ゲルググを横流ししていたのは誰?
アニメ「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」の第4話「魔女の戦争」の考察です。
マチュ「あの人には、待ってる家族もいたのに…」

頭部を破壊すれば勝ちのはずのゲームで、さっそく死者が出てしまいましたね😭
これがガンダムか…。
赤いガンダムに執着していたシイコが最期に見たのは最愛の子どもの姿。
執着から解放され、最期は息子への愛だけを抱いて死んでいったのか、それとも「向こう側」でかつてのマヴの姿を見たのか、シイコの微笑みは意味深でしたね。
マチュが覚悟を決めてシュウジと同じ場所に立とうとするのか、ちょっとドキドキしてしまいます。
何となくマチュにはそっちに踏み込んでほしくないな~😓と思ってしまいますね。
- シャロンの薔薇って何?
- ユニカムの意味は?
- ゲルググを横流ししていたのは誰?
今回はシュウジの言っていた「薔薇」が何なのか予想してみたいと思います!
さらにゲルググを横流ししていたのが誰なのかも解説していますよ。
気になった方は最後まで読んでみてくださいね🎵
前回の考察はこちら👇
このページはアニメ「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」の4話のネタバレを含みます。
4話をご視聴の後で読んでいただると、より楽しめます。
劇場版の内容にもほんの少しだけ触れているので、ご注意ください。
シャロンの薔薇って何?

シュウジ「ガンダムは薔薇を探している」
マチュ「薔薇?」
シュウジ「だから地球に行く」
アニメ「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」第4話「魔女の戦争」
シュウジの口から「薔薇」という言葉が飛び出しました。

何のこっちゃ?😓
どうやら劇場版に「薔薇」に言及するセリフがあるようです。
キシリア「これもシャロンの薔薇の仕業か」
機動戦士Gundam GQuuuuuuX Beginning
ゼクノヴァ発生した時、キシリアが「シャロンの薔薇」という言葉を口にしていました。
恐らくシュウジの言う「薔薇」とは、この「シャロンの薔薇」を指していると考えてよいでしょう。
実はこの「シャロンの薔薇」というのは、旧約聖書の『雅歌』に登場する表現です。
ここからは、雅歌がどんな内容なのかを簡単に紹介しながら、この「シャロンの薔薇」がアニメの中で何を意味しているのかを考察していきます😉
『雅歌』の中の「シャロンの薔薇」
雅歌は旧約聖書の中でも異例の存在で、ある一組の男女の恋愛を描いた抒情詩として知られています。
わたしはシャロンの薔薇、谷間のゆりの花。
旧約聖書『雅歌』2章1節
シャロンの薔薇とは、雅歌に登場する花嫁が自らを例えた言葉です。
では雅歌に登場する花嫁・花婿はどんな人物として描かれているのでしょうか?
花嫁と花婿はどんな人物なのか?
エルサレムの娘たちよ、わたしは黒いけれども美しい。
旧約聖書『雅歌』1章5節
黒いというのは日焼けのことを指し、花嫁が貧しい出自や困難な環境に生まれ育ったことを表しています。
にもかかわらず、自分を「美しい」と語るところに、花婿から選ばれたことへの自信がうかがえますね。
わたしは夜、床の上で、わが魂の愛する者をたずねた。わたしは彼をたずねたが、見つからなかった。
旧約聖書『雅歌』3章1節
さらに夜中目覚めて花婿がいないというだけで、恋しさのあまり夜中に街をさまようほど情熱的な女性として描かれます。
わが愛する者は白く輝き、かつ赤く、万人にぬきんで、その頭は純金のように、その髪の毛はうねっていて、からすのように黒い。その目は泉のほとりのはとのように、乳で洗われて、良く落ち着いている。そのほおは、かんばしい花の床のように、かおりを放ち、そのくちびるは、ゆりの花のようで、没薬の液をしたたらす。
旧約聖書『雅歌』5章10-13節
そして花婿の方はというと、イケメンと花嫁から褒めたたえられています。
さらにとんでもない行動力があったようです。
わが愛する者の声が聞える。見よ、彼は山をとび、丘をおどり越えて来る。わが愛する者はかもしかのごとく、若い雄じかのようです。
旧約聖書『雅歌』2章8-9節
花婿は山を越えて花嫁に会いに行くタイプみたいですね。
さらに重要なのは、周囲にたくさんの女性がいる中で、花婿が花嫁だけを選んでいるという点です。
王妃は六十人、そばめは八十人、また数しれぬおとめがいる。
わがはと、わが全き者はただひとり、彼女は母のひとり子、彼女を産んだ者の最愛の者だ。
旧約聖書『雅歌』6章8-9節
花婿は数多の女性たちから好意を寄せられる存在にもかかわらず、唯一無二の存在である花嫁を選ぶ一途な男性として描かれています。
- 花嫁:身分が低い女性。情熱的。唯一無二の存在として特別視されている。
- 花婿:イケメン。行動力がある。花嫁だけを愛する。
雅歌の描写を踏まえると、「ジークアクス」におけるシャロンの薔薇というのは、単なる花ではなく、ある女性キャラクターを指している可能性が出てきました!
シャロンの薔薇はララァのこと?

その女性とはララァのことです!
初代「機動戦士ガンダム」ではシャアの特別な女性として登場します。
ララァ「殺し合うのがニュータイプじゃないでしょ」
アムロ「えっ?そ…そうだな。どうすればいい?」
ララァ「ふふ、アムロとはいつでも遊べるから」
アニメ「機動戦士ガンダム」41話「光る宇宙」
ララァはシャアに見出されたニュータイプで、戦いの中で命を落とした後も、ララ音と共に声だけ登場しアムロを導いています。
「ジークアクス」の世界では、現時点でララァは登場していません。
初代「機動戦士ガンダム」において、ララァの機体に搭載されていたサイコミュは赤いガンダムに組み込まれていますし、少なくともパイロットとして前線で戦うことはなかったのでしょう。
それが何故「シャロンの薔薇」としてキシリアの口から出てきたのか、何故シュウジが赤いガンダムに従って薔薇を探すことに必死なのか、まだまだ「薔薇」に関しては謎が多いです。
引き続き「薔薇」について、ゼクノヴァの真実やシュウジの正体とともに注視していこうと思います🤩
ユニカムって何?

マチュ「ユニカムって?」
ジェジー「撃墜王だ」
ケーン「ま、魔女って、100キル超えした元連邦軍のスーパーユニカム!」
アニメ「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」第4話「魔女の戦争」
ユニカム(Unicum)はラテン語を語源とする言葉で、「唯一無二のもの」「独特な存在」という意味です。

英語のuniqueに通じる言葉ですね😍
作中ではそこから転じて、モビルスーツ戦でめざましい戦果を挙げたパイロットの称号として使われているようです。
今回登場したシイコは、敵のモビルスーツにワイヤーフックを打ち込み、通常では考えられない軌道で攻撃を仕掛ける「スティグマ攻撃」でシュウジを追いつめました。
ただその代償は大きく、戦闘の終盤ではゲルググの腕が破損してしまいました。
無茶な機動で機体にも相当な負担がかかっていたようです…。
今回の話で退場となってしまうには惜しいキャラでしたね😓
ゲルググを横流ししたのは誰?

エグザベ「GMS-01ゲルググは今も現役の機体です。まだ民間に払い下げられていません!」
コモリ「我が軍が横流ししたってこと?」
アニメ「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」第4話「魔女の戦争」
CRSとのクランバトルでは、本来なら民間に払い下げられていないはずのゲルググが使われていました。
一体誰が、何のために横流ししたのでしょうか?
横流ししたのはマ・クベ?

私の予想では、マ・クベ中将が横流ししたのではないかと考えています。

えーっと…誰だっけ???😂
シャリア「そしてジオン軍は、マ・クベ艦隊を主力とした乾坤一擲のルナツー攻略作戦を発動。反攻に転じた」
アニメ「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」第2話「白いガンダム」
マ・クベは独立戦争末期、ルナツー攻略作戦を指揮する立場にいました。
2話で登場しましたが、シャリアのナレーションで名前がさらっと流れるだけだったので、覚えていない方も多いかもしれませんね😅
そして、マ・クベは初代「機動戦士ガンダム」でも重要な役回りをしています。
マ・クベはザビ家のキシリアの部下として、地球の鉱山資源の発掘を担当していました。

マ・クベ「キシリア様がジオンを支配する時にこの鉱山は役立つ。実態はギレン様にも知らすわけにはゆかんのだ」
アニメ「機動戦士ガンダム」20話「死闘!ホワイトベース」
つまりギレンに内緒で、キシリアのために貴重な資源を抑えていたわけです。
このことからも、マ・クベはジオン全体の利益ではなく、自分とキシリアのために動く人物だったことが分かります。

ワード「連邦に勝ったジオンの次の戦争はザビ家の身内争いだ。ギレンかキシリアか、生き残った方が宇宙を独占するんだろう」
アニメ「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」第4話「魔女の戦争」
そして「ジークアクス」の世界では、ギレンとキシリアによる権力闘争の真っ最中。
キシリア派のマ・クベが資金確保のため、ゲルググを裏ルートで民間に売りさばいていたとしてもおかしくありません。
少なくとも、ゲルググの横流しはザビ家の身内争いが原因で起こったものだと考えています。
4話の感想

マチュ「シュウジは地球に行って何がしたいんだろ」
ニャアン「ガンダムが行きたいって言ってるんでしょ」
マチュ「まさか。シュウジが行きたいんだよ。モビルスーツは喋んないし」
アニメ「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」第4話「魔女の戦争」

いそうですね、喋るモビルスーツw
シュウジが親し気に赤いガンダムと会話しているような描写もありますし、シュウジは本当に赤いガンダムと意思疎通をしている気がしています。
それこそ、赤いガンダムはシャアの思念が宿ってて、「薔薇」であるララァを探しているとしても不思議じゃないですよね。
ただあまりにもシャアやララァの話を深堀りしすぎても、初代「機動戦士ガンダム」をあまり知らない人からすると分からないと思うので、マチュやニャアンの物語もしっかり進めて欲しいところです。

そして次回はマチュがエグザベと出会うっぽい!?
何かエグザベがマチュをどこかに閉じ込めてたような気がしますが、気のせいでしょうか?😂
マチュたちの目的は赤いガンダムを地球に連れて行くこと。
それは本来であれば高額のスペースライダーを購入しないと無理ですが、ちょうどよくモビルスーツを搭載できる揚陸艦がすぐそこにあるじゃないですか🎵

クランバトルで15万ハイト貯めるよりも、ソドンに地球まで乗せてもらうのがいいんじゃないですかね!
イズマ・コロニーもジオンが出て行って嬉しいし、シャリアもジークアクスを駆るマチュに興味津々でしょうから、いろんな利害が一致する気がします😉
ただマチュの場合門限があるので、地球へ行くとなると旅行とごまかすか、家出するという形になりそうなのが怖いですね。
マチュは母親の関係が今後どうなっていくのかも気になります!
難民であるニャアンからすれば、マチュが嫌がる「普通」だって、何物にも代えがたい尊いものだと思うんですけどね😌
次回の考察は5月7日(水)の予定です。
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