怒涛の90分!アイが本当の愛を見つけるまでの物語
アニメ「推しの子」の第1話「Mother and Children」の考察です。
転生、芸能界の裏事情のアレコレ、サスペンス要素など色々ありますが、この異例ともいえる90分という長尺は「アイというアイドルの人生を描き切りたかった」という制作陣のただならぬ熱意を感じました😳
「愛してる。この言葉は絶対嘘じゃない」
1話のラストで号泣したそこのあなたには、是非オープニング主題歌「アイドル」のMVを観ていただき、二度泣いて欲しいです…!
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何故ゴローとさりなは転生したのか?
転生ものというジャンルにおいて、転生した理由を深く考えるのは野暮かと思いましたが、アクアが幼稚園で京極夏彦のサイコロ本を読んでいる時に、主人公の京極堂のセリフを思い出しました。
「この世には不思議なことなど何もないのだよ」
ひょっとしてゴローとさりなが転生した理由もちゃんとあるのかな…?
ここでは日本神話を参考にしつつ、二人が転生した理由を予想しています🎵
ゴローとさりなが住んでいたのは、宮崎県の北端
ゴローが勤務していた総合病院の場所について、原作漫画の1話に描写がありました。
どうやら宮崎県の北端のようです。
このあたりは高千穂町ですね。
高千穂は多くの神話が残る町
高千穂町にはアマテラスが籠もったとされる天岩戸や、アマテラスが隠れた時に八百万の神が相談したという天安河原など、アマテラスに関わる神話が多く残されています。
ルビー「慎め。我はアマテラスの化身。貴様らのいう神なるぞ」
推しの子 1話「Mother and Children」
ミヤコがアイのことを週刊誌に売ろうとした時、ルビーがとっさにアマテラスの化身と名乗ったのも偶然ではない気がしてきます。
ルビー「星野アイは芸能の神に選ばれた娘。そしてその子らも大いなる宿命を持つ双子」
推しの子 1話「Mother and Children」
芸能の神って何だよw
…と思っていたら実在しました!
芸能の神はアマノウズメのことです。
実はこのアマノウズメ、アマテラスが天岩戸に篭った時に、踊っていた神様なんですよね。
ゴローの死の間際にカラス
ストーカーに崖から突き落とされた時、死の間際のゴローに走馬灯のようなものが見えています。
学生の頃のゴローや、さりなや病院に来ていた人間が言っていた転生の話、そしてカラスやエコー写真などを確認することができます。
カラスというと不吉なイメージがありますが、アマテラスの使いとされる八咫烏を連想させますね。
ゴローとさりなはアマテラスによって転生した?
神様が転生させたっていうのはちょっと突拍子もないかと思ったのですが、物語の舞台となった場所や、さりなのセリフ、ゴローの死の間際の出来事など、アマテラスに関わることが多いと感じたことも事実なので、一つの仮説として挙げてみました🎵
ルビーとアクアの父親は誰?
アクア「なるべく考えないようにしていることだけど…俺たちの父親って一体誰なんだろうな?あ…考えるだけで心が沈む」
ルビー「バカね。そんなレベルの低いことで落ち込んでるの?処女受胎に決まってるでしょ。男なんて最初から存在してない」
推しの子 1話「Mother and Children」
アマテラスについては、夫についてもちょっと興味深い話があります。
アマテラスの子供は5人いるのですが、夫となる神はいないんですよね。
まぐわいによって生まれた子供ではなく、弟であるスサノオがアマテラスの勾玉を噛み砕いて吐き出したのが、アマテラスの5人の子供とされています。
アマテラスの子供は全員男なのでアクアとルビーには当てはまりませんが、父親が不明であること、あえて父親が誰かというなら、弟のスサノオであるというのが面白いです。
アイ「うちの子すごく賢いし、私たちの事情も分かってくれるよー」
推しの子 1話「Mother and Children」
電話口の相手はアクアとルビーの父親ですが、人に言えない複雑な事情があることがうかがえます。
そもそもアイは「人を愛した記憶がない」と言っていますし、B小町の他のメンバーとそんなに仲が良かったわけでもなく、友人関係も希薄でした。
アイが相手役として選ぶほど心を許す人間なんてなかなかいないと思うんですよね。
となると、アマテラスとスサノオの関係のように、アイのパートナーが弟だったということもありえるのでは…?
アクア(アイが親族がいないのは分かり切ってることだし、連絡先も知らない様子だった)
推しの子 1話「Mother and Children」
ただ、アイは施設育ちで親族はいないとされているので、弟というセンは厳しいでしょうか?
片親で相手が弟となると、芸能界闇が深すぎるだろ!ってなりますよね😅
退形成性星細胞腫
脳腫瘍の一種で、現在は星細胞腫グレード3と言われています。
頭痛・嘔吐・意識混濁などがあり、腫瘍の位置によって歩行障害や運動失調などの症状があります。
3年生存率は20~30%です。
ゴロー「16歳になったら真面目に考えてやるよ」
さりな「16か。せんせ、意地悪だね」
推しの子 1話「Mother and Children」
さりなは自分が16歳になる頃まで生きている確率が低いと知っていたからこそ、ゴローに「意地悪だね」と言ったのです。
人生の多くを病室で過ごし儚く死んでいったさりなを思うと、切なくなってきますね😭
それだけに、ルビーが心底楽しそうにアイと踊っていたことには感動しました!
これからはたくさん踊って、自分のやりたいことにどんどん挑戦して欲しいですね😊
エコー写真の用語解説
エコー写真にルビーとアクアが胎児だった頃の情報がありました。
ゴローが転生する時に右側のエコー写真が写っていたので、右側の胎児をアクア・左側の胎児をルビーとしています🎵
SD(標準偏差)ですが、これは通常のこの週の赤ちゃんの大きさとどれだけズレがあるかということを表した数字です。
±2.0が正常値なので、アクアもルビーも20週と10日の段階では標準体型ですね。
エコー写真見てると、私も子供を妊娠した時のことを思い出しちゃいました😊
1話の感想
いかがでしたか?
1話から日本神話のお話をしだすという、我ながら突拍子もない予想から始まってしまいましたが、気になりだすと止まらない性分なので許してくださいw
90分という物語を整理すべく、人物相関図を作ってみました!
怒涛の展開すぎて、人物相関図を作ってみたら思いのほかゴチャゴチャしちゃいましたー!!😭
ずっと人を愛してみたかったアイが、ようやく嘘じゃない「愛してる」を言えるまでの物語で、90分があっという間でした!
家族に対して非常に憧れが強かったアイですが、ゴローやさりなも家族関係が希薄だったことを匂わせています。
ゴローの走馬灯で写真に写っていたのは、母親というより祖母?でしたし、さりなの病室に家族が訪れている様子はありませんでした。
今後はアクアとルビーの話になっていくのでしょうが、ゴローやさりなの生い立ちのことも気になってるんですよね~。
2話からはアイを殺した犯人を見つけ出すというアクアの復讐劇が始まります。
大人になった有馬かなも登場するみたいで、こちらも楽しみですね。
このブログでは、アニメ「推しの子」の毎週木曜日各話考察を行っていきます。
なるべく図を使って分かりやすく解説していきたいと思っているので、またチェックしてみてくださいね🎵
次回の考察はこちら👇
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