足利直義はどんな人物か解説しています
アニメ「逃げ上手の若君」の第10話「変態稚児と神力騒動」の考察です。
変な誤解も生まれたけど、無事神力が戻ってめでたしめでたしってことなのかな?😅
ウナギ最ッ高でした…!
提供の画面がウナギなの何で?と思っていたら、うな重食べてて笑っちゃいました🤣
吹雪に見つからなくて良かったw
今回は尊氏の弟である直義がどんな人物なのか、尊氏との関係が今後どうなっていくのかを駆け足で解説していこうと思います。
良かったら最後まで読んでいってくださいね😍
前回の考察はこちら👇
このページはアニメ「逃げ上手の若君」の10話のネタバレを含みます。
10話をご視聴の後で読んでいただると、より楽しめます。
足利直義はどんな人物?
尊氏「さっそく用件に入るのだが、お前に鎌倉へ赴き、守りを固めて欲しいんだ」
直義「いつもの勘…ですか?」
尊氏「ああ!北条の残党がそろそろ乱を起こしそうな予感がする」
アニメ「逃げ上手の若君」10話「変態稚児と神力騒動」
足利直義は尊氏の実弟です。
京には尊氏がいましたが、直義に鎌倉を任せていたことから、尊氏の信任も厚いと考えていいでしょう。
後醍醐天皇の皇子・成良親王を長とし、直義が執権として親王を補佐していました。
そして1年半後、尊氏の予想が的中し時行が反乱を起こします。
直義、中先代の乱で時行に敗れる
直義は鎌倉にやってきた時行を迎撃しますが敗れてしまいます。
ちなみに直義は鎌倉から逃げる際に、当時幽閉されていた護良親王を秘かに殺しています😖
時行が護良親王を擁立し鎌倉幕府を再興するのを恐れたからと言われています。
直義は成良親王を京に逃がし、三河国に拠点を構えていました。
時行勢の侵攻を知らされた尊氏は、直義を救うべく後醍醐天皇の許しを得ないまま鎌倉に出陣します。
美しい兄弟愛ですねえ~。
尊氏は反乱を鎮めた後も、後醍醐天皇の帰京命令に背いて鎌倉に留まり続けていました。
ついに後醍醐天皇は新田義貞に尊氏追討令を出し、尊氏と後醍醐天皇の対立が決定的となりました。
尊氏突然の隠居!しかし直義のために再び立ち上がる
これを聞いた尊氏は天皇の軍勢と戦うことを躊躇し、政務を直義に譲って浄光明寺(建長寺という説もあり)に引きこもってしまいます。
突然の隠居w
尊氏、行動が極端すぎるやろ!
しかし直義が新田軍に敗れてピンチに陥ると出陣し、箱根・竹ノ下の戦いで新田義貞を破ります。
一時は京都奪還に失敗し九州に都落ちしたものの、最終的に湊川の戦いで新田・楠木軍を破り、尊氏は京都を制圧します。
後醍醐天皇は尊氏の和睦を受け入れ、ここに室町幕府が確立されることとなりました。
尊氏と直義の二頭政治体制
こうして見ると、尊氏は直義のことを大切に思ってるみたいですね~。
光明天皇を擁立した二日後に、尊氏は清水寺に願文を奉納しています。
この世は夢のごとくに候。尊氏に道心賜せ給候て、後生たすけさせをはしまし候べく候。猶々疾く遁世したく候。道心賜せ給候べく候。今生の果報にかえて、後生たすけさせ給候べく候。今生の果報をば直義に賜せ給候て、直義安穏にまもらせ給候べく候。
建武三年八月十七日 尊氏
清水寺
(現代語訳)この世は夢のようなものです。どうか私に仏道への深い信心をお与えください。そして来世でお救いください。さらに、早く出家して俗世を離れたいと思います。どうか信心をお与えください。この世での幸運や成功と引き換えに、来世でのお救いをお願いします。この世での幸運や成功は弟の直義にお与えください。そして、直義の身を安全にお守りください。
この願文からは、直義に全ての政務を譲って引退したいという尊氏の意思を感じます。
しかし十二月に後醍醐天皇が吉野で挙兵し、以後およそ60年続く南北朝時代の幕開けとなったことから、尊氏の立場を考えると実際に引退というわけにはいかなかったようです。
尊氏が軍事を、直義が政務を担当する役割分担で成り立っていた室町幕府初期の政治体制は、後に「二頭政治」と呼ばれました。
直義、高師直と対立する
京都凶徒作法以外聞、直義師直不和、已及相剋云々、滅亡不可有程歟
(現代語訳)京都の悪党どもの振る舞いは常軌を逸していると聞く。直義と師直の不和はすでに争いの域に達しているという。彼らの滅亡も遠くないだろう。
尊氏と直義の絆は断ち切れないほど強固なものと思われましたが、直義は執事・高師直と次第に対立していきます。
北畠親房が結城親朝に書いた手紙(1342年)にある通り、この頃には既に二人の対立が表面化していたようです。
直義は保守的な政治姿勢だったのに対し、師直は既存の権力構造にとらわれない革新的な立場をとっていました。
二人の対立は、最終的には仲が良かったはずの兄弟間の争いへと発展していくことになります。
直義は何故部屋に入らなかったのか?
尊氏が書いた御仏に目を奪われ、部屋に入ろうとした直義ですが、直前で部屋に入るのをやめてしまいました。
これは部屋に入る直前にヒントがあったんですが、直義が仏と同じように餌として食われそうになったからです。
御仏を食らおうとしていた怪物が同じく直義を飲み込もうとしていました。
すんでのところで我に返った直義がうまく回避した形となりました。
もしあのまま部屋に入ってたら、直義も「タカウジサマー😍」になってたかもしれませんw
雫の正体は?
頼重「雫のことは雫のこと。いずれ彼女から話す時もあるでしょう」
アニメ「逃げ上手の若君」10話「変態稚児と神力騒動」
あまりにも身近すぎる人物だったため深く考えてきませんでしたが、雫は謎が多い人物ですね。
その正体や能力について予想してみましょう。
頼重に娘はいない
頼重には、4人の子供(時継・高重・高継・萬歳)がいるとされています。
その中に娘はいません。
時行も実際に雫の兄ではありませんが、「兄さま」と呼ばれているため、雫も頼重の本当の娘ではない可能性が高いと考えています。
頼重より神力が強い?
雫「父様に頼まれて来たんでしょ?はい、多分神力が弱まっているのかな」
アニメ「逃げ上手の若君」10話「変態稚児と神力騒動」
雫が神力を込めた水を頼重が飲んだら神力が蘇ったので、雫は頼重よりも神力が強いのかもしれません。
諏訪頼重は諏訪大社大祝ですが、実のところは雫から神力をもらっているだけだったり…?
特に神力を扱えるわけでもない時行でさえ、雫の力で一時的に神獣が見えていたので、実は雫はとんでもない能力を秘めているのかもしれません。
『吾妻鏡』から見る天狗や祈祷
この時代は人と不思議が共存していた最後の時代だった。
「妖怪を見たら大地震が起きた」
「天狗が街中を飛び回った」そんな話が公的な文書に事実扱いで記されている。
アニメ「逃げ上手の若君」10話「変態稚児と神力騒動」
天狗が街中を飛び回ったというのは『吾妻鏡』に記されています。
又去二月比。南都天狗現恠。一夜中。於人家千餘宇書三字(未来不云々)。匪短慮之所覃。尤爲奇恠云々。
(現代語訳)また2月頃奈良に天狗が現れ、一夜のうちに千軒余りの家に三文字(未来不)を書いたという。これは軽々しく考えられることではなく、非常に奇怪なことだと言われている。
『吾妻鏡』巻第二十九、天福二年三月十日条
ちょうどこの頃(1234年)、仲恭天皇と後堀河天皇が相次いで崩御しているので、当時の人々にとって凶兆と受け取られたのかもしれませんね。
○九日壬寅。晴。亥刻大地震。
○十六日己酉。卯刻大地震。今日。依天變妖等事可有御祈祷徳政等之由、於武州御亭有其沙汰。
(現代語訳)
『吾妻鏡』巻第三十、文暦二年三月
○九日晴れ。午後10時頃に大地震が発生。
○十六日。午前6時頃に大地震が発生。この日、天変地異などの出来事により、祈祷や徳政などを行うべきだという話が、武蔵国の御亭でなされる。
こちらも『吾妻鏡』からの引用になりますが、1235年は地震が頻発して改元までした年です。
地震が来たから祈祷しないと!😱と相談していたわけですね。
今の時代では考えれられない話ですけど、当時の人なりに自然現象に抗おうとしていたのかもしれません。
10話の感想
唐突なウナギに飯テロに遭われた方も多かったのではないでしょうかw
私もウナギは二番目に好きです。
ちなみに一番は鮎ですw
諏訪湖の御神渡りは、頼重が言っていた通り、現在では自然現象として説明されています。
近年は暖かいこともあって、御神渡りが見られない年もあるみたいですね😅
今回は足利尊氏の実弟・直義について解説してみましたが、いかがだったでしょうか?
二人の関係が深い出来事をかいつまんで説明したので、南北朝の歴史を深く知りたい方には物足りなかったかも…?
ただ尊氏が直義のことを大切に思っていたのはお分かりいただけたのではないかと思います😍
アニメ「逃げ上手の若君」では、直義は尊氏のことを信頼しつつも、尊氏の中にいる怪物を警戒しているようです。
アニメで今後二人の関係がどう変化していくのか楽しみですね。
アニメ「逃げ上手の若君」Blu-ray &DVD1巻 9/25発売!
꧁••┈┈
— TVアニメ『逃げ上手の若君』 (@nigewaka_anime) September 14, 2024
#逃げ上手の若君
Blu-ray&DVD発売決定
┈┈••꧂
第1巻は9月25日(水)発売🎲
特典CD
「ラジオ上手の若君」出張版 其の一⚡
#松井優征 先生をお迎えしてお届け🔥
特典デザインも順次公開中です✨
▼詳細はこちら!https://t.co/GmGAte42eW pic.twitter.com/fCr39Vf1s8
1巻は時行が鬼から楽し気に逃げるジャケットとなっています!
この鬼は「頼光四天王大江山鬼神退治之図」の酒呑童子にちょっと似ていますね😍
酒呑童子は6mの巨体で5本の角と15個の目を持っているとされています。
たくさんの目というと、尊氏との結びつきも感じることができて、なかなか面白いですw
ここまで読んでいただきありがとうございました。
また次回の考察でお会いしましょう🎵
次回の考察はこちら👇
コメント