移動民族は差別されていた?
アニメ「チ。 ―地球の運動について―」の第18話「情報を解放する」の考察です。
ドゥラカ「私は今日ここに運命を変えにきてる」

お…オクジー君の本があああぁぁ!!😱
ちょ、ドゥラカ何してんの!?

俺の本また燃えちゃいましたね~…😅
ちなみに1回目は本を書き上げた直後にバデーニに燃やされてますw🤣

オクジーの本はページ数にして60ページ。
自称英傑のバデーニはともかく、ドゥラカは内容を一言一句覚えてるんでしょうか…?
- 移動民族は差別されていたの?
- シュミットの考え方について
- 教会改革派って何?
- ドゥルーヴはどうやって死んだのか?
今回はドゥラカたち移動民族が差別されていたのか、シュミットが言っていた改革派とは何なのかを解説しようと思います。
何かいつの間にか死んじゃってた叔父さんについても語っていきますよ!
興味がわいた方は是非最後まで読んでいってください♪
前回の考察はこちら👇
このページはアニメ「チ。 ―地球の運動について―」の18話のネタバレを含みます。
18話をご視聴の後で読んでいただると、より楽しめます。
移動民族は差別されていたの?

ドゥラカ「私達だって何世代も前から改宗してるのに、いまだに差別される」
アニメ「チ。 ―地球の運動について―」18話「情報を解放する」
前回の考察で、ドゥラカたち移動民族はロマ族ではないかとお話ししました。
そこでここではロマ族のお話をしていこうと思います。
ロマ族はインド北部に起源を持つ民族なので、主にヒンドゥー教を信仰していたと考えられます。
移動した地域に適応するために、キリスト教といった多様な宗教を取り入れていきました。
ロマ族は徐々にヨーロッパ全土に拡散していきますが、その歴史は差別と迫害なしで語ることはできません。
以下、15世紀初頭からのロマ族の迫害の歴史を年表にしました。

年表を見ると、初めこそ受け入れられていたロマ族が徐々に迫害されていく歴史が分かるかと思います。
ドゥラカも移動民族への差別が常態化しているような口ぶりでしたね。
歴史的に見れば「チ。」の三章は、ロマ族への差別が徐々に厳しくなっている時代といえそうです。

移動民族は差別されやすいんでしょうか…😭
シュミットの考え方について

シュミット「自然主義者かな」
アニメ「チ。 ―地球の運動について―」16話「行動を開始する」
以前シュミットは自身のことを自然主義者と言っていましたが、厳密には違うような気がします。
…というのも、自然主義者は自然現象を科学的に説明しようとする立場であり、神の存在を否定する立場だからです。

シュミットは聖書は信じてないけど神は信じていましたし、朝日を浴びながら「神を感じてる」って言ってましたもんね…。
「理神論」や「汎神論」に近い考え方ですかね。
共通点
- 人格的な神を否定
- 伝統的な宗教的解釈を拒否
違い
- 理神論→神と世界を分離
- 汎神論→神と世界を一体化
いずれにせよ、シュミットとドゥラカとは全く気が合いそうありません🤣
ドゥラカが朝日を美しいと思える日がくるのでしょうか?
それともシュミットが人の知性を信じられる日がくるのでしょうか?
そして二章のオクジーとバデーニのように、二人がベストバディになる日は来るのでしょうか…?
今のところ想像つかないですw
教会改革派って何?

シュミット「そして出版した本は、教会改革派に流通させる構えだ」
フライ「あっ…」
ドゥラカ「あの改革派に?」
シュミット「ああ。この前まで正統派と大きな戦争をしていた改革派にだ」
アニメ「チ。 ―地球の運動について―」18話「情報を解放する」
ザックリ理解するなら、「教会正統派の対抗勢力」という認識で大丈夫です🤩
歴史的に見ると、教会改革派はフス派の可能性が高いと思います。
フス派は当時のカトリック教会と対立し、1419年から約15年間にわたって戦争をしていました(フス戦争)。
フス派の抵抗はカトリック教会への挑戦の先駆けとなり、後のルターによる宗教改革の基盤を築くことになります。
ドゥルーヴはどうやって死んだのか?

ドゥラカ「あなたたちのせいで私の叔父が死んだんだけど、もう少し説明があってもいいんじゃない?」
アニメ「チ。 ―地球の運動について―」の18話「情報を解放する」
シュミットたちと騎士団の交戦中にドゥルーヴが死んでしまいました。

あれ?叔父さん、いつの間にか死んでた…😅
ドゥルーヴはどうやって死んだのでしょうか?
シュミットと騎士団の戦いを振り返ってみましょう!
騎士団の後ろに隠れる

ドゥルーヴは「生き延びるためなら何でもする(笑)」という信念のもと、とっさに騎士団の後ろに隠れます。
故意にドゥルーヴが団員を押したのか分かりませんが、団員は一瞬体勢が崩れたような…?

その後団員は応戦しますが、あえなく右薙ぎでやられてしまいます。
団員の剣で首に致命傷を負う

薙ぎ払われた衝撃で団員の体は右回転し、そのはずみで団員の剣先がドゥルーヴの首を襲います。
これが致命傷となりました。
ドゥルーヴは襲ってきたシュミットたちではなく、不幸にも盾にした騎士団員の剣で死んだのです。

我が身可愛さに姪っ子を売った男の末路…😅
それにしたってこんな不運あります?

あっ…、そういえば12話で既に、もっと不幸な事故がありましたね😱
18話の感想


よ、ヨレンタ――!!😭
組織長の正体はヨレンタでした!
あれから25年経っているので、現在は39歳といったところでしょうか?
オクジーの本が残っている情報をどこからか手に入れて、出版しようと思ったのかもしれませんね。
ただ気になることが一つ…。
シュミットたちが所属する異端解放戦線は、異端を解放するために各地の審問所を襲撃しています。
組織長であるヨレンタはそれを命令する立場にあるということです。
自分の父ノヴァクや、命懸けで自分を逃がしてくれたシモンもまた異端審問官です。
そういった人々を手にかける覚悟もあるということなのでしょうか…。
14歳の可愛らしいヨレンタの印象が強いせいか、ちょっと想像ができませんね😓

ヨレンタ「そこでゆくゆくは自分の名前でちゃんと論文を発表してみたいです」
「私がそういう前例を作れたら後進も生まれやすいというか。誰でも平等に研究を発表できる未来。自由な知的空間ができるいつかの未来のために一役買えたらなと」
アニメ「チ。 ―地球の運動について―」第11話「血」

自分の名前で論文を出したいって言っていたのに…。
ヨレンタ、あれから一体何があったの?😖
どんな経緯で組織長になったのか、次回は空白の25年が次回語られるのでしょうか?
今後の展開も見逃せませんね!😍
次回の考察はこちら👇
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