浮上する「陸軍情報部＝黒幕説」の可能性を解説！

アニメ「LAZARUS ラザロ」の第9話「DEATH ON TWO LEGS」の考察です。

アベル「我々はスキナーまであと一歩という場所にいます」

アベルの発言にもビックリですが、私が気になったのは公式サイトの9話あらすじについてです。

ラザロの設立者であり、NSA長官でもあるアベルは、ラザロの存続を問題視する査問委員会に出席する。
陸軍情報部のシュナイダーは、会議中にラザロの本当の目的に気づく。

アニメ「LAZARUS ラザロ」公式サイト「STORY」9話

アクセルの過去に関する詳細な情報が不足しているため、私自身ラザロの本当の目的については全貌が掴めていません。

そこでこの記事では、現時点で分かっていることを整理しながら、「もし陸軍情報部がスキナー失踪に関わっていたとしたら？」という仮説を立てて考察していきます。

誰が敵で誰が味方なのか、一体スキナーはどこにいるのか？

そしてシュナイダーが気づいた「ラザロの本当の目的」とは？

怒涛の終盤に向けて、ここで一度物語を整理してみましょう！

前回の考察はこちら👇

ラザロ幹部と陸軍情報部の情報戦

シュナイダー「彼らは本当にスキナーを捜索していましたか？何か別のことをしていたのでは？」

リーランド「いえ。自分の知る限りそんな動きはありませんでした」

アニメ「LAZARUS ラザロ」第9話「DEATH ON TWO LEGS」

まずは敵味方の関係を整理しましょう😎

ペンタゴンの査問委員会では、ラザロ幹部と陸軍情報部が互いに探り合い、裏で激しい駆け引きをしている様子が伺えました。

陸軍情報部はラザロがスキナー捜索以外のことをしていたのではないかと疑っています。

シュナイダー「疑問はまだあります。メンバーの一人、アクセル・ジルベルトの経歴です」

アニメ「LAZARUS ラザロ」第9話「DEATH ON TWO LEGS」

特に重要なのは、どちらもアクセルを特別視していることです。

なぜ彼は命を狙われ、同時に守られようとしているのか？

現時点で明らかになっていることから、両陣営の関係性と思惑について追ってみたいと思います！

両陣営はアクセルを巡って敵対関係にある

ハーシュ「アクセルこそがこの事件を照らす光…」

アニメ「LAZARUS ラザロ」第7話「ALMOST BLUE」

ラザロ幹部はアクセルを事件の鍵となる重要人物として位置づけています。

ハッカーを使ってアクセルに関する情報を消したのも、彼が事件の真相に迫る存在であることを敵陣営に知られないようにするためです。

シュナイダー「いいでしょう。テストは合格だ。ターゲットは彼です」

アニメ「LAZARUS ラザロ」第9話「DEATH ON TWO LEGS」

一方陸軍情報部のシュナイダーは、殺し屋・双竜にアクセルの抹殺を命じています。

このことから、「両陣営がアクセルを巡って敵対関係にあること」「アクセルは事件の鍵を握る重要人物」であることが分かります。

アベル「事態の進展は我々の予測を超えている。それに、こちらが動いていることを知れば、彼らは証拠隠滅の方向で動くだろう。迅速、かつ秘密裏に事を進めねばならん」

アニメ「LAZARUS ラザロ」第1話「GOODBYE CRUEL WORLD」

アベルの言う「彼ら」は陸軍情報部を指し、「証拠隠滅」とはアクセルの抹殺を意味していると読み取れます。

では何故陸軍情報部はアクセルの命を狙うのでしょうか？

アクセルが関わっているとされる「アリゾナ刑務所」「スキポール空港の事故」についておさらいしつつ、陸軍情報部がアクセルを狙う理由について探っていきましょう！

何故アクセルは命を狙われているのか？

シュナイダー「アリゾナのアイマン刑務所から脱走したのは、アクセル・ジルベルトとみて間違いないですね」

ヘイズ「何故データがない」

シュナイダー「恐らくハッカーを使って消させたんでしょう」

ヘイズ「知られたくないということか…」

アニメ「LAZARUS ラザロ」第9話「DEATH ON TWO LEGS」

1話の「ノースポート刑務所」、今回の「アイマン刑務所」はどちらも実在しません。

実在の地名や学校が多い「LAZARUS ラザロ」で、刑務所だけが架空なのは不自然です。

これはアクセルが特別な囚人として、表に出せない施設に収容されていた可能性を示唆しているのかもしれません。

アベル「アリゾナ刑務所の件…陸軍の情報部が嗅ぎ回っている」

ハーシュ「アクセルを？」

アベル「そうだ。それにスキポール空港の事故の件も…」

アニメ「LAZARUS ラザロ」第7話「ALMOST BLUE」

そして決定的なのが、アベルの言っていた「スキポール空港の事故」のことです。

事故の件「も」という発言から、陸軍情報部はアリゾナ刑務所の件だけでなく、スキポール空港の事故に関してもアクセルを追跡していることが暗に示されています。

つまり、アクセルがスキポール空港の事故に関与している可能性が高いです。

インガ「3年前、あなたがあの空港の事故で死んだって聞いた」

アニメ「LAZARUS ラザロ」第8話「UNFORGETTABLE FIRE」

空港事故といえば、三年前にクリスが遭った事故とも重なります。

そして三年前といえば、もちろんスキナーが失踪した年ですね😊

以下、スキポール空港事故についてまとめます。

もしスキポール空港の事故にアクセルが関わっていたとすれば、彼は事故の生き証人であり、同時にスキナー失踪の真相を知る存在なのかもしれません。

そして事故の背後に陸軍情報部の関与があるとしたら、アクセルを抹殺しようとする彼らの動向は、「口封じ」以外の何ものでもありません。

つまり、陸軍情報部こそがスキナー失踪事件の黒幕である可能性が浮上します。

浮上する「陸軍情報部＝黒幕説」の可能性

ここからは、陸軍情報部がスキナー失踪事件の黒幕だったのではないかという仮説について考えていきます。

この仮説は私自身まだ根拠が不十分だと感じているので、一つの意見として読んでいただけると嬉しいです😅

スキナー失踪のタイミングおさらい

スキナー失踪の真相を探る前に、まず彼がいつ失踪したのかを整理しておきましょう。

ハーシュ「そしてこれは有名な国連でのスピーチよ」

スキナー「私はただ、科学者として事実だけを述べているのです。私の計算では今からちょうど3年後、北極の氷は溶けて消失する」

（中略）

ハーシュ「結果的にこれは常任理事国の脱退という、最悪の結末に終わってしまった。ほどなくして、彼は姿を消した」

 アニメ「LAZARUS ラザロ」第2話「LIFE IN THE FAST LANE」

国連総会でのスキナーの発言が、常任理事国の一部にとって都合が悪い事実だったのかもしれません。

そしてスキナーの予言通り氷山は溶け、北極海周辺の領海を巡って各国の軍事緊張が高まっています。

ハーシュ「確かに私はハーグでスキナーの同僚だった。ハプナの研究にも携わったわ。でもその完成を目前にして彼は姿を消した。私にも、他の同僚にも、何も言わずに消えてしまった…。私は…失意のうちに研究所を辞めた。そして3年後に彼が戻ってきた時、ハプナは世界を滅ぼす薬に変わっていた。私たちにはその構造を理解することすらできなかった」

アニメ「LAZARUS ラザロ」第8話「UNFOGETTABLE FIRE」

さらにハプナがいつの間にか悪魔の薬に変わっていた事実も非常に重要です。

服用から3年後に死ぬ副作用かどうかは不明ですが、臨床試験の猿が死んでいる以上ハプナが危険な薬であることは間違いありません。

そしてスキナーがハプナ完成前に失踪したのなら、「ハプナを改変したのは誰なのか？」という疑問も当然浮上します。

スキナー失踪の真相

ここで陸軍情報部の存在が浮かび上がってきます。

私は陸軍情報部がハプナを軍事転用するようスキナーに圧力をかけた可能性を考えました。

ハーシュ「彼は…誰よりも平和と平等を求めた聖人のような人物だった」

アニメ「LAZARUS ラザロ」第1話「GOODBYE CRUEL WORLD」

しかしスキナーの人物像から考えると、自分の薬を軍事利用されることを受け入れるとは思えません。

ハーシュ「ずっと前から彼は、純粋すぎるほど純粋だった。それじゃあ世の中でやっていけない、そう言ったら彼は答えたわ。”科学者が純粋でいて一体何がいけないんだい？”って」

アニメ「LAZARUS ラザロ」第7話「ALMOST BLUE」

スキナーの純粋さが軍や権力者と衝突し、ついには失踪事件を招いた。

その事件が3年前に起こった「スキポール空港の事故」ということになります。

この流れは、陸軍情報部＝黒幕説を補強する一つの根拠になり得るのではないかと感じています。

ラザロ幹部の真の目的は？

リーランド「何か…僕らもスキナーがやってきたことを追体験してるみたいですね」

アニメ「LAZARUS ラザロ」第7話「ALMOST BLUE」

つまりラザロ幹部の真の目的は、スキナーの足跡をたどり、スキナー失踪の真相を探ることです。

ラザロチームはスキナー確保を名目に動いていますが、アベルとハーシュを中心とするラザロ幹部は、3年前のスキナー失踪に陸軍情報部が絡んでいたことを暴くために動いているように思えます。

自分たちが疑われていることに気づいた陸軍情報部が、事件の鍵を握るアクセルを抹殺しようとしているという筋書きです。

アベル「我々はスキナーまであと一歩という場所にいます」

アニメ「LAZARUS ラザロ」第9話「DEATH ON TWO LEGS」

そうなると、アベルのこの強気な発言も、「我々は真相に近づいている」と陸軍情報部に揺さぶりをかけたことになりますね😊

双竜＝HQと思われる3つの理由

今回、殺し屋・双竜と、その代理人であるHQが登場しました。

私はこの二人が同一人物ではないかと考えています。

以下に、その根拠となる3つの理由を挙げていきます。

代理人にタンパク質必要？

「完璧な体を維持するためには、完璧なたんぱく質の摂取が必要です」

アニメ「LAZARUS ラザロ」第9話「DEATH ON TWO LEGS」

HQは毎日ステーキハウスに通い、肉だけを注文していました。

一般的な代理人なら、そこまで「完璧な体」を維持する必要はありません。

したがって、HQ自身が殺し屋であり、殺し屋としての肉体を維持するためにタンパク質を摂取していると考えられます。

ちなみにピーター・ルーガー・ステーキハウスは実在します🍖

ニューヨークを訪れた際には是非立ち寄って、殺し屋気分を味わってみてはいかがでしょうか？😍

誰もHQに気づいていない

世界は大混乱に陥り、暴徒による銃乱射事件が頻発しています。

そんなニューヨークの街をHQは平然と歩いています。

銃を持った男が現れますが、目の前にいるはずのHQに気づく様子はありません。

この状況は、「誰も顔を見たことがない」「幽霊のような殺し屋」という双竜の特徴と重なります。

双竜の声優についてクレジットに記載がない

さらに、双竜の声優がクレジットに明示されていないことも見逃せません。

双竜は陸軍のヘリが到着した際に、中国語をつぶやいていました。

セリフがあるにもかかわらず声優のクレジットがないのは不自然です。

これだけの理由が揃うと、HQがメガネを外して前髪をおろせば双竜に見えてきませんか？😍

いずれにせよ、生と死の対極にあるアクセルVS双竜の熱い戦いが待っているのは間違いないと思います！

9話の感想

リーランドがラザロに探りを入れていたスパイと分かって衝撃でしたね！

査問委員会からアジトに帰ってきて、じゃれるアクセルとクリスたちの様子を見てちょっと寂しげな表情だったのが印象的でした。

空気を読んで発言するタイプだが、本音をなかなか言わない。

アニメ「LAZARUS ラザロ」公式サイト「キャラクター」リーランド

陸軍情報部の指示に従ってラザロの内情を探ったのも、リーランド自身の事情があったのかもしれません。

アベルが黒幕の可能性はあるのか

今回「陸軍情報部＝黒幕説」にいたるまでに、ラザロ設立者アベルが黒幕である可能性も考えました。

ダグ「わざわざNSA本体じゃなくて別働隊としてラザロを作ったのは…」

アクセル「仕事が終わったら秘密と一緒にそいつら消しちまおうってか」

アニメ「LAZARUS ラザロ」第9話「DEATH ON TWO LEGS」

アクセルやダグは自分たちが消されることを懸念していますし、そうなるとやっぱりアベルは怪しいですもんね😅

アベル「ん…そりゃあ、敵を欺くにはまず味方から…」

(ハーシュに睨まれて）

アベル「…すいません（キリッ）」

アニメ「LAZARUS ラザロ」第9話「DEATH ON TWO LEGS」

ただ、リーランドが陸軍情報部の証人として出てくることを知っていながら、ハーシュに黙っていたことを問い詰められ、誤魔化そうとしてハーシュのひと睨みで「ここで謝らないとヤベエ！」と言わんばかりに即謝ったのは人間らしい一面でしたよね🤣

そんなこともあって、全てを話しているわけではないにしろ、敵か味方かは保留という形を取らせていただきました。

アベルやハーシュもスキナーを捜しているのは間違いないですし、今後、アベルやハーシュがどんな立場をとるのか楽しみです！

アクセルの最初の罪

渡辺監督「この本編には出てこないんですけど、実はここで明かされるアクセルの秘密。最初に捕まったのはピザ泥棒ですね」

【ネタバレ注意】『LAZARUS ラザロ』第9話　脚本チームによる放送直後アフタートークライブ配信！

え～意外！

よっぽどお腹が空いてたんでしょうか？

ピザ泥棒から最終的に無期懲役になるってどんだけ脱獄したんでしょうかｗ

アフタートークではいつも興味深い裏話が聞けるので、ラザロ視聴の後はこちらも楽しんでみてはいかがでしょうか？😊

次回の更新は6月9日（月）の予定です。