7/6発売ノベライズ版オッドタクシーのネタバレなしレビュー!
概要
本日7/6 ノベライズ版オッドタクシー 発売!!372ページです。
本記事では、小説の構成を紹介し、ノベライズ版オッドタクシーの「良かった点」「悪かった点」を解説していこうと思います!
解説上、ほんの少し小説の内容に触れていますが、ご容赦ください。
小説の構成
チャプター1 はじまる
#01~#05の内容
*#04の田中革命の話がごっそりありません。
チャプター2 うごく
#06~#10の内容
チャプター3 オッドタクシー
#11~#13
エピローグ
小戸川の病気が治った後の話。
ノベライズ版良かったところ
ノベライズ版は小戸川宏の物語
ノベライズ版はほぼ小戸川視点となっています。
小戸川を取り巻く人々との交流がより多く書かれていました。
そのため、小戸川に近い人物に関しては追加のエピソードがあります。
アニメ最終話のこのシーンは皆さんも強く印象に残っていると思います。
アニメのオッドタクシーは群像劇を描き、風呂敷を広げつつも、この最終話の見事な音楽と映像美で一つに収束させた、間違いなく名作です。
でも皆さん、こうも思いませんでしたか?
どうしてこの時小戸川はブレーキを踏まなかったんだろう?
ノベライズ版オッドタクシーは、小戸川宏という男を掘り下げて、このシーンも小戸川視点で書かれています。
小戸川がどういう世界で生きて来て、事件でどう変わっていき、何故最終話のこのシーンで突っ込んだのかが分かります。
子供の時みたいに無邪気に人を信じられない、だから波風立てないように、周りに叩かれないように、毒にも薬にもならぬことを言う毎日。
でも本当は人を信じたい。
ちょっと一歩踏み出してみようか。
人間関係にちょっと疲れたあなたに、小戸川の生き様がちょっと背中を押してくれる、そんな素敵な小説となっております!
ノベライズ版悪かったところ
群像劇ではない
アニメではさまざまな魅力的なキャラクターがいて、例えばヤノはあれだけぶっ飛んだ悪であるにも関わらず、憎めない唯一無二のキャラといえます。
ラップを口ずさむキャラに音楽がついていないので、やはりインパクトがありません。
音楽は偉大だった、これは仕方ないと言えるのかもしれません。
田中に関しては、アニメでは4話丸々使って、何故田中が狂気に堕ちていったのか、その背景を丁寧に描きました。
しかしノベライズ版では4話がごっそり抜けています。
なので、「ノベライズ版でどう田中が描かれているか気になる!」という方には不満だと思います。
アニメ版をほぼ踏襲している
セリフや展開はほぼアニメと同じです。
アニメをガッツリ視聴した人には、目新しい情報がないです。
逆に言えば、オッドタクシーを知らない人にオススメしやすい作品だと思います
私がノベライズ版を初めて読んだ時、アニメ版との違いばかりを気にして読んでしまいました。
「ここがカットされてる」「追加されてる」
そういうのを気にしながら読んでしまって、せっかくの小戸川宏物語がそっちのけになってしまいました。
ちょっともったいない読み方をしてしまいましたね😂
ノベライズ版はこんな方にオススメ
ノベライズ版オッドタクシーはアニメを小戸川視点で描いたものである
これを念頭に置いてノベライズ版を読むと、小戸川を中心に、新たな切り口でオッドタクシーを観ることが出来ると思います!
- 小戸川が好き
- ドブが好き
- オッドタクシーを違った切り口で読んでみたい人
- 中高年で人間関係に疲れている人
- アニメを観ていない人にオッドタクシーを布教させたい人
- カポエイラの技をもっと知りたい人
今回は4話が抜けているというマイナスポイントについて言及しましたが、勿論ノベライズ版で明かされた謎もあります。
私としてはアニメで未解決の謎が3つほど明かされたので満足です😆
アニメに抵抗があるという人に、小説という媒体から入ってもらうという意味で、ノベライズ版はオススメです。
ノベライズ版でオッドタクシーに興味を持ってもらったら、次にアニメを見てもらいましょう!
アニメを見終わる頃には、その人もオッドタクシーの魅力に取りつかれているはずです😎
ただしアニメを見た友人が「オフィシャルブックとノベライズ版どっち買うか悩んでる・・」と言ったら、オフィシャルブックを推しますね。
オッドタクシーオフィシャルブックのレビューを読む。
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