スキポール空港事故から、特効薬の真相を解説
アニメ「LAZARUS ラザロ」の第10話「 I CAN’T TELL YOU WHY」の考察です。
アナウンサー「世界中でハプナの影響と思われる発熱患者が急増しています」
最初の犠牲者が出るまで、残された時間はあと6日。
病院の外には仮設テントが溢れ、医療現場の逼迫した状況が画面越しにも伝わってきますね。
そしてエレイナも…。


エレイナも熱があるじゃ~ん!😭
もはや一刻の猶予もない中で、殺し屋・双竜もアクセルを抹殺せんと現れるなど、ラザロチームは窮地に立たされています。
果たして無事スキナーの居場所を特定し、世界を救うことができるのでしょうか…?
- スキポール空港事故の真相
- 何故スキナーは死ななかったのか?
- スキナーは拘束期間に何をやらされた?
- クリスは何故息を吹き返したのか?
- 何故アクセルだけ死ななかったのか?
- 陸軍情報部の企みと矛盾点
- おまけ:双竜のセリフは9話と10話で完成する?
ここではスキポール空港事故の顛末を図で整理し、そこから見えてくる特効薬の謎を読み解いていきます。
さらに、ハプナのプロトタイプを飲んだアクセルはなぜ死ななかったのか?
陸軍情報部は何を企んでいるのか?
その核心にじっくりと迫ってみたいと思います!
気になる方は是非最後まで読んでみてくださいね😉
前回の考察はこちら👇
このページはアニメ「LAZARUS ラザロ」の10話のネタバレを含みます。
10話をご視聴の後で読んでいただると、より楽しめます。
スキポール空港事故の真相

アベル「スキナーの持ち出したハプナのプロトタイプ。それがこのアクシデントで流出したとみて間違いないだろう」
ハーシュ「そんな…このプロトタイプは一瞬で人を殺してしまう力を持つってこと?」
アニメ「LAZARUS ラザロ」第10話「 I CAN’T TELL YOU WHY」
スキポール空港の惨劇は、ハプナのプロトタイプによるものでした。
当時ロシアの特殊工作員だったクリスもこの事故に巻き込まれています。
ここで、この事故にまつわる奇妙な点を三つ挙げてみましょう😉
何故スキナーは死ななかったのか?

ハーシュ「ここでスキナーは陸軍情報部に拘束された?」
アベル「恐らくそうだ」
アニメ「LAZARUS ラザロ」第10話「 I CAN’T TELL YOU WHY」
事故当時、ハプナのプロトタイプが漏れたのはスキナー自身の持っていたキャスターからです。
空港内に煙幕状に広がった以上、真っ先にスキナーが致死量を浴びたはず。
ハーシュ「3か月後にスキナーがラボに戻った時、まるで別人みたいだった。心を閉ざして誰も人を寄せつけなかった…」
アニメ「LAZARUS ラザロ」第10話「 I CAN’T TELL YOU WHY」
しかし事故から3か月後、スキナーは生存してラボへ戻っています。
誰よりも死ぬ可能性の高かった彼が、なぜ生き延びたのでしょうか?
その理由として考えられるのは、次の二つです。
スキナーは特効薬を事前に用意していた
アベル「ここでスキナーが持ち出そうとしたのは、恐らくハプナのプロトタイプだと思われる」
ハーシュ「スキナーは…それをきっとリークしようとして…」
アニメ「LAZARUS ラザロ」第10話「 I CAN’T TELL YOU WHY」
スキナーはハプナのプロトタイプをリークしようとしていました。
恐らくその危険性を十分に理解していたからです。
そう考えると、特効薬に近いものを事前に準備していた可能性があります。
それならスキナーが一命を取り留めた理由にも納得がいきますね😉
陸軍情報部がスキナーを回収・蘇生・人工心臓移植の手配をした
致死量を浴びて倒れたスキナーを陸軍情報部がいち早く回収し、蘇生を試みたことも考えられます。
リークしようとしたスキナーを生かしたのは、アインシュタイン以来の天才と呼ばれた科学者を死なせるよりも、生かして監視下においた方が都合がよかったからです。

ハーシュ「昔から心臓に持病はあったけど…人工心臓を入れてるなんて聞いたことないわ」
アクセル「じゃあここ3年で人工心臓に変えた…」
アニメ「LAZARUS ラザロ」第10話「 I CAN’T TELL YOU WHY」
スキナーの自宅には人工心臓の患者が使う血栓予防の薬がありました。
3年前までスキナーの同僚だったハーシュですら人工心臓を入れていることを知らなかったため、スキナーが人工心臓に変えたのは「ここ3年」であることが分かります。
つまりスキポール空港の事故がきっかけでスキナーが人工心臓手術を受けた可能性は極めて高いです。

スキナーは生還後、自宅に一度戻ったのかもしれません。
そこで薬を落としたのかも…?
スキナーは何をやらされたのか?

スキナーは陸軍情報部に拘束され、ラボに戻ってきたのは3か月後です。
その期間一体何が起こったのでしょうか?
陸軍情報部はスキナーにハプナの改変を強要した可能性があります。
ハーシュ「そして3年後に彼が戻ってきた時、ハプナは世界を滅ぼす薬に変わっていた。私たちにはその構造を理解することすらできなかった」
アニメ「LAZARUS ラザロ」第8話「UNFOGETTABLE FIRE」
何故ならハーシュがハプナの解析をした際、全く分からない構造になっていたからです。
ラボに戻ったスキナーが別人のように心を閉ざしていたことから、少なくとも拘束期間中に心理的・身体的にかなりのストレスがあったことは間違いなさそうですね😓
クリスは何故息を吹き返したのか?

クリス「あの時事故に巻き込まれて、私は一度死んだ。生体反応が消えて死亡者リストに載った後、息を吹き返した」
アニメ「LAZARUS ラザロ」第8話「UNFOGETTABLE FIRE」
クリスはあの事故で一度死んでいます。
しかし最終的に息を吹き返したことから、ハプナのプロトタイプは必ずしも人を死に至らしめる効果を発揮するわけではなさそうです。

クリス「こんな安もんのパーティードラッグじゃ効かねえっての!」
アニメ「LAZARUS ラザロ」第4話「DON’T STOP THE DANCE」
特殊工作員といった経歴から、クリスにはある程度の薬物耐性があり、ハプナの効果が完全に現れなかった可能性がありますね。
このように、ハプナのプロトタイプは人によって効果にバラつきがあったことに分かります。
何故アクセルだけ死ななかったのか?

ハーシュ「あなたがアリゾナの刑務所で飲まされたのは、ハプナのプロトタイプらしいの」
アクセル「えっ?」
ハーシュ「あなた以外は全員死亡した可能性が高い」
アニメ「LAZARUS ラザロ」第10話「 I CAN’T TELL YOU WHY」
スキポール空港事故の後、ハプナのプロトタイプは死刑囚や終身刑の囚人を対象に投与実験が行われています。
投与された囚人たちは全て死亡しているにもかかわらず、何故アクセルだけ生き残ったのでしょうか?
これは5話冒頭のモノローグにヒントがあります。
アクセル「ハプナが発売された時、刑務所ん中でも大騒ぎでプレミア価格になっちゃって、手に入れんのも一苦労だった。普段薬とか飲まねぇ俺も面白半分で飲んでみて、ソッコーで鉄格子に頭突きしたけど、痛いのなんの。どうも俺には効かねぇみてぇだったな」
アニメ「LAZARUS ラザロ」第5話「PRETTY VACANT」
ハプナを苦労して手に入れた際に、アクセルも面白半分でハプナを飲んだことが語られています。
何とその時、アクセルにはハプナが効かなかったようです。
このことから、アクセルが投与実験を生き延びたのは、もともとハプナが効かない体質だった可能性が高いです。
だからこそ陸軍情報部はアクセルの存在を「生き証人」として危険視し、殺し屋を雇ってまで抹殺しようとしていると思われます。
では、なぜ陸軍情報部はそこまでして証拠隠滅を図っているのでしょうか?
そこには、彼らのある重大な企みが隠されていました。
陸軍情報部の企み

ここからは、「陸軍情報部がこれまでやってきたこと」「今後やろうとしていること」、そして「計画に潜む矛盾点」について整理し、考察していきます。
これまで陸軍情報部がやったこと
(3年前)
- ハプナのプロトタイプを持ち出したスキナーを拘束
- スキナーを管理下におきハプナ改変と特効薬の開発を強要
- 死刑囚や終身刑の囚人相手に秘密裏に投与実験、その事実を隠蔽
- ハプナをスキナーが開発した薬として安価で世界中に流通させる
- スキナーを失踪扱いにして監視下に置く
(現在)
- 偽の犯行声明を発表し、ハプナの責任をスキナー一人に押しつける

ハーシュ「確かに私はハーグでスキナーの同僚だった。ハプナの研究にも携わったわ。でもその完成を目前にして彼は姿を消した」
アニメ「LAZARUS ラザロ」第8話「UNFOGETTABLE FIRE」
スキポール空港の事故の後、スキナーは心を閉ざしていました。
それは陸軍情報部の管理下におかれ、同僚にも真実を話せない状況に陥っていた可能性があります。
陸軍情報部はスキナーに研究・開発を強要し、投与実験を経て現在の悪魔の薬を完成させたものと思われます。
その際に、スキナーに特効薬も開発させたと私は考えています。

スキナー「私が開発したハプナは実はただの鎮痛剤ではない。それは体内に留まり続け服用から3年後に突然変異し人を死に至らしめる。それを中和することも、排出することも不可能だ」
アニメ「LAZARUS ラザロ」第1話「GOODBYE CRUEL WORLD」
そして特効薬の開発が間に合わないタイミングでハプナの副作用を発表。
全責任はハプナ開発者であるスキナーにあると認知させ、スキナーが特効薬を持っていると民衆に刷り込みます。
これから陸軍情報部がやろうとしていること

スキナー「今から30日後に最初の死者が出るだろう。そして私は特効薬を手にしている」
アニメ「LAZARUS ラザロ」第1話「GOODBYE CRUEL WORLD」
陸軍情報部は、スキナーの死の前後にスキナーと特効薬を発見したかのように装うでしょう。
陸軍情報部は世界の混乱を収束させた立役者として扱われるかもしれません。
そして特効薬を富裕層に高値で売りつけ、生き残る人々を選別しながら陸軍情報部主導の軍産国家体制を築こうとしています。
そこで、万が一ハプナが効かない体質のアクセルが生きていると、陸軍情報部の計画が瓦解します。

もしアクセルから特効薬を作ることができたら独占できなくなりますもんね😅
そうでなくても、囚人を使って新薬の実験なんてことがバレたら、シュナイダーにとって都合が悪いはずです。
だからこそ陸軍情報部はアクセルを抹殺しようとしています。
ハーシュ「あなたたちへのお願い。それは誰よりも早くスキナー博士を見つけること」
アニメ「LAZARUS ラザロ」第2話「LIFE IN THE FAST LANE」
ラザロチームとしては、陸軍情報部の思い通りにさせないために、誰よりも早くスキナー博士を見つけなければいけないという状況です。
陸軍情報部の企みの矛盾点
ここまでの流れで陸軍情報部の計画はかなり見えてきましたが、実は一つ大きな矛盾が残っています。
それは、なぜスキナー博士を生かしておく必要があるのかという点です。
陸軍情報部がスキナーにハプナと特効薬を開発させた時点で、すでに目的は達成されています。
その後もスキナーを生かしておくのは、むしろ危険です。
特効薬を第三者に渡されるリスクもあるうえ、万が一スキナーが脱走でもすれば計画は台無しです。
それでももしスキナーがまだ生きているとすれば、何か別の目的があるか、あるいは既にスキナーは死んでいて、死体を管理しているだけなのかもしれません。
スキナー「やあビリンダ。元気だった?こっちはなかなか忙しくてね。クリスマスにはバクラヴァが食べたかったけど、ちょっと難しそうなんだ。でもいつか、落ち着いたら必ず帰るから、それまで元気でいてよ。じゃあまた」
アニメ「LAZARUS ラザロ」第3話「LONG WAY FROM HOME」
3年前にスキナーが祖母にあてたビデオレターには、「必ず帰る」というメッセージを残しています。
この約束通り、スキナーはどこかで生きていて再会を心待ちにしていると信じたいですね😭
双竜のセリフは繋げて完成する?

今回のラストで、アクセルを発見した双竜が中国語を口にしていましたが、前回陸軍を壊滅させた時に言っていたセリフと合わせると、あの有名な孫子の兵法になります。
故其疾如風,其徐如林,侵掠如火,不動如山
双竜は人に気づかれない幽霊のような殺し屋であり、たとえ多勢に無勢でも一気に叩き伏せる戦いぶりでした。
その様子はまさに「風林火山」に倣っていると言えるのかもしれませんね😍
(視聴者からの「中国語は何て言ってたんですか?」という質問に対して)
佐藤「もうちょっと待っててください。ちゃんと意味はあります」
渡辺「来週も出てきます。続きが」
【ネタバレ注意】『LAZARUS ラザロ』第9話 脚本チームによる放送直後アフタートークライブ配信!

前回のアフタートークで監督が言っていたのは、セリフを二つ繋げて完成するって意味だったんですね~。
10話の感想

リーランド「これは…もう一度平和な日曜日を迎えるために必要な情報なんです。どうかお願いします!」
険悪だった姉イザベラともめでたく和解し、リーランドが大きく成長した回でした。

リーランドかっこよかった😍

アクセル「おいおい、何だよ。泣くなって」
その後、リーランドがスパイだったことを打ち明けても、アクセルたちが受け入れてくれたシーンには胸を打たれました…!
エレイナ、クリスに引き続き、リーランドも「自分の居場所」をちゃんと見つけたみたいで本当によかったです😆
アクセルは以前「アクセルはああやってどこにでもスッと入り込んじゃうの。それていつの間にかスッと消えちまうんだ」と評されていたこともありますが、ラザロの中に居着くことはあるのでしょうか?
ガリガリ君とのコラボ待ったなし?

渡辺「これはね、ガリガリ君とタイアップしたいあまりに何度も出してるのに、ガリガリ君からは何のリアクションもなかったみたい」
【ネタバレ注意】『LAZARUS ラザロ』第10話 脚本チームによる放送直後アフタートークライブ配信!
作中でアクセルが食べているアイスはガリガリ君であることが判明しました!

ってこんなん言われないと分かりませんがな🤣
もっと分かりやすくアイスの袋とかキャラを前面に押し出さないと、メーカーさんもオファー出せませんよw
そんな楽しい小話がたっぷり詰まったアフタートークはこちらからどうぞ👇
さて来週はいよいよ、アクセルと双竜のバトルが始まりそうですね。
「お守りで絶対死なない男」VS「標的絶対殺すマン」の対決はどうなるんでしょうか?
アクセルにハプナのプロトタイプを投与した医者の「彼」も気になりますよね。
ひょっとしてこの医者がアクセルに天使のペンダントをくれた人なのかも…?

それが3話で登場したジルだったら面白いですけどねw
ただそれだったら、アクセルと再会した時に体調を気にかけるような一言があってもいいですし、ジルとは別人かもしれませんね…。

そして来週は5話以降音沙汰なかったポップコーンウィザード(リン)が再登場しそうですね。
実は言うと、私まだ彼女が敵か味方か判断できないでいるんですよ😅
もし陸軍情報部がスキナーを管理下においているなら、リンは陸軍情報部の指示で動いていることになるのですが…。
リン「あたしをここまで追いつめたのはアンタが初めて、ホ~!」
アニメ「LAZARUS ラザロ」の第5話「PRETTY VACANT」
特定されるリスクもあるにもかかわらず、リンはエレイナに電話をかけてきました。
彼女のノリのよさを考えると、何故か敵とは思えないんですよねえ🤣
それにリンがスキナーの協力者でないと、この3年間のスキナーが孤独すぎてさすがに可哀相です…。
いよいよ佳境に入ってきたラザロ、来週も心待ちにしたいと思います🎵
次回の更新は6月16日(月)の予定です。
コメント