フリーレンがオレオールでヒンメルに伝える言葉とは何なのか？

アニメ「葬送のフリーレン」12話「本物の勇者」の考察です。

シュタルク「単に俺が大事にされてなかったんだろうな」

シュトルツもアイゼンも不器用な戦士だったということでしょうか…。

誕生日をきっかけに、シュタルクが彼らの思いを知ることができてよかったです🥰

前回の考察はこちら👇

魔王は大いなる災いではない？

シュタルク「この里の近くの聖域には女神様が授けたとされる勇者の剣が刺さっていたんだ。その剣は歴史上のどんな英雄達が引き抜こうとしても微動だにしなかった。80年前まではな。確か言い伝えがあって…」

里長「勇者の剣を引き抜けるのは、この世界を滅ぼす大いなる災いを撃ち払う勇者のみ」

アニメ「葬送のフリーレン」12話「本物の勇者」

ヒンメルは本物の勇者の剣を手に入れることを望んでいましたが、勇者の剣を抜くことはできませんでした。

これはヒンメルが偽者の勇者というよりは、魔王が大いなる災いではないことを意味しているのではないでしょうか？

フリーレンは魔王を倒した後でも魔力を制限しながら旅をしています。

これは魔王以上の災いがいずれこの地に現れることを見越しているのではないかと思っています。

何故剣の里は冒険者に魔物を討伐してもらわなかった？

フリーレン「私は80年後でも大丈夫だと言ったんだけどね。勇者の剣を代々守ってきたこの里の連中なら、自衛くらい余裕でできるでしょ」

里長「確かにそうですけれども…ちゃんとお役目を果たしてもらわないと」

アニメ「葬送のフリーレン」12話「本物の勇者」

剣の里の周辺には魔物が溢れていました。

それでも里が魔物の討伐を冒険者に依頼しなかったのは、勇者ヒンメルが勇者の剣を抜けなかったことを隠すためだったと思われます。

ヒンメルは魔王を討伐した英雄であり、たった一つの恥ずかしいエピソードすら許されない存在になってしまったのでしょう。

旅立ちの日の失敗エピソードもなかったことに！？

ハイター「旅立ちの日にヒンメルとアイゼンが王様にタメ口聞いて処刑されかけたり」

フリーレン「下手したらあそこで冒険終わってたよね」

アニメ「葬送のフリーレン」1話「冒険の終わり」

この分だと、旅立ちの日の醜態もなかったことにされてるんでしょうね🙄

この「あわや処刑！？」というシーンでは、必死に弁明するフリーレンや「お前には僧侶としてのプライドがないのか、ハイター！」と言いたくなるような靴ペロ宣言も面白かったです🤣

フリーレンは何故お役目を引き受けるのか？

フリーレン「英雄というのはどうしても、後世の連中が勝手に美化していく。そしてそのうち原型すらなくなってしまうんだ」

アニメ「葬送のフリーレン」12話「本物の勇者」

剣の里にある本物の勇者の剣は、いわばヒンメルの汚点そのもの。

しかし御伽噺ではないヒンメルを知っているフリーレンからすれば、ヒンメルは本物の勇者です。

後世の人々の思惑はともかく、フリーレンがヒンメルの汚点を隠すことに協力しているのは何故なのでしょうか？

それはヒンメルのことを知らない後世の人々が、剣を抜けなかったヒンメルのことを「偽者の勇者だ」と言うのがフリーレンには耐え難いことだったのではないかと思っています。

旅の行く先々で人助けをしたり、ヒンメルの銅像の錆を綺麗にしているのは、ヒンメル達との旅の思い出をフリーレンが振り返る以外にも、ヒンメルのことを人々に忘れて欲しくないからかもしれません。

フリーレンにも言葉にできなかった思いがある？

フリーレン「戦士ってのは不器用だね」

フェルン「フリーレン様がそれを言うんですか？」

フリーレン「そうだね。私も不器用だから分かる。バカだよね。思いっていうのは言葉にしないと伝わらないのに」

アニメ「葬送のフリーレン」12話「本物の勇者」

このセリフからは、フリーレンにも言葉にできなかったことがあるのではないかと思わせます。

それはやはりヒンメルへの思いです。

アイゼン「30年前のあの日、お前はヒンメルを知っておけばと口にした。あの言葉はヒンメルに直接伝えてやるべきものだ」

～中略～

アイゼン「フリーレン。オレオールを探してヒンメルと話すんだ」

アニメ「葬送のフリーレン」4話「魂の眠る地」

アイゼンはヒンメルと話すようにフリーレンに伝えています。

しかしフリーレンのことを見ていると、フリーレンはヒンメルのことを既に十分知っている気がします。

ヒンメルの幻影「フリーレン、撃て」

フリーレン「そうだね。ヒンメルならそう言う」

アニメ「葬送のフリーレン」5話「死者の幻影」

ヴィレ地方でヒンメルの幻影を見た時には、「ヒンメルなら」と口にしています。

これはヒンメルのことをよく知っていないと出てこない言葉です。

フリーレン「私は皆のこと何も分からない」

ヒンメル「…なら知ってもらえるように頑張るとするかな」

アニメ「葬送のフリーレン」3話「人を殺す魔法」

また魔王討伐の旅の途中では、ヒンメルが「知ってもらえるように頑張る」と言っているので、フリーレンは旅の中で仲間のことを十分すぎるほど知ったはずです。

ならば、フリーレンがヒンメルに伝える言葉とは何なのでしょうか？

フリーレンがヒンメルに伝えたい言葉は何なのか？

フリーレン「プレゼントどうするかな～…」

アニメ「葬送のフリーレン」12話「本物の勇者」

シュタルクへのプレゼントとして「服だけ溶かす薬」を得意気に取り出した後、フェルンにゴミを見るような目で見られて薬をぶっかけられてましたが…。

その後取り出したのがこの指輪です。

これはヒンメルの葬儀の後フリーレンが取り出していた指輪ですね！

シュタルクへのプレゼントのことを考えていた流れから、この指輪はヒンメルから貰ったプレゼントだと思っていいのではないでしょうか！？🥰

ここからは妄想になりますが、「ヒンメルはこの指輪でフリーレンにプロポーズしたが、フリーレンはヒンメルの思いには答えなかった」のではないかと思っています。

つまりヒンメルはフラれたわけです😓

ヒンメルは王都で一人暮らしをしていたことから、生涯独身だったのではないかと思われます。

イケメンを自称しているヒンメルが独身だったのはフリーレンへの思いがあったからではないでしょうか？

そして道中ヒンメルのことを何度も思い出しているフリーレンも、ヒンメルのことを憎からず思っていたはずです。

エルフは恋愛感情が欠落しているので、フリーレンは当時自分の気持ちに気づいておらず、ヒンメルへの思いに気づいたのはヒンメルが亡くなった後だった。

つまりフリーレンがオレオールでヒンメルに伝えようとしているのは、ヒンメルのプロポーズへの返事ということですよ…！

ヒンメルがフリーレンのことが大好きだったことを考察している記事です👇

記事の中に「何故ヒンメルはフリーレンに告白しなかったのか？」という項目がありますが、仮説に「告白はしたがフラれた」が追加されることになりそうｗ

シュタルクの故郷を襲った魔族は誰なのか？

シュタルク「俺は故郷が魔族に襲われた時…そんな兄貴も見捨てて逃げちまった」

アニメ「葬送のフリーレン」12話「本物の勇者」

燃えさかる村には村の戦士達に囲まれている一人の魔族の姿が！

単身村に乗り込んでくるあたり、かなりの手練れのようです。

斧を持っているので前衛タイプですね。

過去の話を見返してみましたが、この魔族は見つかりませんでした😓

逆に言えば、これからフリーレン達の前に立ちはだかる魔族なのかもしれません。

シュタルクの父「汚れ一つない白いマントはこの村最強の戦士の証。シュトルツはこの村の誇りだ」

アニメ「葬送のフリーレン」12話「本物の勇者」

どんな魔物と戦っていても泥一つ跳ねることがなかったシュトルツのマントに泥をつけたのがシュタルクです。

きっとシュタルクはシュトルツを超える戦士になるんでしょうね。

アイゼン「俺の弟子は…とんでもない戦士になる」

アニメ「葬送のフリーレン」6話「村の英雄」

何せアイゼンのお墨付きですから🥰

そんなシュタルクと故郷を滅ぼした魔族が再び相まみえる時一体どうなるのか…これは激闘の予感がしますね！

12話の感想

フリーレン「アイゼンからレシピを貰ったんだよね。どう？美味しい？」

シュタルク「…ああ」

アニメ「葬送のフリーレン」12話「本物の勇者」

この時シュタルクの唇が震えてるんですよね。

これは完全に泣いちゃってますね！シュタルク！

フェルンとシュタルクの距離は縮まった？

さてこのブログを見に来る方なら、12話でフェルンが何回「えっち」と言ったか数えていると思います。

今回フェルンとシュタルクの距離が縮まった気がしますね！

今にも手を繋ぎそうなシーンにはドキドキしちゃいました🥰

葬送のフリーレンは、キャラクターに語らせるのではなく、視線や表情、空気感といったもので心に訴えかけてくるので、非常に考察泣かせな作品でもあります。

それでも終始作品には優しい空気が流れていて、見る人それぞれが持つ優しい記憶が呼び覚まされるのか、色んな感想を拝見することが多いです。

記事投稿後にX（旧Twitter）へ感想を見に行くのが非常に楽しみな作品だったりします😘

12話が終わってここから折り返しですが、今後も楽しんでいきたいです！

それではまた来週の考察でお会いしましょう😊

次回の考察はこちら👇