ノヴァクはヨレンタを拷問できるの?
アニメ「チ。 ―地球の運動について―」の第7話「真理のためなら」の考察です。
ヨレンタ(でも悪いとかどうでもいいからあれの答えが気になる)
今回登場したヨレンタという14歳の少女ですが、非常に理性的と言える一方で好奇心に抗えないタイプのようですね😍
私もよく好奇心に負けてるので、親近感わきますね~😂
そしてヨレンタの父が誰か、すぐに気づいちゃった人も多いのではないでしょうか?
ホントに「あの人」なのか?
あの人なら今後どういう展開になるのか?
気になった方は最後まで読んでいってくださいね♪
前回の考察はこちら👇
このページはアニメ「チ。 ―地球の運動について―」の7話のネタバレを含みます。
7話をご視聴の後で読んでいただると、より楽しめます。
ヨレンタの父はあの人?
さて字幕では「ヨレンタの父」としか表示されていませんでしたが、津田健次郎さんの特徴的なイケボのせいで、すぐにノヴァクだと気づいた方もいるかと思います。
エンディングのキャスト一覧でも「ヨレンタの父」は存在せず、ノヴァクしかいなかったので、この時点で確定と言ってもよさそうですが、それ以外にもノヴァクを示す根拠があったので解説していきます。
ノヴァクの娘の年齢は14歳
ノヴァク「ほんとですか?実は私にも娘が。最近4歳になってこれが可愛くて仕方ない。ほら、これ娘からの手紙。いつも持ち歩いてるんですよ」
アニメ「チ。 ―地球の運動について―」第2話「今から、地球を動かす」
10年前、ノヴァクは娘について話しています。
「最近4歳になって」と言っているので、現在は14歳です。
ヨレンタ「私も他の方と同じ試験を合格してる。なのに、他の方と扱いが違うのは…」
ヨレンタの父「しょうがないことさ。お前はまだ14歳だ。それにあそこで働くただ一人の女だ」
アニメ「チ。 ―地球の運動について―」第7話「世界を、動かせ」
そしてヨレンタも14歳。
また15世紀の女性は立場が弱く、夫や父親に従うのが当然だった時代において、ヨレンタの父のように、ヨレンタの考えを尊重し「応援するよ」と言ってくれるのは非常に稀なパターンです。
ヨレンタの父がヨレンタに非常に甘いことも、ノヴァクの子煩悩だった態度と一致しています。
やはりヨレンタの父₌ノヴァクで間違いないと思います。
ノヴァクはヨレンタを拷問できるの?
さてここからは、もしヨレンタの父がノヴァクだった場合、次に何が起こるのかを予想していきます。
ヨレンタはオクジーとバデーニに出会い、地動説に関わっていくことになるでしょう。
地動説₌異端思想という扱いである以上、異端審問官のノヴァクが取り締まることになるのは間違いないと思います。
もしヨレンタが異端者として捕らえられた場合、今までノヴァクが異端者にしてきたことと同じように、拷問したり火あぶりにしたりできるのでしょうか?
ノヴァク「正直私は世界や人類を守ろうなんて大それたこと思っちゃいない。けど、家族・友人の日々の信仰や生活を守るためなら、何だってする」
アニメ「チ。 ―地球の運動について―」第2話「今から、地球を動かす」
そもそもノヴァクが異端審問官をしているのは、家族や友人の為です。
ノヴァク「我が子への愛が私の生きる理由です」
アニメ「チ。 ―地球の運動について―」第2話「今から、地球を動かす」
娘への愛が生きる理由と断言するほど、ノヴァクは娘のことを愛しています。
そう考えると、ノヴァクがヨレンタを拷問する姿は想像できないですね😅
ただ「散々異端者を拷問しておいて、自分の娘は特別扱いか」と周囲がノヴァクを責め立て、ノヴァクが追いつめられる可能性はあると思います。
ノヴァクの矛先はオクジーに向く?
ノヴァクがヨレンタの熱意に絆され、オクジーたちを見逃してくれるなら美しい話で終わります。
しかしヨレンタを異端の道に引きずり込んだオクジーたちを、ノヴァクは執拗に追跡するかもしれません。
実を言うと、ノヴァクは一度オクジーを見逃しているんですよね。
5話を振り返ってみましょう。
オクジーとグラスが異端者を移送する任務を受けた際、グラスが異端者の言葉にそそのかされ逃亡に手を貸したシーンです。
異端審問官であるノヴァクは、異端者の逃亡を助けたグラスとオクジーを始末する必要がありました。
ダミアン「クロスボウ取ってきましょうか?」
ノヴァク「あーいいよいいよ」
ダミアン「えっ、何で?」
ノヴァク「めんどく…、いやーあんま矢消耗すると怒られるからさ」
アニメ「チ。 ―地球の運動について―」第5話「私が死んでもこの世界は続く」
ノヴァクは何と「面倒くさい」という理由でオクジーたちを深追いしませんでした。
もしノヴァクがこの時二人を始末していれば、石箱の場所を知る者は消え、娘が地動説に関わることもなかったはずです。
そう考えると、ノヴァクは自分の怠惰を後悔し、今度こそオクジーを逃がすまいと躍起になるでしょう。
オクジーを捕らえた後は、何としても石箱の場所を吐かせようとするするはずです。
硬貨を捧げれば、パンを得られる。
税を捧げれば、権利を得られる。
労働を捧げれば、報酬を得られる。
なら一体何を捧げれば、この世の全てを知れる?
アニメ「チ。 ―地球の運動について―」1話「『地動説』、とでも呼ぼうか」
そして1話冒頭のシーンに繋がっていくのではないかと思っています。
オクジーがノヴァクから逃げる時は顔を隠していたので、ノヴァクが逃がした男₌オクジーと気づかないと安心しきっていましたが…。
よく考えたら、オクジーはフベルトのネックレスを持っているので、オクジーが何らかの形でフベルトの研究について知っていると、ノヴァクは感づくと思います。
石箱の場所は暴かれ、フベルトやラファウが命懸けで遺した研究資料は燃えてしまうのでしょうか…?
バデーニが後進を作らないと明言していることも気になります。
地動説がどう後世へと伝えられていくのか今後も注目ですね!
7話の感想
ヨレンタ「けど違う。彼は善人だ」
ヨレンタはコルベを善人だと言いました。
ヨレンタが書いた論文の名義を自分の名前に書き換えたのも、「ヨレンタを守るため」と一見辻褄は合うように思います。
ただヨレンタを実家に向かわせている間に、全ての工作を終えていたコルベはやはり悪意があると感じてしまいますね😓
書いた人間は伏せてピャスト伯に見せ、あまりにも反応がよかったので自分が書いたことにした…というのが真実なのではないかと思っています。
ピャスト伯は苛烈な性格なので、論文を貶されれば助手が書いたと逃げ道を作れますし、褒められれば自分が書いたことにすればいいと思っていたのかもしれません。
コルベ自身もヨレンタに才能があることを公言していましたが、自分には書けない論文をヨレンタが書いたことで、彼女の才能に嫉妬したのかな…と思っています。
フランス革命(1789年)以降、フランス革命のスローガンである「自由・平等・博愛」が、女性にも適用されるべきだという考えが生まれましたが、女性の参政権が認められるのは実際には20世紀になってからであり、それまで女性の権利や教育的機会はほとんど与えられてこなかったといいでしょう。
そんな時代背景にあっても学者としての心を失わないヨレンタが、地動説や父親とどう向き合っていくのか楽しみですね😍
次回の更新は11月17日(日)の予定です。
コメント