「これは俺の痛みじゃない・・!」ノッカーが新たな能力を得て、二人に襲い掛かる。
あらすじ
11話のあらすじを読む。フシはグーグーと共に、リーンの16歳の誕生日パーティに出席する。
そんな時にノッカーが襲撃してくる。
観察者「来たぞ、ノッカーだ」
「奴の核はこの下だ。ここ一帯に根を張り巡らせている。まもなくここを破壊するだろう」
ノッカーはリーンの屋敷の真下に根を張り巡らせ、フシがいるリーンの屋敷を破壊する。
フシは壊れた天井をオニグマの器で支え、パーティ参加者を屋敷の外に逃がす。
フシとグーグーは協力してノッカーを倒そうとする。
屋敷崩壊
フシのオニグマの器を奪い、二人に襲い掛かってくるノッカー。
グーグーは炎を浴びせるが、ノッカーには効いていない。
フシ「グーグー・・これ、前のと違う」
グーグー「炎が効かねぇ・・石の鎧か!」
4年前、グーグーの炎によって撃退されたノッカーは、学習して今回は石の鎧に身を包んで襲撃してきたのだ。
さらにノッカーは一帯に張り巡らせた根で地割れを起こしたりと二人を追い詰めてくる。
フシ「どうしよう、グーグー。俺・・勝ち方が分からない」
フシはマーチの姿になり、二人で協力してノッカーによじ登り、槍で石の鎧の隙間をこじ開ける。
石の鎧の中にはノッカーの核を含む柔らかい根が見えた。
グーグー「柔らかくてよく燃えそうだ・・!」
炎をまともに浴びたノッカーは動かなくなった。
あと少しというところまで追い詰めたところでノッカーは壁に身を隠してしまう。
フシ「ありがとう、グーグー。グーグーがいなかったらまた負けてた。俺不死身のくせに弱いから・・」
笑顔でお礼を言うフシだったが、突如壁から姿を現したノッカーによって握りつぶされてしまう。
フシはマーチの器を奪われてしまった。
「フシ?!フシーーーッ!!」
地面に血だまりが出来ていて、不死身のフシといえど、すぐに再生できそうにない状態だった。
次に標的となったグーグーを間一髪救ったのは、何とリーンだった。
リーンはフシを助けに行ったグーグーが心配で、単身崩壊寸前の屋敷に戻ってきたのだ。
リーン「まずはここから出ましょう!」
フシが気がかりだったが、いよいよ本格的に崩壊し始めた屋敷を二人は後にする。
しかし出口まであと少しというところで、二人は崩れて来た瓦礫に埋もれてしまうのだった。
リーン、君が好きだ
フシは何とか再生し、瓦礫の山から顔を出す。
胸が激しく脈打ち、体中が痛い。
「グーグー・・!?」
フシはこの痛みが自分のものじゃない事に気がついた。
この痛みはグーグーのもの。
早くしないと、グーグーが死んでしまう・・!
フシの前にノッカーが立ちはだかる。
グーグーがいないので、フシはノッカー相手に手も足も出ない。
グーグー「だ・・大丈夫かい?リーン」
リーン「う・・うん」
グーグーは崩落からリーンを庇っていた。
リーン「お、重たいでしょ・・?」
グーグー「いやあ、そうでもないよ・・」
グーグーは痛みに耐え、必死に体を張ってリーンを守っている。
4年間必死に体を鍛えて来た。
弟のようなフシを守るために、そして大好きなリーンに今度こそかすり傷一つ負わせないために。
「花・・また明日買ってあげるよ」
「ううん、グーグー。一緒に摘みにいきましょう。私この花が咲いている場所、一つだけ知ってるの。あなたも知ってるでしょう?」
「うん、勿論・・絶対行こう」
崩落の衝撃で萎れてしまったユメキキョウ、他愛ない約束をする二人。
仮面から血が滴り落ち、リーンの頬を濡らした。
グーグー「リーン。君が好きだ」
リーンはグーグーの告白に涙を流し、グーグーに口づける。
フシ「・・・・・!!」
グーグーが死んだことに気づき、愕然とするフシ。
グーグーの器を得たフシは、ノッカーを圧倒するも逃げられてしまう。
本当の自分を失わなかった者
死んだ先の世界では自由が待っている。
何でもやれるし何にでもなれる。
1話で登場した雪原の少年の夢は集落の皆と楽園へ行くこと。
少年はその夢と共に消えていった。
幼い命を散らしたマーチ。
マーチの夢はママになること。
しかし、子供の中にフシがいないことに気づき自分を取り戻した。
リーンを守って死んだグーグー。
グーグーの夢は何だったのか。
その世界ではグーグーは顔も怪我も綺麗になっていて、兄やリーン、グーグーや酒爺と共にいた。
(私と一緒に花を摘みに行きましょう)
しかし、本当の自分がいないことに気づき、幸せな夢から醒めた。
そして霊となってフシと共に出る。
フシの傍についているマーチの霊も一緒だ。
(フシ、俺全然後悔なんかしてないからな)
12話の感想
つ、辛すぎるよおおぉ・・・😭
幸せな夢から目が醒めたグーグーが、自分が死んで泣く大切な家族たちをそっと抱きしめるシーンがあるんですが、もうそこでダメでした。
リーンが家を訪ねて来て、慌ててグーグーに変身して、自分が死んだことにするフシ。
「グーグー大好き」「花を摘みに行こう」「ずっと待ってる」と笑顔で言うリーン。
涙腺崩壊してる私の精神をゴリゴリ削ってきます。
グーグーとリーンが幸せになって欲しかった・・。
リーンが待っている場所には行かず、フシは旅に出ます。
ユメキキョウが咲く場所でいつまでもグーグーを待っているリーン。
夜になっても帰らない娘を心配して、リーンの父がやってくる。
リーン「パパ・・・私結婚やめる。好きな人が出来たの」
リーンの父「好きな人・・?誰だ?すぐに私に会わせなさい」
リーン「それがね・・もうここにはいないの。きっと彼と一緒にいるんだわ」
リーンも何となくグーグーが死んだことに気づいているんだろうな、と思うと切なかったです。
自分のせいで誰かが死ぬのはもう嫌だと旅に出たフシ。
なすすべもなく大切なものを奪われた痛みを、フシはどう乗り越えるのでしょうか。
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