玲奈が目撃するものは何なのか?
ЯoOT/ルートオブオッドタクシーの第41話の考察です。
小戸川「僕は動物が大好きだ。将来は、動物園で働きたいと思う。なぜなら、人間が苦手だからだ」
ついに小戸川のメモリーノートのターンになりました。
ここからは物語のクライマックスですね!
本作ではスピンオフということもあって、小戸川の動向に加えて①探偵たち②ヤクザの黒田たち③花音といった、さまざまな人物たちの思いを垣間見ることができました。
小戸川と共に彼らの運命がどう変わっていくのか、過去の話をおさらいしながら考察していこうと思います!
前回の考察はこちら👇
このページは「ЯoOT/ルートオブオッドタクシー」の41話のネタバレを含みます。
41話をご覧になってから読んでいただけるとより楽しめます。
*スピンオフ作品という性質上、「ODDTAXI」「映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ」等のネタバレも含みますので、ご了承ください。
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玲奈が目撃するものは何?
玲奈「わたしはまだ小戸川さんの車を追うから、じゃ」
佐藤「あっ、ちょ、玲奈さ……」
録画データに二階堂ルイが映っているかどうかの確認を佐藤に一任し、玲奈は小戸川を追うことにしたようです!
「確認が取れ次第二階堂ルイを捕まえる」という選択肢もあったはずなので、玲奈は小戸川のことをかなり気にかけていることが分かりますね。
玲奈が目撃するのは、当然小戸川のタクシーが工事中の高速道路から空を舞って海へ飛び込むところです。
オッドタクシーでは登場人物たちがさまざまな角度から小戸川のタクシーを目撃します。
そして自分の人生における印象的な出来事を回想しています。
田中はスマホが水没した時のことを。
柿花は市村に渡すはずだった指輪を投げ捨てた時のことを。
和田垣は母が作った大好きな唐揚げのことを。
市村は入浴剤が落ちる時のことを。
そして二階堂は三矢の遺体を遺棄した時のことを思い出します。
これらの回想は共通点があり、「何かが落ちる出来事」です。
玲奈にとって何かが落ちる出来事といえば、「三矢ユキが階段から落ちた時」になります。
中学生の頃、玲奈は陸上部で走り幅跳びの選手でした。
しかし中学三年生の時に後輩だった三矢に埼玉陸上の代表を奪われ、魔が差したのかたまたまだったのか、気づいた時には三矢が階段から転落していました。
玲奈は三矢の代わりに跳ぶことになりますが、結果足に怪我をしてしまいます。
玲奈「…高校…」
指宿「8月に高卒認定合格してそのまま受験すれば最短で来年には大学に行ける」
クリスマスに小戸川タクシーを目撃した人物たちは後の人生が大きく変わるので、玲奈も今後大学に行くのかもしれないですね。
黒田の因果応報とこれから
黒田「俺はもうひとりぼっちだ。友達にも会えない。部下もそのうち離れていく」
ルートオブオッドタクシー 41話
黒田は今までのアウトローな生き方を振り返り、自分が他人の幸せを願うのは図々しいと指宿に語っています。
それでは黒田の今までの人生について列挙してみます。
挙げてみるとほとんどが悪に分類されてしまうのですが、「子供たちだけは笑顔でいてほしいと思うよ」というのも、黒田の打算なき本音なのでしょうね…。
黒田の生き方は決して正当化されるものではないですが、そういう生き方しか選べなかった男の悲哀というのは感じてしまいます😭
ひき逃げを指宿に指示
黒田「降りるな。このまま逃げろ」
ルートオブオッドタクシー35話
土地勘のない新人タクシードライバーだったらありし日の指宿は、黒田に指示されるままにタクシーを爆走させ、大門兄弟の両親が乗った車とぶつかってしまいます。
事故を起こした後、指宿はすぐタクシーを降りて警察なり呼ぶつもりだったのでしょう。
しかし黒田に銃で脅されそのまま逃げてしまいました。
ひき逃げの事件はうまく黒田が揉み消してくれたようですが、大門兄弟は大きく人生を狂わされることになっていきます。
幹部候補から組長へ
黒田「…今回の仕事が上手くいけば、幹部候補として名乗りを上げられるんだ」
ルートオブオッドタクシー35話
結局ひき逃げの結果、黒田は幹部候補になったのだと思います。
というのも、小戸川が黒田に紹介された練馬区の家で暮らすようになったのは、小学5年生の頃です。
大家「困るわよ。私小戸川くんの後見人だし、小戸川くんが一生住める家賃をもう貰ってるんだから」
剛力「財団法人からですか?」
大家「そう」
アニメ「オッドタクシー」9話「ヒーローの憂鬱」
大門兄弟の両親をひき逃げした後、黒田は交通遺児育英会を立ち上げ、小戸川や大門兄弟といった、交通事故で親を亡くした子供たちを支援していたのだと思います。
そうなると30年前の時点で、大金を動かせる立場にいたということではないでしょうか。
ドブやヤノを拾って世話をする
黒田はドブやヤノといった、行き場のなかった人間を拾って世話をしています。
ヤノが黒田に拾われたのは15歳の頃です。
クレバーな性格のヤノは黒田のもとで徐々に頭角を現していきます。
指宿「あ、あの…どちらまで」
黒田「芝浦の埠頭」
ルートオブオッドタクシー35話
芝浦埠頭のアジトは元々黒田のものだったのをヤノが譲り受けたようですね。
しかし、最終的にここで行われたのは、黒田の親友である呑楽の娘・三矢ユキの解体でした。
ヤノに埠頭のアジトを譲らなければよかったのか?
それともそもそもヤノを助けたのが間違っていたのか?
黒田としては部下の失態が自分の責任だと感じていたことでしょう。
黒田のこれから
しかし黒田にとって幸運だったのは、黒田のことを喋る部下はいなかったことです。
オッドタクシー事件が終わった後、ドブやヤノは逮捕されましたが、黒田が捕まることはありませんでした。
ドブとヤノは仲違いしてしまいましたが、黒田への忠誠心は本物だったということでしょう。
小戸川からこれまでの礼を言われて、黒田もほんの少しだけ幸せになれたのかもしれませんね。
花音の涙の意味は何だったのか?
花音「あのさ今井くん。それが終わったら…」
今井「ごめん花音ちゃん。もういい?こっちも忙しくて…。せっかくのクリスマスなんだし、こんな危ないことに首突っ込んでないでデートでもしてきなよ」
ルートオブオッドタクシー 41話
大門兄のおかげで、ヤノたちから解放された今井でしたが、そんな今井に花音から電話がかかってきます。
花音は会いたそうにしていましたが、今井はそっけない態度です。
確かに今それどころじゃないですよね😅
花音には悪いけど、かけたタイミングが悪かった…。
電話を切られた花音が涙を流していたのは気になりました。
というのも、花音が今井にアプローチをしたのはこれが2回目だからです。
花音「今井くんクリスマス予定ある?」
今井「クリスマス?…あのさ花音ちゃん、言ったよね?俺これから怖い人たちに監禁されるんだよ」
花音「知ってるけど早く終わったら空いてるのかなって」
ルートオブオッドタクシー36話
その時も今井にクリスマスの予定を聞いていました。
今井に電話を切られた後、すぐに切り替えて他の彼氏に連絡をとっていたところを見ると、花音はクリスマスにトラウマがあって一人でいたくないのかな…?と感じてしまいますね。
もしかしたら花音が抱えているものが今後明らかになるのかもしれません。
41話の感想
徐々に物語が終わりを迎えていくのが分かります。
ここまで新たな視点でオッドタクシーを描いてくれて、隔週の楽しみになっています😊
黒田と呑楽が連絡を取るシーンがなかったので、結局黒田と呑楽の関係が「親友」からアップデートされていないのは気になります。
ドラマでは呑楽が一般人相手に不祥事を起こしたのを黒田が揉み消したことで頼りきっていたという関係でしたが、他に何か出てきたりはするのでしょうか?
そして今回は黒田のことをガッツリ解説してみましたが、黒田がもし三矢ユキ殺しの犯人が二階堂ルイではないことを知った場合どう動くのかも気になっています。
小戸川たちが全て解決して後から真実を知るパターンなのか、それとも何らかの協力があるのかは今後注目したいですね!
次回の更新は1月10日(金)の予定です。
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『RoOT / #ルートオブオッドタクシー』
— アニメ「オッドタクシー」OFFICIAL (@oddtaxi_) December 26, 2024
コミック連載中📚
本日第41話更新🚕💨
無いはずの弾が撃たれ、駐車場に銃声が響く。
それぞれの場所で思いは交錯し、
ラストシーンへと向かっていく——!
迫るクライマックスをお見逃しなく!
続きはこちら▼https://t.co/fGF2wx9TiK pic.twitter.com/eZa9tagDZ1
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無料で公開されているのでありがたいですが、実際はもっと先の話が公開されているのでもどかしいですよね😓
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