南西の共和国ってどこのこと?
アニメ「チ。 ―地球の運動について―」の第11話「血」の考察です。
地動説が完成して祝杯をあげているところにやってきたのは、何とノヴァクでした。
私の父です😊
し、知ってt…。
…じゃなくて!
ヨレンタのパパがノヴァクだったなんて…全然気ヅカナカッタナァ…(棒)
まぁ声が特徴的ですからね…😅
3人が互いに夢を語る、まさに幸せ絶頂期に現れたノヴァク。
やはり異端審問官から逃れることは不可能なのでしょうか…?😓
今回は、異端審問官が本当に「上に従うしかない」下っ端にすぎなかったのか、中世の聖職者の序列を参考にしながら解説していきます。
その他、バデーニが言っていた「南西の共和国」がどこなのか、教会に通報したのが誰だったのかを予想しています。
気になった方は最後までご覧になってくださいね🎵
前回の考察はこちら👇
このページはアニメ「チ。 ―地球の運動について―」の11話のネタバレを含みます。
11話をご視聴の後で読んでいただると、より楽しめます。
異端審問官は下っ端だったの?
アントニ「お前、司教様に気に入られてるかしらんが、審問官ふぜいは身をわきまえろよ」
アニメ「チ。 ―地球の運動について―」第11話「血」
担当教官として新人審問官たちを指導していたノヴァクの前に現れたのは、助任司祭のアントニです。
アントニは「これだから無知は」「審問官ふぜい」と、終始ノヴァクをバカにした態度でしたが、実際に中世ヨーロッパにおいて異端審問官は下っ端だったのでしょうか?
異端審問官は教皇庁直属の高位聖職者だった
中世において、聖職者の序列はトップに君臨する教皇から順に、司教ー司祭ー助祭ー下級聖職者となっています。
そして異端審問官は教皇から任命されるもので、司教と同等またはそれ以上の権限を持っていました。
ノヴァク「えーと…助任司祭…なのかな。ちゃんとした役職知らないけど。まぁ分かりやすく言うと司教様の息子」
アニメ「チ。 ―地球の運動について―」第11話「血」
一方アントニは助任司祭で司祭職に含まれ、主任司祭を補佐する役割がありますが、異端審問官のような特別な権限はありません。
そのため「異端審問官ふぜい」などと言われる筋合いは全くありません🤣
アニメでは何故か異端審問官が上に逆らえない下っ端として描写されていますが、実際には特別な任務を遂行する立場の人たちだったということを覚えておいてください😊
図の補足
クラボフスキは直接司祭と言及があったわけではありませんが、村の教会で村人や信徒に教えを説くのは司祭の役割であったため、便宜上司祭に位置づけています。
「こないだやってきた副助祭の‥ほら、誰だっけ?あの人とは大違いだよ」
アニメ「チ。 ―地球の運動について―」の第6話「世界を、動かせ」
バデーニは副助祭であることが6話で明かされています。
副助祭は助祭職のように思えますが、聖職者を任命するための儀式を受けていないため、正式な聖職者とは区別され下級聖職者とされていました。
下級聖職者は副助祭以外にも、「侍祭」「祓魔師」「読師」「守門」があります。
修道院長は司教に匹敵する権威があったため、司教と同等の地位とみなされることが多かったようです。
南西の共和国ってどこのこと?
ヨレンタ「そのことですが…これからはどうするんです?」
バデーニ「私はもろもろの準備を済ませたら、近いうちに南西にある共和国へ行く。あそこは比較的自由に研究が行えるらしい」
(中略)
「あとは貴族や富裕層の学問好き相手に家庭教師をして、当分のツテと収入を得る。そうやって地盤を固め発表の時節を狙う」
アニメ「チ。 ―地球の運動について―」第11話「血」
バデーニは酒場で、「南西の共和国に行く」と言っていました。
この南西の共和国がどこなのか、15世紀のヨーロッパの状況を考えて予想してみました。
候補に挙がったのはフィレンツェ共和国です。
フィレンツェ共和国はルネサンスの中心地であり、芸術や学問が非常に盛んでした。
特にメディチ家といった富裕層が学問や芸術を支援し、自由な研究環境が整っていたため、「貴族や富裕層の学問好き相手に家庭教師」というバデーニの言っていた条件に合う国ではないかと思われます。
誰が通報したのか?
審問官「緊急の派遣要請です。通報が入りました」
(中略)
ノヴァク「今回何?また宇宙論?」
審問官「そのようです…」
アニメ「チ。 ―地球の運動について―」第11話「血」
審問官が「通報が入った」と言っていましたが、これは誰が通報したのでしょうか?
その後のノヴァクの足取りから予想してみます。
ノヴァク「出張でこっちまで来てね。せっかくだから驚かせようと思って、職場の人にお前の居場所を尋ねたんだよ」
アニメ「チ。 ―地球の運動について―」第11話「血」
ノヴァクはヨレンタが勤める天文の研究所を訪れたようです。
これは職員にヨレンタの居場所を聞くためとも考えられますが、通報の内容が宇宙論に関することだったため、「通報があった場所がここだった」という可能性が高いです。
ピャスト伯は完璧な天動説を証明しようとしていましたからね…。
もしかしたら、ピャスト伯がなくなる寸前に落とした本に、地動説に関する内容が書かれていて、それを見つけたクラボフスキが通報したのかもしれません。
11話の感想
ノヴァク「ちょっといいかな」
帰ったと思ったノヴァクがいきなり後ろから現れるシーンが怖すぎました…😭
前回の「世界を変えるための知」との対比で、今回は「世界を保持するための血」が描かれましたね。
サムスクリューで指を砕かれた女性、どう見ても魔女じゃないのにえげつないでしょ…😓
静かにオクジーたちを追いつめるノヴァクがどう出るのか、緊迫したところで次回へ続くとなってしまいました。
「まあいいか。今度書けば」「一週間くらいは悲劇に耐えられそうな気がします」など、バデーニやオクジーのセリフの一つ一つが、これから待ち構える過酷な運命を暗示しているのが辛いところです😭
それでは以下、のちに繋がるシーンと思われる箇所をピックアップしてみました。
バデーニの手紙
バデーニ「ああ。今ちょっと手紙を…」
バデーニが誰かに手紙を書こうとしていましたね。
一体誰にどんな内容を書くつもりだったのか気になります!
司教は天文学を学んでいた?
ノヴァク「司教様って昔天文学をやってたらしいんだよね。なのに今は異常に毛嫌いしてる。こういう場合、昔何かイヤなことがあったんだと思うよ。若い頃のそういうのは根深いからさあ」
天文学をやっていたにもかかわらず今は毛嫌いして異端審問官を増員したり、司教という立場でありながら裏でこっそり結婚してて子どもまで作ったりと、とんでもない聖職者ですが、若い頃に一体何があったんでしょうね…。
ポトツキの知り合いだったら面白いんですけどねw
異端審問官ノヴァクから逃れるシミュレーションゲーム作ってみた
これはXでお遊びポストしたやつです。
どっち選んでもダメなやつやーー!😭
「地動説の研究に~」だと異端審問されてゲームオーバー、「おつき合い~」だと親バカ炸裂してゲームオーバーになりそうですよね。
はい、どうあがいても絶望展開です…🤣
賢いラファウはどちらも不正解とすぐに気づいたようですw🤤
こういうシミュレーションゲームって周回すると選択肢が増えたりしますからね。
何度かゲームオーバーになることで、ノヴァクから逃げられるかもしれません😭
こんなクソゲーに挑戦していただいた方、ありがとうございました!
前半の拷問やラストのノヴァク登場でいろんなことが吹っ飛びがちですが、オクジーの成長が著しい回でした。
つい最近まで字も書けなかったのに、本を書いて大学まで目指そうとしているオクジーの志は素晴らしいです。
バデーニやヨレンタの反応からすると無謀に近い挑戦なのでしょうが、大地を動かす無謀さに比べればどうってことないですよね?😏
オクジーは確かに学がないんですが、それだけにシンプルで人の心に真っすぐ届く言葉を紡ぐ人だなと感じています。
最初は代闘士という職業が地動説から遠く感じていただけに、ここまでオクジーが進化する展開は意外でした。
次回のサブタイトルが「俺は、地動説を信仰してる」で、ラファウが処刑された3話のサブタイトル「僕は、地動説を信じてます」と対になっているのがつらすぎるんですが、最後まで見届けたいと思います。
怖いけど、続きが気になるんですよ~😭
次回の更新は12月15日(日)の予定です。
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