高時自害後何が起こったのか、家系図付きで解説!
アニメ「逃げ上手の若君」の第2話「やさしいおじさん」の考察です。
「きょうのゆんこ」をご覧いただきありがとうございます😊
本日はなんと、鬼畜大賞1333に輝いた五大院宗繫さんをゲストにお招きしました!
どうも~宗繁です✨
あの織田信長を抑えてぶっちぎりの優勝でしたね!
さっそく視聴者の方から多数お便りが届いているのでご紹介させていただきます。
え~っと、どれどれ…。
「最低!」(逃げ若さん)
「この恩知らず!」(相模入道さん)
「武士の忠義はないのか」(N田Y貞さん)
…厳しい意見が多いですね😅
グランプリに輝いて知名度が上がったせいか、宗繁さんの過去の発言も炎上しているそうです…。
令和になってから叩かれるとは思ってもみませんでした😭
令和でも炎上不可避なポストですよ!
アイコンがちょいイケメンなのも腹立つw
今回は『太平記』の内容を解説し、逃げ上手の若君との違いを見ていきましょう。
五大院さんご本人からも、あの裏切りの経緯について語っていただこうと思います!
やさしいおじさんっぷりを見せて誤解をときたいです😏
このページはアニメ「逃げ上手の若君」の2話のネタバレを含みます。
2話をご視聴の後で読んでいただると、より楽しめます。
前回の考察はこちら👇
五大院周辺家系図
五大院宗繁と北条家の関係は?
五大院「あなたは高時殿から託された大事な北条の御子。我が命にかえてもお守りいたします」
邦時「伯父上…」
五大院「そう…そして何より…大切な妹の子ですから」
アニメ「逃げ上手の若君」2話「やさしいおじさん」
邦時の母君は常葉前というんですね。
はい、常葉前は私の妹です。
妹が邦時様を産んでくれたおかげで私も出世できました✨
…なるほど。
北条家と親戚になったんですね。
高時さんの信頼も厚かったんでしょうか?
もちろんです!
甥であり主人の子でもある邦時様を裏切ることはないだろうと、高時様は私に邦時様を託してくださいました。
しかるべき時がくれば、邦時様を擁立して足利軍に立ち向かうつもりでしたよ!
高時自害後何が起こったのか?
じゃあ何で邦時を裏切ったんですか!😠
誤解です!
『太平記』巻十一「五大院右衛門宗繁賺相摸太郎事」にも、私が捕虜になったことが書かれています。
私は主命を果たすため死ぬわけにはいきませんでした。
だから足利の捕虜になることを選んだんです。
宗繁、「仔細候わじ」と領掌して、鎌倉の合戦の最中に、降人にぞ成りたりける。
(現代語訳)宗繁は、「承知いたしました」と申して、鎌倉の合戦のさなか捕虜になったのだった。
『太平記』巻十一「五大院右衛門宗繁賺相摸太郎事」
ま、まあ確かに死んじゃったら、邦時を守ることもできませんからね…。
しかしその後、新田軍によって北条の残党狩りが始まり…。
残党を捕らえた者には褒賞が与えられたんですよ。
逆に匿っていた者は処罰されたんです。
同じく『太平記』巻十一「五大院右衛門宗繁賺相摸太郎事」に宗繁さんの胸の内が書かれていますね。
いやいや果報尽はてたる人を扶持せんとてたまたま遁れ得たる命を失わんよりは、此の人の在所を知たる由、源氏の兵に告ぐて、二心なき所を顕わし、所領の一所をも安堵せばや
(現代語訳)いやいや、運の尽きた人を助けようとして拾った命を失うよりも、この人の居所を知っているということを新田の兵に告げて、逆らう気持ちのないことを示して、所領の一つでも認められたいものだ
『太平記』巻十一「五大院右衛門宗繁賺相摸太郎事」
これは…完全に褒賞につられて寝返る気満々じゃないですか!!!
そりゃ勝ち馬に乗った方が長生きできるだろうが!
うげげ!
本性を現した😱
相摸太郎道に相待つ敵ありとも不思寄、五月二十八日曙に、浅ましげなる窶れ姿にて、相摸河を渡らんと、渡し守を待って、岸の上に立ちたりけるを、五大院の右衛門余所に立って、「あれこそ、すは件の人よ」と教えければ、
(現代語訳)邦時は道中待ち伏せする敵がいるとは思いもよらず、五月二十八日夜明けに、みすぼらしいやつれ姿で、相模川を渡ろうと渡し守を待って、岸の上に立っていましたが、五大院右衛門は他の場所に立って、「あれこそ、わたしが申した人です」と教えたので
『太平記』巻十一「五大院右衛門宗繁賺相摸太郎事」
『太平記』では邦時を騙して伊豆山に向かわせ、俺は船田義昌たちと一緒に邦時を待ち伏せたぜえ~。
邦時が相模川を渡ろうとしていたところを、俺が「あいつが邦時だ!」と教えてやったのよ!
まさに鬼畜の所業ですね…😭
邦時が捕まった後、新田義貞がとった行動は?
俺は邦時を捕らえた功績で所領を手に入れるはずだった。
ところが俺のことを「不忠だ」という連中の言うことを真に受けて、新田義貞が俺を処刑すると決めちまったんだよ。
年来の主を敵に討たせて、欲心に義を忘れたる五大院右衛門が心の程、希有也。不道也と、見る人毎に爪弾をして悪みしかば、義貞げにもと聞き給いて、是をも可誅と
(現代語訳)年来の主を敵に討たせ、欲心に道義を忘れた五代院右衛門の心の程は世にも稀で道に外れていると、見る人ごとに爪弾きして憎んだので、義貞はもっともだと思ってお聞きになって、これも討たねばならないと
『太平記』巻十一「五大院右衛門宗繁賺相摸太郎事」
まぁ、主君をあっさり裏切る輩を仲間にしたくないですもんね。
そのことを知った俺は慌てて逃げ出したんだ。
だがそこで予想外のことが起こった。
五大院宗繁の最期はどうなったのか?
梟悪の罪身を譴めけるにや、三界雖広一身を措くに処なく故旧雖多一飯を与うる無人して、遂に乞食の如くに成り果てて、道路の街にして、飢死にけるとぞ聞こえし。
(現代語訳)人の道に背いた罪がその身に報いを与えたのだろうか、世界は広いと言っても身を置きどころがなく、昔なじみが多いといっても一飯を与える人もなく、ついに乞食のように成り果て、道ばたで飢え死にしたということである。
『太平記』巻十一「五大院右衛門宗繁賺相摸太郎事」
鬼畜武将として名を馳せた俺は身の置き所がなくなって、昔からの知り合いも誰一人俺を助けちゃくれなかった…。
そして空腹のあまり俺はついに…。
予想外?
そりゃそうなりますよ🤣
自業自得ですね…。
逃げ若では餓死でなく、時行に斬られるという最期を迎えました。
むしろこちらの方が見事な討ち死にという意味で救いがあったのではないでしょうか?
どっちにしろ死んでんじゃねーか!!😡
ひぃー!
刀振り回すのやめてくださ~~い!!💦
2話の感想
いや~、宗繁の鬼畜っぷりがすごかったですね😅
どう見てもM-1グランプリの決勝です、本当にありがとうございました。
1話の時点で『太平記』巻十一「五大院右衛門宗繁賺相摸太郎事」をザックリ読んではいたのですが、2話で宗繁がクローズアップされたことで、もう一度細かく読んでみたところ、清々しいほどのゲスっぷりでした。
謀略が多いのは乱世の常ですが、仕えた主君を裏切るというのは、どの時代も忌み嫌われることみたいですね。
今回は時行の初陣ということもあって、宗繁の話に絞りましたが、新たに仲間に加わった亜也子や弧次郎の素性もぼちぼち調べているので、来週3話の記事で頼重のことも含めて書いていけたらいいなと思っています!
それではここまで読んでいただきありがとうございました😊
また来週お会いできたら嬉しいです🎵
次回の更新はこちら👇
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