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【チ。考察】ドゥラカたち移動民族はどこから来たの?

チ。

聖職者が人身売買をするの?

アニメ「チ。 ―地球の運動について―」の第18話「この本で大稼ぎできる、かも」の考察です。

ドゥルーヴ「すまないな。私は生き延びるためなら何でもする」

ゆんこ
ゆんこ

おーい、姪っ子をあっさり売るな!💢

ドゥルーヴの信念は彼の左目の傷と関係しているのだろうか…?

身内をあっさり売るドゥルーヴの姿勢には全く賛成できませんが、ドゥラカの信念に大きく関わった人物なので、このままフェードアウトってことはないと思います。

…ですよね?😅

この記事で分かること
  • ドゥラカたち移動民族はどこから来たのか?
  • 聖職者が人身売買をするの?
  • 聖堂にあった本はオクジーの本で確定!

今回はドゥラカたちの移動民族がどこから来たのか、聖職者が人身売買をするのかということについて解説していこうと思います。

気になった方は最後まで読んでみてくださいね😚

前回の考察はこちら👇

このページはアニメ「チ。 ―地球の運動について―」の17話のネタバレを含みます。

17話をご視聴の後で読んでいただると、より楽しめます。

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ドゥラカたちはどこから来た?

アントニ「その身なり、移動民族の者か。卑しいやつらめ」

アニメ「チ。 ―地球の運動について―」第18話「この本で大稼ぎできる、かも」
ゆんこ
ゆんこ

酒につられて廃村にやってきた人に「卑しい」とか言われたくないんですが…。

*ゆんこは基本アントニに対して辛口です。

ドゥラカたちの村では、ドゥラカが書いた廃村の地図を頼りに村人たちが布を回収・加工して生計を立てていました。

ドゥラカがこの工程を提案するまでは、危険な盗みや狩りで命を落とす村人も多く、ドゥラカの父も犠牲になった一人だったようです。

さて、ドゥラカたち移動民族は一体どこからきたのでしょうか?

肌の色や名前から、ドゥラカたちはインド北部を起源とするロマ族である可能性が高いです。

ドゥラカ(drakh/drakha)はロマ語で「ぶどう」を意味します。

*スペルがあやふやなのは、ロマ族が広大な地域を移動した民族であり、方言が非常に豊富だからです。

ぶどうはキリスト教徒にとって特別な意味を持つ植物です。

イエスは自らをぶどうの木、信徒を枝だと言っています。

わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。もし人がわたしにつながっており、またわたしがその人とつながっておれば、その人は実を豊かに結ぶようになる。わたしから離れては、あなたがたは何一つできないからである。

『新約聖書』ヨハネによる福音書 15章5節

ぶどうはイエスと信徒とのつながりを示す例として用いられた植物でした。

ロマ族は移動生活を続ける中で、異なる文化や環境に適応する能力が高く、多様な信仰や習慣を取り入れていたため、カトリック教会の影響も受けていたと考えられます。

村長も「隣人愛」という言葉を使っており、敬虔なキリスト教徒でしたね。

ゆんこ
ゆんこ

ドゥラカという名前も、キリスト教の影響下で柔軟に生きていくために両親が名づけてくれたのかもしれません。

ちなみに叔父のドゥルーヴ(Dhruv)はサンスクリット語で「北極星」を意味する「ドルヴァ(ध्रुव)」に由来しています。

ロマ語はサンスクリット語が起源とも言われているので、そのことが影響しているのでしょう。

聖職者が人身売買をするの?

騎士団「し…侵入者を取り逃がしました。アントニ司教」

アントニ「フンッ。ああもうそっちはどうでもいい。ほっとけ。それよりこっちでいい話がまとまりそうだ

アニメ「チ。 ―地球の運動について―」第18話「この本で大稼ぎできる、かも」

アントニの言う「いい話」とは、ドゥルーヴがドゥラカを売る話のことです。

ドゥルーヴは我が身可愛さに姪っ子を差し出したわけですね。

ゆんこ
ゆんこ

叔父最低やな…と思った方も多いのではないでしょうか?😅

そして司教のアントニが人身売買に応じていたことに違和感をおぼえた方も多いかと思います。

15世紀のヨーロッパにおいては、聖職者が奴隷を買うこともありました。

特にカトリック教会の一部では奴隷貿易が行われており、教会が経済的利益を追求する中で奴隷を買うことがあったとされています。

労働力が不足している地域では、奴隷の労働力を利用することは珍しくありませんでした。

アントニ「いいか?異教徒との戦争にも、教会を維持するにも、金が必要なんだよ。金の重みをもう少し理解しろ」

アニメ「チ。 ―地球の運動について―」第11話「血」

第二章でもアントニは金に固執していました。

低賃金でこき使える奴隷はアントニにとって悪くない取引だったのでしょう。

さらに教会は奴隷制度を正当化するために、聖書を引用することもありました。

以下、『新約聖書』でカトリック教会が奴隷制度を正当化する際によく引用されていた部分です。

奴隷たち、キリストに従うように、恐れおののき、真心を込めて、肉による主人に従いなさい。

人にへつらおうとして、うわべだけで仕えるのではなく、キリストの奴隷として、心から神の御心を行い、 人にではなく主に仕えるように、喜んで仕えなさい。

『新約聖書』エフィソの信徒への手紙 6章5~7節

当然のことながら、現代において奴隷制は廃止されているので、「奴隷」という表現は「奉仕」や「従順」といった概念に置き換えられ、神や他者に対する奉仕の重要性が説かれています。

ゆんこ
ゆんこ

聖書が奴隷を推奨していると批判するんじゃなくて、奴隷が当たり前に存在していたという時代背景を理解することも大切ですね😅

ただしアントニがドゥラカを労働力ではなく性的な意味で売買しようとしているんだとしたら、絶対許せないですね😡

*繰り返しになりますが、ゆんこはアントニに対して辛口です

オクジーの本で確定です

前回シュミット達が聖堂から強奪した本ですが、多分オクジーの本だろう…とは思いつつも確証はありませんでした。

ドゥラカ「安全な時が来たら利益の一割をポトツキに寄付しろって。丁寧に住所まで」

アニメ「チ。 ―地球の運動について―」第18話「この本で大稼ぎできる、かも」

しかし本の最後にあったこの一文で、オクジーの書いた本で確定したといっていいでしょう!😆

“利益が生じた場合、一割をポトツキに渡すこと”

元々この一文はラファウが石箱に遺した手紙に書いてあった内容です。

あの手紙はバデーニによって燃やされています。

手紙の内容を知っているのは、ラファウ・グラス・オクジー・バデーニだけです。

オクジー「あの!やっぱり守りませんか?」

バデーニ「はあ?何故?もうこの世から消えたぞ」

オクジー「でも俺がまだ覚えちゃってるというか。多分あの手紙を遺した人は、箱を開けて読む人のことを信じてああ書いた気がするんです」

「チ。 ―地球の運動について―」第7話「真理のためなら」

オクジーは自分の分け前が減ることになっても手紙に書かれたことを守ろうとしていました。

本の中身は身元がバレないように頑なに人の名前を出していませんでしたが、本の最後にポトツキのことだけは書き残しておこうと思ったんでしょう。

ゆんこ
ゆんこ

オクジー、住所までちゃんと覚えてたんですねえ…😭

(2025/01/20 追記)

フォロワーさんから、最後の一文はバデーニが書き加えたのでは…という考察をうかがいました!

確かにオクジーの本の内容を覚えていたバデーニなら、一文覚えるなんて造作もないですよね。

「あの時は手紙を燃やしたものの、それ以降の出会いやオクジーと共有した時間が住所を書くまでに至った」という素敵すぎる考察を聞いて、そうとしか考えられなくなりましたw

フォロワーさん、最高の考察をありがとうございます!😍

17話の感想

さて第三章も本格的に始まりましたね!

主人公であるドゥラカは何というか、オクジーと正反対だなという印象です。

新章ということで、敢えて正反対の人物を主人公にしたのかもしれませんね。

毛色が違うドゥラカを見ていると、オクジーが言っていたことを思い出します。

オクジー「そういう他者が引き起こすねじれが現状を前に向かわせる希望なんじゃないかって思ったんです」

アニメ「チ。 ―地球の運動について―」第12話「俺は、地動説を信仰してる」

25年という長い時を経て、オクジーとは全く違うドゥラカだからこそ再び地動説が動き出すのでしょうか?

彼らが遺した信念や感動がどう受け継がれていくのか、今後の展開から目が離せませんね😆

そういえば「第〇章」と表記されるのが、決まって主人公が代替わりしてからしばらく経ってからなのが、いつも気になっていました。

今回ドゥルーヴの「お前の運命を変えてしまうものだ」というセリフを聞いてから、第〇章と表記されるタイミングは、主人公の運命が大きく変わった瞬間なのかなと思うようになりました。

ラファウの場合はフベルトに地動説のことを聞いた時。

第二章はオクジーとグラスが石箱を見つけた直後に表記されています。

そして今回のドゥラカはオクジーの本を読んだ時ですね。

今までの主人公たちと同じく、彼女の運命もこの瞬間大きく変わったのでしょうか?

ドゥラカ「私は今日、ここに運命を変えにきてる」

本PV第2弾

それともドゥラカ自身が自ら運命を切り開いていくのでしょうか?

「本の内容」「教会の権威が揺らぐ時代」そして最後の生産手段は「活版印刷」が来るのは間違いなさそうなので、ドゥラカがどうシュミット達と関わっていくのかを見守っていこうと思います😊

次回の更新は1月26日(日)の予定です。

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