魔族の子は何故村長を殺したのか？

アニメ「葬送のフリーレン」の7話「おとぎ話のようなもの」の考察です。

ヒンメル「おとぎ話じゃない。僕たちは確かに実在したんだ」

フリーレンとヒンメルの間に挟まれたアイゼンとハイターも、心なしか生温かい目で見守っているような気がします…！🤣

こんな会話が陰で繰り広げられていたのかも…？

7話では魔族が登場し、「言葉」の認識の違いが浮き彫りになった回だったのではないでしょうか。

フリーレンは千年生きているだけあって、時間の感覚は魔族に近いのですが、エルフと魔族もやはり違う気がします。

そこで今回は「人間」「エルフ」「魔族」がどう違うのかを考察していこうと思います！

前回の考察はこちら👇

魔族とは分かりあえない？

フリーレン「奴らにとっての言葉は人類を欺く術すべだ。大魔法使いフランメは言葉を話す魔物を魔族と定義づけた。その祖先は獲物をおびき寄せるために、物陰から”助けて”と言葉を発した魔物だよ」

アニメ「葬送のフリーレン」7話「おとぎ話のようなもの」

魔族と定義づけたのはフリーレンの師であるフランメです。

魔物との違いは「言葉」を使うということですね。

ここではフリーレンが出会った二人の魔族が発した言葉を例に挙げながら、人間と魔物の認識の違いを解説していきます。

「お母さん」は魔法の言葉

魔族の子「だって…殺せなくなるでしょ？まるで魔法のような、素敵な言葉…」

アニメ「葬送のフリーレン」7話「おとぎ話のようなもの」

子どもであること、魔族の子が「お母さん」とつぶやいたこと。

ヒンメルはこの二点から魔族の子を一度は見逃し、心優しい村長家族が魔族の子の面倒を見始めました。

しかし結局魔族の子は村長を殺害、被害を広げる結果となってしまいましたね😓

魔族の子が「お母さん」とつぶやいたのは、母親のことを思い出したのではなく、「こう言えば殺されない」と分かっていたからです。

このように魔族は生存のために言葉を利用していることが分かります。

自分を受け入れてくれた村長を殺したのは何故？

村長「うちで手当てをしよう。ちょうど畑の手伝いを探していたところだ」

アニメ「葬送のフリーレン」7話「おとぎ話のようなもの」

せっかく生き延びたのに、何故魔族の子は村長を殺してしまったのでしょうか？

体が回復してから、あるいはヒンメル達が去ってから、村を逃げ出せば魔族の子は生きられたはずです。

それは、娘を殺された母親がずっと魔族の子に殺意を向けていたからです。

魔族の子は平穏な生活を送るため、殺した娘の代わり（村長の娘）を差し出したのでした。

この徹底的に噛み合わない感じは何なんでしょうね～😓

人間が望む正解を選べなかったのが、この魔族の子の運の尽きだったのでしょう。

もっと狡猾な魔族だったら、ヒンメル達が去った後、村人を全員食い殺していたと思います。

フリーレン「もう止めないよね？」

ヒンメル「…あぁ」

アニメ「葬送のフリーレン」7話「おとぎ話のようなもの」

人と魔族は分かりあえない。

ヒンメルにとっては、苦い経験になっちゃいましたね😭

「父上」は交渉術

リュグナー「この部屋は掃除が行き届いています。きっと10年前と変わらぬままなのでしょう」

グラナト伯爵「それがどうした」

リュグナー「私もあなたがたに殺された父上の部屋はそのままにしてあります」

アニメ「葬送のフリーレン」7話「おとぎ話のようなもの」

グラナト領に現れた魔族・リュグナーはさらに高度な交渉術を見せています。

殺意をもって剣を突きつけられている状態で、ゆっくりと部屋を見渡し、いもしない父親の話をしています。

全ては町の防護結界を解除させるためです。

七崩賢のアウラの軍勢とグラナト領は長く争っています。

時間と犠牲を惜しまないなら、いつかは町を滅ぼせるかもしれません。

しかし楽に滅ぼすために、グラナト伯爵に取り入るという方法を選んでいます。

長く生きている魔族であればあるほど、より狡猾に言葉を操ってくるようですね。

人間に近い姿なのも、人を騙しやすくするためのように思えてきます😰

それにしても孤独を当たり前とする生物であるはずの魔族が、何故魔王の元に集い徒党を組んでいるのかは謎ですね～。

魂の眠る地オレオールがあるエンデに、現在魔王城があるのも偶然ではない気がしています。

魔族たちの目的は一体何なのか、何故人を襲うのか、今後明らかになっていくのが楽しみです😊

エルフはどんな種族なのか？

旅人「しかしエルフですか…。長く生きてきましたが、生まれて初めて見ました」

フリーレン「まぁ珍しいからね」

アニメ「葬送のフリーレン」7話「おとぎ話のようなもの」

どうやらエルフは希少種のようです。

ここまでフリーレン以外のエルフいなかったですしね😅

「案外終わりは近いのかもね」というフリーレンの脳裏には、燃えさかる家とブランコが浮かんでいます。

フリーレンが子どもの頃は、エルフの村みたいなものも存在していたのかもしれませんね。

少なくともオープニングの中で2名エルフが確認されているので、今すぐエルフが滅ぶというわけではなさそうです。

エルフの解説をするにあたって、どうしてもフリーレンが基準になってしまいますが、フリーレンが語ったエルフの特徴と共に、エルフがどんな種族なのか掘り下げていこうと思います！

とても長生き

フリーレン「千年も前のことなのに、結局私は先生の手のひらの上か」

アニメ「葬送のフリーレン」4話「魂の眠る地」

フリーレンは少なくとも千年は生きていることが分かっています。

クヴァール「たった80年か」

フリーレン「私たちにとってはね」

アニメ「葬送のフリーレン」3話「人を殺す魔法」

グレーセ森林の村でクヴァールに会った時も「たった80年」という表現から、魔族とエルフの寿命はそう変わらないものと思われます。

恋愛感情や生殖本能が欠落

フリーレン「私たちエルフは長くは生きるけど、恋愛感情や生殖本能みたいなものが軒並み欠落しているからね」

アニメ「葬送のフリーレン」7話「おとぎ話みたいなもの」

恋愛感情が欠落…ヒンメル、ドンマイ！！😂

感情の機微に疎い

フェルン「フリーレン様はどうしようもないほどに鈍い方のようなので、はっきりと伝えます」

アニメ「葬送のフリーレン」3話「人を殺す魔法」

フリーレンが鈍いということがフェルンから指摘されています。

ただ鈍いというだけであって、全く理解できないというわけではなさそうです。

このあたりはエルフと魔族が違うところかもしれませんね。

賢く知識欲がある

フリーレンは魔法の収集を目的とした旅をしていました。

幅広い知識を持ち、魔法使いとしてもかなりの能力を持っていることがうかがえます。

このことから、興味がないものには無関心ですが、一度何かにハマるとトコトン突き詰める知識欲があるのではないかと思っています。

フリーレン「私はもっと人間を知ろうと思う」

アニメ「葬送のフリーレン」1話「冒険の終わり」

フリーレンが魔法の収集をする必死さで人間を知ろうとするならば、それこそ人間よりも人間を知るエルフになっちゃうのではないでしょうか🤩

7話の感想

フェルン「めんどくさいなコイツ」

早起きしたフリーレンを褒めて伸ばすお母さんの鑑だったりするフェルンですが、相変わらずシュタルクに対しては塩対応ですね…😂

年が近い者同士もう少し仲良くしてくれるといいんですが…。

シュタルクが突っ込んでフェルンが後方支援する姿とかも見てみたいんですけどね～。

フリーレンはグラナト領を見捨てない？

フリーレン「この町ももう長くはないな。どさくさに紛れて脱獄しようっと」

アニメ「葬送のフリーレン」7話「おとぎ話みたいなもの」

ピンチの町に対してわりと薄情なことを言っていますが、何だかんだいってフリーレンは町を見捨てないんじゃないかと思っています。

もしグラナト領が魔族に滅ぼされたら、次は解放祭があった町に魔族が押し寄せると思うんですよね。

防護結界がある町というのは魔族にとっては脅威だったはず。

その町がなくなれば、一気に魔族の侵攻が進むことは間違いありません。

ヒンメル達の銅像がある町を守るため、何だかんだでフリーレンはグラナト領を救ってくれるのではと思っています！

「アウラよりも強い」と豪語するフリーレンの実力がどれほどのものなのかも期待したいです🥰

次回の考察はこちら👇