公式サイト キネティックノベル 6話「雪華文様」
多くの機械人形を指揮し、圧倒的不利な状況でカザ要塞を防衛した白羽は木っ端微塵に壊れてしまいました。
白羽の武勇は他の自律人形にも噂されるほどのものだったようです。
しかしナギがスクラップ同然だった白羽を直したのは、彼女の武勇によるものではありませんでした。
ナギ「……キミは、たったひとりでカザ要塞を守り通した。司令部が早々に壊滅……作戦命令を失ったのにも関わらず、だ」
鴉羽「確かに正式な命令はありませんでした。ですが、自分の役目は明らかでした。あたしはそれに従ったまでです」
ナギ「人形は普通、そんな考え方はしないんだよ。キミは他の人形とは違う」
鴉羽「壊れていると言いたいのですか!?」
ナギ「違う、違うんだ……ボクはそこに……希望を見た……だから、直したいと思った……誰に言われたわけでもない……ボク自身の意思で……」
プリマドール公式サイト キネティックノベル 6話「雪華文様」
作戦命令を失ったにもかかわらず、自分の意思でカザ要塞を防衛した白羽に希望を見出したナギは、壊れた白羽のためにパーツをかき集め、鴉羽を作り上げたのです。
ナギ「いや、でも我ながらよく出来たと思うんだよ!? この物資の乏しい中、よくぞこんな美しい人形を作り上げられたと……! 前はガリガリだったけど、胸だって結構ふくよかになったし……!」
鴉羽「だから勝手なことをしないでください!」
ナギ「このバストサイズならローベリアに遅れを取ることはあるまい」
鴉羽「どこで張り合っているんですか?」
ナギ「足もこう、非常に健康的なラインになった」
「あたしは次世代省燃料機だったんです!」
士官「いつの時代も、女性らしさは素敵なものさ」
「聞いてます!?」
プリマドール公式サイト キネティックノベル 6話「雪華文様」

バストと足への並々ならぬこだわりを感じます😂
ヘレナ諸島でナギと過ごしたかけがえのない日々
次に目が覚めた時、白羽は鴉羽になっていました。
黒い。まるでカラスのように。わずかに青みがかった艶やかな黒髪。かつての姿とは似ても似つかない……。
プリマドール公式サイト キネティックノベル 6話「雪華文様」
そしてナギをマスターとして、ヘレナ諸島で鴉羽はのんびりとした日々を過ごします。
戦闘人形として作られた鴉羽とって、降ってわいたような休暇に鴉羽は戸惑っていました。
ナギ「みんなを助けられるような、そんな人形になればいいんじゃないかな」
ナギの身の回りのお世話をし、島の少女と交流を深めながら、少しずつ鴉羽は変わっていきます。
発見された桜花型の試作機を巡る戦い

桜花型の試作機を乗せた皇国軍の飛行機が山奥に不時着します。
それがローザリア軍に見つかり、島は戦場と化します。
ナギたちは島民を避難させ、鴉羽は戦線に復帰、僅かな守備部隊と共に島に残って戦うことになりました。
ナギ「ボクはキミを直す! どんな形になっても、もう一度直して見せる!!!!だから………待っていてくれ……!!!」
戦いの後、ナギは約束通り戻ってきました。
物資が乏しい中、鴉羽のためにパーツをかき集めて再度彼女を修理したのです。

それが本編で語られた鴉羽の過去に繋がります!
鴉羽「この体は私の誇りです。たとえ壊れたとしても、私はこの体のままでいたいんです。だからどうか、この体を交換しないでください」
プリマドール4話「羽音は巡る」
鴉羽はナギに2回修理され、自分の体に誇りを持っていたんですね😭
鴉羽の過去話である「雪華文様」は一番好きな話なので、興味を持たれた方は是非読んでみてください!

桜花型には試作機が存在する?

今回皇統派の拠点で発見された桜花型らしき自律人形ですが、残っていた試作機の一つではないかと思われます。
「雪華文様」の中でも、桜花型の試作機が登場しています。
ナギ「本国に残されていた試作機だよ。欠陥があるので起動しない。悪いやつもいるもんだ、そいつを手土産に亡命しようとした……バラして解析しようとでもしたんだろうね」
ナギ「どうしてみんな、彼女たちをそっとしておいてやらないのかな」
プリマドール公式サイト キネティックノベル 6話「雪華文様」
桜花は「皇軍の決戦兵器」「輝かしき勝利をもたらす存在」として皇国に重宝されていたようですね。
しかしそれゆえに悪用しようとする人間があとを絶たなかったことが分かります。
彼女を巡った諍いが今後も起こっていくと思うと、不穏な感じがします。
4話の感想

ナギと鴉羽の絆が描かれた回でしたね!
鴉羽の過去話を読むとより納得感が増すかと思います😊
2話で月下、3話で箒星、4話で鴉羽の話がありましたが、惜しむらくは私たちが灰桜と同じく、彼女たちのことをよく知らないという点ではないでしょうか。
公式サイトに掲載されている小説は彼女たちのことを知るのに非常に役立ちます。
この話を本編で見たかったな~と思いますし、1クールでキャラクターの魅力を伝え、ストーリーを作り上げることの難しさを感じてしまいますね。

そして今週もコウトウ派の漢字が分からなかった・・w
皇統派とかなんですかね?
*コメントで皇統派が正しいと教えてもらいました~!
ありがとうございます❤
次回の考察はこちら。
コメント
皇統派で合ってますよ
電撃G’sマガジンに記載あり
匿名さんコメントありがとうございます!!
皇統派でオッケーなんですね😊
分からなくてカタカナ表記だったのですが、これでスッキリしました~。
今後は皇統派で行こうと思います❤