80年前、勇者一行はどうやってアウラを撃退した？

アニメ「葬送のフリーレン」の11話「強い魔法使い」の考察です。

リュグナー「卑怯者め！お前たちは魔法使いの風上にも置けない」

魔力を制限し欺いていたことに対して、リュグナーが卑怯者って言ってましたが…。

リュグナー「私もあなたがたに殺された父上の部屋はそのままにしてあります」

アニメ「葬送のフリーレン」7話「おとぎ話のようなもの」

いやいや、魔族も言葉で人を欺いてますよね？😅

息子を殺されたグラナト伯爵の同情を引くために、会ったこともない父親の話を引き合いに出したりして…。

魔族が言葉で人を欺くのも、人が魔力を制限して魔族を欺くのも、生存戦略の一つだと思うんですけどね。

人が魔力を制限する方は、能ある鷹は爪を隠すという言葉がありますから！

前回の考察はこちら👇

勇者一行はどうやってアウラを撃退した？

リュグナー「前回は勇者一行のせいで撤退を余儀なくされたが、今はもう彼女を守る勇者たちは存在しない」

アニメ「葬送のフリーレン」10話「強い魔法使い」

80年前、ヒンメル達は断頭台のアウラと配下のほとんどを撃退しています。

フリーレンの回想カットや、力を取り戻した後のアウラの行動から、どうやって撃退したのか朧気ながら分かってきました。

ヒンメルはアウラの服従の天秤に抗った

フリーレンの回想から、ヒンメルがアウラに致命傷を負わせたことが分かります。

アウラの左手には服従の天秤があり、アウラは驚いた様子です。

グラナト伯爵「意志の強い者は一時的ではあるが、抵抗ができた」

アニメ「葬送のフリーレン」9話「断頭台のアウラ」

アウラは服従させる魔法アゼリューゼをヒンメルにかけて服従させたものの、ヒンメルが抗い致命傷を負わせたのでしょう。

その後アウラが服従させる魔法に抵抗した人間を不死の軍勢に加えるようになったのは、ヒンメルとの敗戦から学んだ結果と言えます。

フリーレンは何故80年前にアウラを殺さなかったのか？

フリーレン「アウラ。お前の前にいるのは千年以上生きた魔法使いだ」

アニメ「葬送のフリーレン」10話「強い魔法使い」

アウラの魔力量を圧倒したフリーレンですが、恐らく80年前の時点でアウラより強かったのではないでしょうか？

アウラ「鍛錬を積んだのは、せいぜい合わせて百年程度。しかも80年前と大して変わっていない」

アニメ「葬送のフリーレン」10話「強い魔法使い」

80年前と大して変わっていないとアウラが誤認したのは、変わっていないのではなく、上げた魔力の分だけ制限できるように鍛錬を積んできたからです。

そうなると、何故フリーレンが80年前にアウラを殺さなかったのか？という疑問が浮かびます。

魔王を倒すまで目立ちたくなかった？

フランメ「いいか、フリーレン。歴史に名を残そうなんて考えるなよ。目立たず生きろ。お前が歴史に名を残すのは、魔王をぶっ殺す時だ」

アニメ「葬送のフリーレン」10話「強い魔法使い」

それはフランメが魔王を倒す時まで目立たず生きろと言っていたからではないでしょうか？

「一生を懸けて魔族を欺くんだ」とフランメに言われたフリーレンは、魔王を倒すという大願を果たすまでは、決して自分の真の力を魔族に見せないようにしていたのかもしれません。

何故フランメは魔族を憎んでいるのか？

フリーレン「私は魔族に全てを奪われた」

フランメ「私もだ」

アニメ「葬送のフリーレン」10話「強い魔法使い」

フリーレンとフランメの会話から、フリーレンとフランメは非常によく似た境遇であることが分かります。

フリーレンは故郷の村を魔族に滅ぼされているため、フランメもそうだったのかもしれませんね。

戦友と共に魔王を討伐しようとしたが敗れた？

フランメ「大陸の遥か北の果て。この世界の人々が天国と呼ぶ場所。魂の眠る地オレオールにたどりついた。そこは多くの魂が集まる場所で、私はかつての戦友たちと対話した」

アニメ「葬送のフリーレン」4話「魂の眠る地」

オレオールにたどりついたフランメの前には、男性が2人・女性が1人います。

この3人はフランメのかつての戦友であることが分かっています。

戦友が既に亡くなっていることから、フランメ以外のメンバーが全員魔族に殺されてしまったのではないでしょうか？

フランメ「お前はいつか大きな過ちを犯し、人を知りたいと考えるようになる」

アニメ「葬送のフリーレン」4話「魂の眠る地」

フランメとフリーレンは似た者同士ですから、フランメも過ちを犯して、天国と呼ばれる地に赴いたのかもしれないですね。

10話の感想

アウラ「ありえない…この私が…！」

圧倒的な力量差から「自害しろ」の死の宣告で痺れちゃいました…！

前回のフェルンやシュタルクのような動きのある派手なバトルから一転、千年の研鑽が物語る確かな魔力でアウラを一刀両断しましたね。

ヒンメル達が繋いだ命を無残にも駒にしたアウラをフリーレンはどうしても許せなかったんでしょう。

以下小ネタです！

回想シーンカット一覧

回想シーンの中には紅鏡竜と戦うヒンメル達の姿が！

勇者一行も紅鏡竜と戦ったんですね😊

ひょっとしてシュタルクがいた村に80年前も紅鏡竜がいたんでしょうか？

そして魔王城のカットが2枚あるのも気になります。

アイゼン「魔王城のあるエンデは大陸の最北端だからな。それにあの場所では色々あった」

アニメ「葬送のフリーレン」4話「魂の眠る地」

旅をする中で、魔王城であったことも知ることになりそうですね。

「たまには顔を見せるよ」と言っていたはずのフリーレンが何故50年もヒンメルに会いに行かなかったのかはちょっと気になります。

フリーレンからしたら「たった50年だった」ってだけかもしれませんが…😂

何故フリーレンは魔法の好き度が「ほどほど」になったのか？

フリーレンは本当は人を喜ばせる魔法が大好きなんだと思います。

銅像の錆を綺麗に取る魔法を褒められた時は「フフン」と得意げです😂

しかし奇しくも大魔導士フランメの目に留まり、魔族を根絶やしにしたいという思いから、戦う術をフランメに教わっていきます。

誰かを喜ばせるのではなく殺すことが得意になっていく年月の中で、フリーレンの中で魔法が「大好き」から「ほどほど」に変わってしまったのでしょう。

魔族への憎しみから生まれた師弟関係でしたが、フランメからフリーレンに最後に継承された魔法が「花畑を出す魔法」という優しい魔法で本当に良かったです…！😭

フリーレンが再び魔法が大好きになる日がくる？

ヒンメル「魔王を倒したからといって終わりじゃない。この先の人生の方が長いんだ」

アニメ「葬送のフリーレン」1話「冒険の終わり」

フリーレンがあとどれだけ生きるのかは分かりません。

ヒンメル達との旅の軌跡をたどる中で、かけがえのない時間と共にあった魔法をもう一度「大好き」になってくれたら嬉しいですね😊

次回の考察はこちら👇