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アニメ「平家物語」全11話の琵琶語り現代語訳

平家物語

ふりがな付き原文と現代語訳を掲載。

アニメ「平家物語」の劇中には、琵琶法師による弾き語りがあります。

この弾き語りは古典文学『平家物語』から引用したものです。

(*原文から中略している場合もあります)

TVで見ると字幕ついていないし、古文だから難しい・・😱

そんな方のために、劇中に出てくる語りをふりがな付きで抜粋、現代語訳と用語解説をしました。

アニメをより楽しむとともに、古典文学『平家物語』に触れるきっかけになってくれたら嬉しいです。

より詳しい解説は各話考察の記事をご覧ください。平家一門の家系図もあります😊

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1話 祇園精舎と殿下乗合

祇園精舎

祇園精舎ぎおんしょうじゃかねこえ諸行無常しょぎょうむじょうひびきあり。沙羅双樹しゃらそうじゅはないろ盛者必衰じょうしゃひっすいことわりあらわす

『平家物語 巻第一 』 祇園精舎
現代語訳

祇園精舎の鐘の音は、万物は常に絶えず変化していくものであるという響きがある。沙羅双樹の花の色は、盛んな者も必ず衰えるという道理を表している。

殿下乗合

六波羅ろくはらつわものども、混甲ひたかぶと三百余騎さんびゃくよきちうけまつり、殿下てんがなかまいらせて、前後ぜんごより一度いちどに、ときをどっとつくりける。そこにっかけ、ここにっつめ、うまよりってとし、もとどりを切る。

『平家物語 巻第一 』 殿下乗合
現代語訳

六波羅の兵どもで、完全武装した三百数騎が待ち受け、摂政殿(松殿基房)を中に取り囲んで、前後からいっせいにどっと鬨の声をあげた。あちらへ追っかけ、こちらに追い詰め、馬から引きずり降ろし、もとどりを切った。

2話 祇王

娑婆しゃば栄華えいがゆめのゆめ。たのしみさかえてなにかせん。かようにさまをかえてまいりたれば、日比ひごろとがをばゆるしたまえ。「ゆるしましょう」とおおせられば、諸共もろとも念仏ねんぶつしてひとはちすとならん。

『平家物語 巻第一』祇王
現代語訳

現世での栄華は夢の中で夢を見るように儚く、どんなに栄えても何にもなりません。このように姿を変えて参りましたので、これまでの罪をお許しください。「許そう」とおっしゃるならば、共に念仏し、同じ蓮華の上に生まれましょう。

3話 御輿振

さて、神輿みこし先立さきだまいらせ、ひがし陣頭じんとう待賢門たいけんもんよりたてまつるとしければ、狼藉ろうぜきたちまちに武士ぶしども散々さんざん射奉いたてまつる。神輿みこしにもどもあまた射立いたてたり。
神人じんにん宮仕みやじ射殺いころされ、衆徒しゅうとおおきずをこうぶる。

『平家物語 巻第一』御輿振みこしぶり
現代語訳

さて、神輿を先頭に参らせて、東の門である待賢門より入れ奉ろうとしたところ、たちまち紛争が起きて、武士たちは散々に矢を射かけた。神輿にも矢が多数射られた。
神人や宮仕が射殺され、衆徒も大勢負傷した。

4話 足摺

「さていかにおのおの、俊寛しゅんかんをばついにてたもうか。これせて行け、してけ」

をめきさけべども、ふねならいにて、あと白波しらなみばかりなり。いまだとおからぬふねなれども、なみだにくれてえざりけれ。

『平家物語 巻第三』足摺あしずり
現代語訳

「さて、どうしてあなたがたは俊寛をついに見捨てられるのか。これ、乗せて行け、連れて行け」

俊寛はわめき叫んだが、漕ぎ行く船の常として、白波の跡が残るばかりである。まだ遠くはない船ではあるが、涙に暮れて見えなかった。

5話 橋合戦

平家二万八千余騎へいけにまんはっせんよき木幡山こわたやまうちえて、宇治橋うじばしのつめにせたる。すわや、ちたてまつれ。ちたてまつれ。しかれども、「はしいたぞ、あやまちすな」後陣こうじんこれをきつけず、我先われさきにとすすむうち、二百余騎にひゃくよきとされ、ながされけり。

これより両方りょうほうのつめにうっって矢合やあわせす。そこへ五智院但馬ごちいんのたじまよろいもかけず、たてたずとおりける。かってるをばってとす。切って落とす。してこそ、『矢切やぎりの但馬たじま』と言われけれ。

『平家物語 巻第四』橋合戦
現代語訳

勢二万八千余騎で、木幡山うちこえて、宇治橋のたもとに押し寄せた。先陣が、

「橋板を外したぞ。用心しろ」

と騒いだが、後陣はこれを聞きつけず、我先にと進むうちに、先陣二百余騎が押し落とされ、流されてしまった。

橋の両方のたもとに立って、矢合わせをする。そこへ五智院の但馬が、鎧もつけず、盾も持たずやってきた。向かってくる矢を長刀で切って落とす。切って落とす。それ以来、矢切の但馬と言われのだった。

6話 富士川

その夜半やはんあたり、富士ふじぬまに、いくらもれいたりける水鳥みずとりどもが、なんにかおどろきたりけん、一度いちどにばっとたける羽音はおとの、大風おおかぜいかずちなんどのようにこえければ、

「すはや、源氏げんじ大勢たいせいするは、められてはかなうまじ」

平家へいけつわものども、とるものもとりあえず我先われさきにとぞきける。

『平家物語 巻第五』富士川
現代語訳

その夜の夜半頃、富士の沼に多数で群れていた水鳥たちが、一度にばっと飛び立ったが、その羽音がまるで大風や雷のように聞こえたので、

「源氏の大軍が攻め寄せてきたぞ、取り囲まれては勝ち目がない」

と言って、平家の兵どもは、取る物もとりあえず、我先にと落ちのびていった。

7話 びわの歌なし

8話 倶利迦羅落

平家へいけうしろをかえりれば、白旗しらはたくものごとし。前後ぜんごよりてきる。ひとにはうまかさなり、かさなり。さばかりふかたにひとつを平家七万騎へいけななまんきでうずめたり。岩泉がんせんながし、死骸しがいおかをなせり。

『平家物語 巻第七』倶利迦羅落
現代語訳

平家方が後ろを振り返ってみると、源氏方の白旗が雲が覆うように差し上げられていた。前後から敵は攻めてくる。人には馬が落ち重なり、あれほどの深い谷一つを平家の軍勢七万騎で埋めてしまった。岩の間から湧き出る泉は血で染まり、おびただしい数の死骸は丘をなした。

9話 敦盛最期

おうぎをあげてまねきければ、敦盛あつもりまねかれてとってかえす。

くびをかかんとかぶとをれば、とし十六七じゅうろくしち容顔ようがんまことに美麗びれいなり。

「あわれ助けたてまつらばや」

おもいて、うしろをれば・・。

現代語訳

直実が扇をあげて招いたので、敦盛は招かれて引き返す。

首を斬ろうと兜を押し上げて見ると、年は十六七で、顔立ちがとても美しかった。

「あぁお助けもうさなくては」

と思って、後ろを見ると・・。

10話 壇ノ浦合戦

平家一千余艘へいけいっせんよそう源氏げんじふね三千余艘さんぜんよそう源平両方げんぺいりょうほうじんわせてときつくる。かみ梵天ぼんてんまでもこえ、しも海竜神かいりゅうじんおどろくらんとぞおぼえける。

『平家物語 巻第十一』壇ノ浦合戦
現代語訳

平家の船は一千余艘、源氏の船は三千余艘、源平両軍は対峙し鬨の声をあげる。上は天上界まで聞こえ、下は海の竜神も驚くであろうと思われた。

11話 先帝身投

おさなみかど山鳩色やまばといろ御衣ぎょいに、角髪びんずらわせたまいて御涙おんなみだにおぼれ、ちいさくうつくしき御手おんてわせ、まずひんがしおがみ、そののち西にしかわせたまいて、御念仏おんねんぶつありしかば、二位殿にいどのやがていだたてまつり、

なみしたにもみやこさぶろうぞ」

なぐさたてまつる。

かなしきかな、無常むじょうはるかぜ、たちまちにはな御姿おんすがたらし、なさけなきかな、分段ぶんだんあらなみ玉体ぎょくたいしずたてまつる。

現代語訳

幼い帝は、山鳩色の御衣に角髪をお結いになられて、涙に溺れ、小さく美しい手を合わせ、まず東へ向かい、伊勢大神宮に暇を申し上げられ、その後、西へ向かってお念仏を唱えられたので、時子殿は帝をお抱き申し、

「波の下にも都がございますよ」

と、お慰め申す。

悲しいことよ、無常の春の風はまたたく間に花のような帝のお姿を散らし、痛ましいことよ、輪廻の荒波が押し寄せ、帝の体をお沈め申し上げる。

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平家物語の配信情報は2023年5月29日時点のものです。
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