ジャナンダ島編クライマックス!残されたトナリとサンデルが選んだ新たな道。
あらすじ
18話のあらすじを読む。フシとトナリが島を脱出しようとした時、観察者が新たなノッカーの出現を知らせる。
何とノッカーは人に寄生し、群れをなして襲撃してきた。
フシは島民を助ける為、トナリや仲間達と共に戦う。
しかし、ウーパ・ミァ・ウーロイが次々と犠牲になってしまう。
自分を慕う人々と、守るべき仲間達の存在を知ったフシの戦いは続く。
果たしてフシは島に巣くうノッカー全てを倒すことは出来るのだろうか?
不快な光景
ハヤセ率いるヤノメの部隊も、島に現れたノッカーの駆除に乗り出していた。
死体置き場から次々に現れるノッカーに操られた死体を見下ろしながら、「何とも不快な光景ですねえ」と呟くハヤセ。
その時ハヤセの左腕をノッカーの触手が貫いていた。
どうやらハヤセに寄生するつもりらしい。
しかしハヤセは全く動じない。
ハヤセ「怪物よ。何がしたいんです?私と同じようにフシが目的ですか?ならばもっと賢くやらなければ・・。そんな醜い姿でどうあの子を支配するというのです?フシはもう力ずくでは手に入りませんよ」
ハヤセの左腕から侵入しようとしていたノッカーの動きが止まった。
ハヤセ「そうです。私のように優しくしてあげないと」
ハヤセは自分の腕からノッカーの核を引きずり出し放り投げる。
ノッカーはハヤセに恐れをなして逃げて行ってしまう。
「私のように優しく」とかツッコミどころ満載だけど、ノッカーもハヤセにビビッて逃げてしまいましたね。
ある意味ハヤセすごいです・・😨
一息ついたハヤセの眼下では、トナリとサンデルがノッカーの巣に到達しようとしていた。
ハヤセの目にはトナリが「不快な光景」に映る。
ハヤセ「私も賢くならなくてはいけませんね・・・」
ハヤセは苦無を取り出し、その切っ先をトナリに向けた。
訣別の火
ハヤセを止めたのはオニグマ姿のフシだった。
オニグマに押しつぶされハヤセは身動きがとれない。
一向に自分を殺そうとしないフシを滑稽だとハヤセは笑う。
ハヤセ「早く殺さないとあなたの友達が死にますよ」
ノッカーの巣へ向かっていたトナリはつまずいて転んでしまう。
サンデルも矢が尽きて、トナリに群がるノッカーを倒すことができない。
その時グーグーの姿でフシが現れ、火でノッカーを一掃する。
フシ「俺の後ろにいろ!全部焼き尽くす!」
死体置き場に辿り着いたフシ達は、火で焼き尽くし、ほぼ全てのノッカーを倒すことに成功する。
観察者「よくやったフシ。島にいるノッカーはこれで残り3体だ」
観察者の指さす先には、変わり果てた仲間達の姿があった。
トナリとサンデルは激しく動揺し、ノッカーに寄生された仲間達をどうするか決断を迫られる。
ハヤセ「私が殺してあげましょうか?」
何とそこへハヤセが現れ、フシの代わりに三人を殺してやると言う。
二人は眠らされ、トナリの体は死体が燃え盛る業火の上だった。
トナリを持ち上げているハヤセが手を離せば、トナリは黒焦げになってしまうだろう。
ハヤセはフシに、誰も殺さず・傷つけず・奪わない、美しい存在でいて欲しいのだと言う。
ハヤセ「自分を汚すその度胸があなたにはない。そんなあなたを守るために、私がその汚い役を買って出ます」
ハヤセの提案に頷いてくれれば、トナリも殺さないし、三人を代わりに殺してやると言う。
その時、トナリが目を覚ました。
やはりトナリにはニシアサガオの毒が効きづらいようだ。
ハヤセに気づかれないように、涙を流しながら首を振っている。
「ハヤセの要求を飲むな」と言っているのだろう。
トナリは死体置き場の縁を思いきり蹴ると、ハヤセごと業火の中に身を投げる。
トナリ(私が今選びたい運命があるとしたら‥これだ!)
トナリは死んだ仲間達のところに行きたかった。
しかし間一髪のところで、フシがハヤセごとトナリを助けたのだった。
フシ「良かった。間に合って‥。さぁ。立とう」
フシはトナリの手を取り立たせる。
フシはハヤセをニシアサガオの毒で眠らせ縄で縛る。
フシとトナリの視線の先には、ノッカーに操られたウーパ・ミァ・ウーロイが立っている。
トナリは震える手で剣を手に取った。
しかしフシは少年の姿を変え、トナリから剣を優しく奪う。
そしてノッカーに操られた三人の元に向かうのだった。
あたしの生きがい
居住区で、三人の遺体が綺麗に並んでいる。
トナリはぽつりぽつりと三人のことをフシに話した。
三人のことを覚えておいて欲しかったのかもしれない。
トナリ「ウーパは銀貨1枚で親に売られたんだ。それなのに、世話好きで思いやりのある子に育った。本当にいい子だよ」
「ミァはあたしに友達を与えてくれたんだ。あたしがこの島で笑っていられたのは、この子のおかげ」
「ウーロイは優しい兄貴って感じ。何かあった時に真っ先に剣を抜いてみんなを守ってくれるんだ」
「みんな、あたしの生きがいだった‥」
島民達が遺体を運ぼうとやってきた。
そして、島長であるトナリや子供達の遺体を見て驚く。
船に乗って脱出したはずの子供達がいるからだ。
三人は島民を守る為に戦ったことを伝えると、罪人の印がある島民が泣き崩れる。
島民「な‥何てことだ‥。この子たちは何も悪いことをしていないのに‥」
死んだ三人は罪を犯したわけではない。
家族が罪を犯したからこの島に連れてこられただけだ。
そんな子供達が、自分たちを守るために命を散らしたことに涙を流していた。
島民「皆の前で言葉をいただけませんか?」
トナリは「山のような遺体は悪しきものを引きつける。だからまずは殺しをやめて、死なないために助け合って生きよう」と島民に伝える。
そしてトナリとサンデルは話し合い、この島に残ることを決意するのであった。
再会への旅立ち
フシとトナリとサンデルは、島を回りながら、島民達に食料や物資を届けていた。
フシ「本当にいいのか?島を出なくて」
サンデル「うん」
トナリ「汚い奴らをまるっと浄化できるようにして、運命を変えるための道しるべを、私が作りたいんだ。14の小娘にこの島をどうにかできるか分かんないけど、やってみるよ」
そして別れの時がやってきた。
フシ「じゃ、いろいろありがとう」
フシはイカダに縛られて眠っているハヤセを乗せて海に繰り出す。
サンデル「フシさーん!お元気でー!」
トナリ「フシ!あたし‥いつかまたあんたに会いに行こうかな。‥なんちゃって!」
そしてトナリはフクロウのリガードにフシについてくように言うのだった。
リガードはトナリの望み通り飛び立つ。
そこには自由な空が広がっていた。
19話の感想
「 自分を汚すその度胸があなたにはない 」
ハヤセが言っていることはほとんど理解できなくても、その言葉にだけはフシはハッとさせられたのかもしれません。
三人を前に震えながら剣を取るトナリから剣を取り、三人の元に向かいました。
直接三人を殺す描写はありませんでしたが、フシが三人を手にかけたのだと思われます。
しかし他のノッカーはグーグーの炎で跡形もなく焼き尽くしたのに対し、三人の遺体は綺麗だったので、トナリとサンデルを思ってなるべく原形を留めるような形で手にかけたのでしょう。
震えるトナリを気遣い、自ら汚れ役を買って出たフシはまた一歩成長したと言えます。
そしてトナリとサンデルですが、島に残ることを決めましたね!
道は険しいですが、二人が生き残ってくれて本当に良かった・・😭
そしてハヤセですが、普段はノッカーから島民を守るような優秀な司令官なのですが、フシのこととなると恋する乙女になるというか、愛とか言われてもよく分からないフシが「はあ?」と言っている時に、フクロウのリガードも首を傾げている描写があったのは笑ってしまいましたw
フクロウにまで「訳わからんw」と思われてますよ、ハヤセ・・。
イカダの上で目を覚ましたハヤセは、フシに愛の告白をしますが、見事に振られ、フシがもう一つイカダを作って去って行った後に、海面から現れたノッカーに襲われてしまいます。
島にいたノッカーはフシ達が全て倒したはずですが、19話冒頭でハヤセの左腕に寄生しようとして失敗したあのノッカーかもしれませんね。
ハヤセはフシの周りにいる女性を殺しています。
「あの子たちはあなたを独占して、私からあなたを奪い取ろうとするから・・」
と言っていたので、つまり嫉妬していたってことですかね。
見事にフシに嫌われてしまいます。
フシに好かれたいなら、フシの大事な人を手にかけちゃダメだよ‥。
これがヤンデレってやつか😨
リガードに導かれ、フシはピオランが待っているゼダンの港に降り立ちます。
次回はいよいよ最終回です!!
20話のあらすじを読む。
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