似た者同士？戦士アイゼンからシュタルクを探る

アニメ「葬送のフリーレン」の5話「死者の幻影」の考察です。

5話はもちろんですが、オープニング主題歌「勇者」楽曲用原作小説「葬送」はもうご覧になりましたか？

小説「葬送」はヒンメルの死から5年後の話です。

読んでみたところ、フリーレンとヒンメルが両思いのような気がしてきました🤤

今回の話「死者の幻影」ともリンクしているので是非読んでみてください😊

このページでは葬送がどんなお話なのかザックリ解説しています。

フリーレン「なるほど。いい戦士だ」

5話ではアイゼンの弟子であるシュタルクが登場しましたが、彼の人となりははっきりしません。

「師匠と弟子は似る？」ということで、ここでは戦士アイゼンがどんな人物かをまとめ、シュタルクの人物像について探っていこうと思います！

前回「旅立ちの章」の考察はこちら👇

「勇者」原作小説「葬送」のあらすじをザックリ解説

小説「葬送」がどんな話なのかをザックリ解説していきます。

ここでは以下の3つのお題を中心にお話していこうと思います。

ヒンメルの死から5年後の話

小説「葬送」はヒンメルが死亡して5年後のお話です。

フリーレンが初めてフェルンと出会ったのはヒンメルが死んでから20年後なので、それよりもずっと前ですね。

ハイターの家を訪ねるまで、フリーレンがどう過ごしていたのか詳しく語られていませんが、中央諸国を中心に魔法収集をしていたようです。

舞台は王都から少し西にあるカペッレ地方。

10年かけて旅をした勇者一行ですが、王都から東に旅立ったため西の方に行ったことはありませんでした。

フリーレンは魔法収集のため、音楽都市と呼ばれる町に立ち寄ります。

エルフが作った楽器「メークリヒ」

小説「葬送」では「メークリヒ」という楽器が登場します。

習得には何と100年かかる楽器のようです。

どうやら音を出すには魔力が必要らしく、魔力を持たない人間には音を出すのすら難しいようです。

途方もない研鑽を必要とするメークリヒは「不可能」という二つ名を持っています。

ただしドイツ語のmöglich（メークリヒ）は「可能な」という真逆の意味だったりします。

この後フリーレンがやってのけた不可能を可能にする出来事に由来すると言っていいのかもしれませんね。

不可能を可能にする出来事というのは、ヒンメルの銅像の前で出会ったとある老女のお願いがきっかけでした。

自ら記憶を封じた老女フレーテ

フレーテは自分にかけた忘却魔法を解除して欲しいようです。

何とその魔法は「術者が死ぬまで解除されない魔法」らしく、解除の方法が分からないのだとか。

「フリーレンならきっとどうにかしてくれるはず」という生前のヒンメルの無茶ぶりから、フリーレンは忘却魔法の解除方法を探っていく…というお話です。

フレーテは曲馬団きょくばだんの花形だったと書かれていますが、曲馬団とはいわゆるサーカスのことです。

ヒンメルの声真似ができるあたり、元々フレーテは器用なのかもしれませんね😊

「フリーレン、撃て」はいつ言ったのか？

ヒンメル「フリーレン、撃て」

アニメ「葬送のフリーレン」5話「死者の幻影」

ヒンメルの幻影が言ったこの言葉は、小説「葬送」の中で登場します。

かなり危ない橋ですが、ヒンメルはフリーレンのことを信頼していたんですね～。

ちなみにもし幻影が「フリーレン、愛してる。結婚しよう」って言ってたら、フリーレンが魔法を撃てたのかもちょっぴり気になりますｗ

フリーレンもヒンメルが大好き？

小説「葬送」の中で特に気になる一文があったので、ここでご紹介します。

『いつか、ここをフリーレンという魔法使いが訪れる。その時に目印となるような像を作りたいんだ』

『目印ですか。ヒンメル様の前では皆が立ち止まってしまうのではないですか？』

『そうだろうね。でも、僕を見つめている彼女は一目でわかるはずだから』

『そういうものですか』

『そうとも』

「勇者」楽曲用原作小説「葬送」

ヒンメルの銅像を見つめている時、フリーレンは一体どんな顔をしていたのでしょうか。

少なくとも、フリーレンのことを知らないフレーテが見ても、「この人がヒンメル様の言っていたフリーレン様だ」と一目で分かるような表情をしていたということになります。

フリーレンがどんな人物なんて、「白髪のエルフ」「魔法使い」と言えばいいはずなのに、表情で分かるだなんて…。

愛しい人を見るような目で銅像を見ていたのでしょうか…？

これはひょっとすると、フリーレンも無自覚なだけでヒンメルのこと大好きだったのかもしれません。

そんな風に感じてしまうのは私だけなのか、読んだ人はみんなそう感じるのか気になるところですw

この他にも、小説の中ではフリーレンがヒンメルの好物「ルフオムレツ」に挑戦したり、旅の思い出も出てきます。

心温まるエピソードが盛りだくさんなので、是非読んでみてください！🥰

アイゼンとシュタルクは似た者同士

アイゼン「あいつは昔、故郷の村が魔族に襲われた時、一人だけ逃げ出した臆病者だ。…俺と同じだ」

アニメ「葬送のフリーレン」5話「死者の幻影」

アイゼンも故郷の村を魔族に襲われています。

同じ境遇だったシュタルクを弟子にして、自分の全てを叩きこんだようです。

しかし何故かシュタルクは3年ほど前にアイゼンの元を去り、紅鏡竜のねぐらにほど近い村にやってきました。

シュタルク「師匠のところに戻れってんならごめんだぜ」

村の英雄として歓待を受け、帰るに帰れない状況というのもありますが、どうやらシュタルクはアイゼンの元に帰るのは嫌みたいです。

シュタルク「俺に失望したんだろうさ」

アイゼン「喧嘩別れをしてしまっていてな」

アニメ「葬送のフリーレン」6話次回予告

一体二人の間に何があったんでしょうか？

このまま喧嘩別れというのも寂しいので、仲直りしてほしいですね😅

戦士アイゼンはどんな人物？

師弟は似る？ということで、戦士アイゼンがどんな人物なのかまとめました！

屈強なドワーフ族で頼りになる前衛

大魔導士フランメの手記を探すためにフォル盆地を訪れた際は、自分より遥かに大きい岩を軽々と持ち上げるなど、かなりの力自慢であることが分かります。

全盛期の頃は斧を奮い、勇者パーティの前衛を務めたのは伊達じゃありません！

魔王討伐から50年後、勇者パーティが再結集しエーラ流星を見に行った時には、魔物の目を木の棒で叩いて足止めをしていました。

フリーレン「それで一つ相談なんだけど。私魔法職だからさ、強力な前衛がいると助かるんだよね」

アニメ「葬送のフリーレン」1話「冒険の終わり」

全盛期からは衰えてはいるものの、頼りになる人物であることに変わりはないみたいですね。

一体どんなすごい筋肉をお持ちなのかと思いきや、飄々と水上走りまでやってのけるのがすごすぎます。

その姿はまるでバシリスクのよう。

おかしいな、筋肉は沈むはずなのに…🤤

酸っぱい葡萄が大好き

アイゼンは酸っぱい葡萄が大好き。

フリーレンが魔法で葡萄を酸っぱくしている時は、アイゼンが手を叩いて喜ぶなど可愛らしい一面を見せています。

フリーレンの「甘い葡萄を酸っぱい葡萄に変える魔法」はアイゼンのためと言っても過言でないほど。

臆病な一面も

そんなパーティの頼れる前衛アイゼンですが、意外なことに臆病であることが分かります。

フェルン「手が震えています」

フリーレン「震え方まで一緒だ」

アニメ「葬送のフリーレン」6話次回予告

臆病だったアイゼンもまた、魔王討伐の旅の中で大きく変わっていったのかもしれませんね。

実はシュタルクも強い？

フェルン「これは、修行の跡だったのですね」

アニメ「葬送のフリーレン」5話「死者の幻影」

かなりビビリなシュタルクですが、実力は本物であることが分かります。

シュタルクの後ろにあった岩にあった空洞は、シュタルクが修行をしていた時にできたものだったからです。

フリーレンとフェルンと共に旅をすることになる戦士で、アイゼンの弟子。子どものような性格。臆病ながら高い戦闘力を持ち、前衛を務める。

アニメ「葬送のフリーレン」公式サイト キャラクター「シュタルク」

紅鏡竜が村を襲わないのも、シュタルク自身すら気づいていない強さに、紅鏡竜が気づいているからなのかもしれません。

臆病だったアイゼンがヒンメルたちとの旅を通して変わったのなら、シュタルクもまたフリーレンとの旅の中で大きく成長していくのだろうと思います。

紅鏡竜とどう決着をつけるのか楽しみです🥰

5話の感想

カッコつけてたかと思いきや、泣いてフリーレンに縋りつくなど、シュタルクは感情の落差が激しいですね。

貫禄のあるアイゼンとは全然違うやんけ！

…と思いつつも、アイゼンの弟子である以上「似た者同士なのかな…？」という仮説のもと、アイゼンとシュタルクを絡めて考察してみました！

小説「葬送」も非常に素晴らしい内容でした。

前回の「旅立ちの章」で、ヒンメルの超絶片思いだと考察したんですが、小説を読んでみて「これはワンチャン両思いあるんじゃね？」と思い始めました。

「銅像の錆を綺麗に取る魔法」も結局、ヒンメルの銅像をキレイにするために覚えた魔法ですよね？

銅像をキレイにして故郷の花でいっぱいにする…これも一つの愛の形ではないでしょうか。

まぁ両思いと分かっても、ヒンメル死んじゃってるんですけど😓

いつかフリーレンが自分の気持ちに気づいて、オレオールにいるヒンメルに思いを伝えに行く。

ヒンメルが全て見越してあちこちに自分の銅像を建てたとしたら、どんだけ壮大な計画なんだと思ってしまいますね😂

余談：5話という表記について

初回が金曜ロードショーで2時間スペシャルだったわけですが、今回は何話になるのかちょっと悩みました😓

番組表に新マークついてるから1話？

それとも初回2時間スペシャルの次だから2話？

公式サイトのSTORYにも、「1話」「2話」ではなくサブタイトルだけが書かれているので、何話か結論を出せませんでしたｗ

配信サービスでは初回2時間スペシャルが1話～4話と分割されているため、今回の話を暫定で5話としています。

「2回目の考察なのに、何で5話って書いてるの？」と思われた方もいらっしゃるでしょう。

ややこしくてすいませんが、よろしくお願いします🙇

次回の考察はこちら👇