ウォールナットの真骨頂!千束の命はどうなる?
アニメ「リコリス・リコイル」の第12話「Nature versus nurture」の考察です。
Nature versus nurture:氏か育ちか
「氏より育ち」ということわざがあります。
「血筋や家柄よりも、その後の教育や環境の方が人間の形成に強い影響を与える」という意味です。
ここでNatureは千束が生まれ持った「殺しの才能」を指します。
一方、Nutureは千束が誰かの役に立ちたいと生きてきた「時間」のことでしょうか?
千束「私には世界よりも大切なものがいっぱいあるんだ。ヨシさんが私にくれた時間でそれに気づけた」
この千束のセリフから、千束が生きてきた「時間」こそが、今の千束を形成してきたと言えそうです!
千束とシンジ、千束とたきなで、それぞれ思いがすれ違い、それにより千束の信念や死生観が一切ブレないことがより強調されていました。
各場面にそれぞれの思惑がギュッと詰まった回だと思うので、シンジ・たきなの思いを解説し、それに対する千束の思いを比較します。
そして今回は最終回目前ということで、まだ回収されていない伏線を一覧にしてみました!
最終回前の復習としてお役立てください♥
前回の考察はこちら👇
このページはアニメ「リコリス・リコイル」12話のネタバレを含みます。
12話をご視聴の後読んでいただけると、より楽しめます。
シンジの関心事は千束の「才能」だけ?
シンジ「私はそんなことのために死にかけの人形のぜんまいを巻いたわけじゃないよ」
真島を殺していないと知るやいなや、シンジは千束を突き放します。
「殺しの才能を世界に届けること」
それがあくまでシンジの目的のようです。
千束の信念:人に救われた命で、誰かの命を奪えるわけない
シンジに銃を返すよう言われ、千束は銃を差し出しますが、一瞬だけためらっています。
この銃はシンジから貰ったプレゼントであり、千束とシンジを繋ぐ約束の銃でした。
10年共にあった「相棒」を、千束は一瞬でも手放したくなかったんでしょう。
人を助ける銃が、他ならぬシンジの手によって、人の命を奪う実弾の銃に変えられます。
その後シンジに追いつめられたたきなを助けるため、ついに千束は実弾でシンジを撃ってしまいます。
千束の狙いが良かったのか、弾は貫通し、シンジの命を奪うことはありませんでした。
なおも自分を殺すように言うシンジに、「命を粗末にするやつは嫌いだ!」と千束は言い放ちますが、その後の表情から、シンジのことが嫌いになりきれない複雑な感情が透けて見えますね。
シンジの行動には疑問点も
シンジが本当に千束の才能だけにしか興味がないのかは、まだ気になる部分は多いです。
- 何故アランのルールを破って千束に接触してきたのか?(1話)
- 松下になりすましてガイドを頼んだ時、何故写真データを保存していた?(5話)
- 「一緒に見上げよう。首が痛くなるまで」と約束した娘は誰のこと?(5話)
- シンジには「時間がない」?(5話)
- 心臓を破壊された時、何故千束はシンジに「大丈夫」と言われた夢を見たのか?(9話)
- 何故DAではなく、ミカに千束を託したのか?(9話)
5話に関しては、松下になりすましていた時のセリフなので、ただの設定という可能性もあります。
しかし、今回シンジに比較的新しい心臓手術の痕があることが分かりました。
シンジと姫蒲はアタッシェケースを持って移動中の時に、真島に捕縛されており、その後手術をする機会はなかったはずです。
アタッシェケースは姫蒲に持ち去られていることから、中身が空っぽということはないでしょう。
つまり千束の人工心臓はまだケースの中にあり、シンジの余命は残り僅かという可能性も考えられそうです。
千束に生きて欲しい
ここまで感情を剥きだしにするたきなを見れるとは!
「心臓が逃げる!」は、既にシンジを人として見ていないです😅
DAで人を殺すのを生業にしてきたたきなは、千束の「命大事に」という信条を守るようになっていました。
千束の信頼を裏切れないたきなが、決して自分を撃てないとシンジが見抜いていたのは皮肉ですね。
それでも、「千束が撃たないのなら」と感情を爆発させるたきながかっこよかったです!
千束の死生観:お別れの時は、みんなに来るよ
たきな「イヤだ…千束が死ぬのは嫌だ…」
死は誰にでも平等に訪れます。
それが早いか遅いかだけのことです。
だからこそ千束は「やりたいこと最優先」で生きてきました。
千束「お別れの時は、みんなに来るよ。でもそれは今日じゃない。・・そうでしょ?」
いつか来るその日のことを語りながらも、死ぬのは今日じゃないと言い切る千束からは、最期の日まで諦めずに生き抜くという強い意思を感じます!
クルミの真骨頂!
ロボ太「世界一のハッカーは俺だ!」
クルミ「100年早いわ!!!」
ハッカー対決を制したクルミの顔にスカッとした方も多いと思います😊
実は私、クルミVSロボ太はもっと早く実現すると思っていました。
というのも、6話で千束たちを助けるのにドローンを真島部下にぶつけていて、このドローンから「ウォールナット生存」にロボ太が気づいてもおかしくなかったからです。
待ち望んでいた対決だっただけに、12話でようやく決着がついたのはスッキリしました!
ポリスメンに通報し、あえなくロボ太はお縄に。
ロボ太の家に突入していたのは、リコリコ常連の刑事・阿部というのも良かったです😎
どう見てもパックマン
パックマンがリリベル、ゴースト達が移動中のリコリスで、ゲーム感覚でクルミはリコリスを誘導していました。
画面はどう見てもパックマンです🥰
ゴールデン洋画劇場
全て年明けの延空木アトラクションの宣伝でしたー!
いや、街中での銃撃戦とかはどう説明するつもりなんでしょう…?
その時流れた映像は、ゴールデン洋画劇場のオマージュとなっています。
比較しながら見てみると面白いです😁
リリベルとの確執
千束と因縁がありそうなリリベルが登場しましたね。
10年前、千束がミカとDAを出て喫茶リコリコを始めてから、リコリスとしての役目を果たさない千束に痺れを切らした上層部が、リリベルを差し向けたことが何度もあったようです。
このリリベルの隊長はその時から千束を知っているのでしょうか?
たきなが「恨みを買ってそうな目」と言っていたので、千束に返り討ちにされた一人なのかもしれません🤣
真島との最終決戦!
延空木から撤収しようとしていた千束たちの前に現れたのは、何と真島!
真島さん頑丈すぎやろ・・。
旧電波塔からどうやって来たんでしょうか?😱
千束のカバンも旧電波塔で落としたものですよね?
この動きを一人でやってのけるとはちょっと考えづらいので、誰か協力者がいるかもしれません。
弾切れが唯一の不安要素か
たきな「私が預かります」
千束「ああ。よろしくー」
千束が負けるはずないとは思いますが、弾切れだけが少し心配です。
カバンがなかった千束はたきなに弾倉を預かってもらっているため、弾数が十分とは言えないからです。
未回収の伏線一覧
ここからは未回収の謎を一覧にしています。
最終回で全て回収されますかね・・?
大きな伏線と化けるか、謎のまま残るのか楽しみです😊
気づき次第加筆していきます!
1話:楠木は何故旧電波塔が目ざわりなのか?
楠木「あの目ざわりな電波塔も今や平和の守り神か」
うまく隠蔽できず、壊れた状態で残されているのが、安全神話唯一の汚点みたいでイヤなんでしょうか?
4話:10年あれだけは飽きるよ?
元宮内庁の総料理長が作る、リコリスのおやつかりんとう。
千束は何故か「10年あれだけは飽きる」と言っています。
10年前にDAを抜けているのに、何故飽きると言ったのでしょうか?
むしろ「あのかりんとうが懐かしい」とか言っても良いのでは?
5話:ミカの足の怪我
ミカはいつ足を怪我したのかは明かされていません。
ジン「ミカ。足はどうした?」
ただし5話のジンとの会話から、20年前には足を怪我していないことが分かっています。
ジンと警備会社の裏の仕事をしていたところをDAにスカウトされ、その後足を怪我し、リコリスの教官になったようです。
5話:隠された4つのコンテナ
真島部下1「コンテナ4つ隠しておいた」
真島部下2「また指示があるから、うまくいけば半分渡す」
こちらは5話の真島部下のやりとりです。
このコンテナまだ登場していないですよね?
最初は千挺の銃をコンテナに隠しているのかと思いましたが、銃は都内にばら撒かれていたことが判明しました。
真島「両方壊れてないとアンバランスだからなあ」
リコリス・リコイル10話「Repay evil with evil」
10話の真島のセリフから、真島たちは延空木を壊す手段を持っているということになります。
そうなると、コンテナには延空木を壊す爆弾でも詰まれているのでは?という予想です。
6話:ロボ太のモニターを切り替えたのは誰?
ロボ太「頼む!ビデオを見て!お願いだ!待って!」
シンジの依頼で、真島に千束をぶつけようとしていたロボ太。
真島に撃たれそうになった瞬間、モニターが自動で切り替わり、千束がチンピラと戦う姿が映し出されました。
これ以降、真島が千束のストーカーwになったので、ターニングポイントとも言えます。
何故ここでモニターが切り替わったのかが分かっていません。
6話:花葵
八咫烏の三本柱、彼岸花(リリベル)・君影草(リリベル)に続く花葵がまだ未登場です。
一体どういう役割なのか気になりますね。
7話:クルミの年齢
過去30年でウォールナットは何度も死んでいます。
もしその頃からウォールナット=クルミならば、少なくともクルミは30歳以上ということになりますが、果たして…?
クルミ「よくID見ろよ。ちゃんと30って書いてあるだろ?」
リコリス・リコイル7話「Time will tell」
7話で「Forbidden」に潜入した時にには、30歳だと主張するシーンがあります。
12話:真島を押さえたのは何故アルファ4だったのか?
オペレーター「アルファ4が真島を押さえました。延空木です!」
リコリス・リコイル12話「Nature versus nurture」
真島を倒したのは千束とたきな、つまりアルファ2のはずです。
アルファ4はエリカのはずなので矛盾しています。
これに関しては、たきなはもうDA復帰を諦めており、自分を千束の元に助けに行くことを許してくれたエリカに手柄を譲ったということかもしれません。
12話:ロボ太の顔
依頼主に振り回される自称世界一のハッカー。
このコミカルなキャラは愛着が湧いていたのですが、12話で敢えなく御用となってしまいました。
ロボ太の素顔は明らかになっていません。
最終話でニュースとかにチラッと出ませんかね?
キービジュアルの男
キービジュアルに登場した黒スーツの男です。
虎杖がDAに連れてきていた男たちの格好と似ていますが、黒スーツがありきたりなので決め手にはならないですね😭
額から頬への傷が目印です。
12話の感想
何とラストまで千束が生存できるか分からないという展開になりました!
ここまで最終回が読めないアニメも珍しいですね。
千束の人工心臓も、シンジかケースの中かどちらにあるのか分かりませんが、どっちも姫蒲が持って行ってしまいましたからね😅
千束生存は絶望的なのでは?という方は、こちらの千束の言葉を思い出して、元気を出してください😘
千束「まだ途中だよ。チャンスは必ず来る」
最終回までどうなるか分かりませんからね!
それでは以下に小ネタを投下していきます🎵
フキたちリコリスの成長も嬉しい
フキがたきなに殴られたところを触りながら、自分で考えて行動したシーンには、フキの成長を感じました。
千束「司令、司令って。ちょっとは自分で考えなさいよ!」
フキが選んだのは待機ではなく、制御室の奪還。
命令の不自然さから、動いた方がいいと判断したんでしょうね。
エリカの活躍があったのは意外でした。
「たきなの代わり」として、フキ達を助けに行ったのは勇敢だったと思います。
その後のたきなとの砕けたやりとりもお気に入りです🥰
司令のトイレは長いんです!
千束と楠木、トイレで考え込むポーズが完全に一緒です!
楠木司令、千束にDAの仕事を手伝わせる条件で、上層部にリリベルを派遣するのをやめるようかけあっていますからね。
何だかんだでいい人なのかもしれないw
ミカの活躍もある?
たくさんの投票ありがとうございます❤
— yunko (@todaysyunko) September 13, 2022
まだ投票していない方のご意見もお待ちしております😊
①は「店戻ってお茶飲んでて」と千束が言った通りに、ミカが行動した場合です。
喫茶 #リコリコ は皆が帰る場所ですから、全てが終わって皆が戻ってきた時に、ミカが「おかえり」と言ってくれそうですね。 https://t.co/l1kj6spYri pic.twitter.com/nV62kd9E7x
11話でミカが千束と別れた後どこへ行ったのか?というアンケートを実施いたしました。
投票してくださった皆さんありがとうございます❤
一番票が多かったのが、「シンジに会いに行く」でした!
どの選択肢も得票数が拮抗していて、経過を見るのも楽しかったです。
12話でミカは楠木からの依頼を千束たちに流したあと、「用事」と言って別行動をとっています。
皆さんの予想どおり、最終回でミカはシンジに会いに行くのでしょうか?😘
こちらの結果も楽しみです!
今週のアイキャッチ
12話のアイキャッチは6話の撮影アイキャッチの結果、どんな写真が撮れたのか?という内容となっています。
クルミが来ているパーカーが可愛いんですよね🥰
さて、リコリス・リコイルもあと最終話を残すのみとなりました。
次で終わりなのが信じられないというか、既に続編を期待している自分がいますw
- 10年前リコリコが開店した当初を描く「リコリスリコイル エピソード0」
- リリベルとの確執を描く「リコリス・リリベル」
- アラン機関との対立を描く「アラン機関の逆襲」
- クルミの半生を描く「ウォールナッ党」
タイトルがダサいのはつっこまないでください😂
見たいエピソードがいろいろ出てきます❤
皆さんは続編が出るとしたら、どんな話を見てみたいですか?
次回の考察はこちら👇
コメント