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【考察】平家物語 #8 維盛VS義仲。倶利伽羅峠での大敗

平家物語

平家一門の都落ち。一方びわは母の足取りをたどる。

平家物語の第8話「都落ち」の考察ページです。

各地で反乱が起き、平家は反乱の鎮圧に追われていました。

墨俣川すのまたがわでは重衡しげひら維盛これもり率いる平家軍が勝利をおさめましたが、信濃を平定した木曾義仲きそよしなかが北陸へ勢力を伸ばしていました。

維盛は十万の軍勢を率いて北陸へ出兵します。

しかし倶利伽羅峠くりからとうげで、義仲軍の別動隊一万に背後をとられ谷に追い落とされ、兵の大半を失ってしまいます。

京に攻め入ろうとする義仲軍に対抗する兵力もなかった平家は、都を離れることになります。

この記事で分かること
  • チーム義仲
  • 城太郎資永の急死
  • 倶利伽羅峠の戦い
  • 実盛最期
  • 維盛妻子との別れ
  • びわの母・浅葱の方の足取り

それでは8話を振り返りつつ考察していきましょう!

前回の考察はこちら。

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チーム義仲

頼朝よりとも義経よしつねにとっては従兄弟にあたる木曾義仲。

その生い立ちは複雑です。

木曾義仲の生い立ち

(タップで拡大します)

まず義仲の父である義賢よしかたですが、甥の義平よしひらに討たれ、2歳だった義仲も殺されかけます。

殺されかけた義仲を、斎藤実盛さいとうさねもりが信濃国の中原兼遠なかはらのかねとおのもとに送り届け、義仲は兼遠の子供たちと兄弟同然に育っていきます。

実盛は後述の「実盛最期」にも出てきます。

義仲を支えた人々

チーム義仲を語る上では欠かせない、「義仲四天王」を紹介します。

今井兼平

兼平「面白くなってきたな、義仲」

兼平は義仲と共に戦った義仲四天王の一人です。

同じく四天王の樋口兼光は兼平の兄。

巴御前「巴も共に戦いましょうぞ」

義仲の妾である巴御前は兼平の妹。

彼らは幼少の頃からの絆があったので、鎌倉軍に追われて敗走する義仲に最後まで付き従ったのです。

義仲四天王
  • 今井兼平いまいかねひら
  • 樋口兼光ひぐちかねみつ
  • 根井光親ねのいゆきちか
  • 楯親忠たてちかただ

城太郎資永の急死

元々木曾義仲は越後守・城資永じょうのすけながが討伐するはずでした。

しかし資永が出発しようとしたその時、天から恐ろしい声が聞こえます。

南閻浮提金銅なんえんぶだいこんどう十六丈の廬舎那仏るしやなぶつ、焼きほろぼし奉る平家の方人かたうどする者ここにあり。召しとれや。

『平家物語巻第六』嗄声しわがれごえ

「大仏を焼いた平家に味方する者は召しとれ」

ゆんこ
ゆんこ

どう見てもタタリです。本当にありがとうございました。

越後平氏と言われ、清盛の信頼も厚かった資永が生きていたら、未来は変わっていたのかもしれませんね。

倶利伽羅峠の戦い

義仲追討のため北陸に出兵した維盛は、初戦は燧城ひうちがじょうを落とすなど戦いを有利に進めていました。

対する義仲軍は数では圧倒的に不利。

どうやって平家軍に勝利したのでしょうか?

義仲は昼間のうちは戦をしかけず、樋口兼光の軍を平家軍の背後へと回らせ、夜に奇襲を仕掛けます。

不意をつかれた平家軍が我先にと逃げた先は倶利伽羅峠の深い谷でした。

維盛「あれは・・地獄だ!」

ゆんこ
ゆんこ

七万の平家軍が転落したこの谷は「地獄谷」と名づけられます。

びわの歌の現代語訳は以下の記事をご覧ください。

小ネタ:実盛最期

倶利伽羅峠の戦いの後、義仲軍はすぐに追撃を始めます。

既に倶利伽羅峠でボロボロにされていたので、義仲軍からすると消化試合みたいなものです。

しかし、敗戦濃厚な戦の中で果敢にしんがりを務めた武将がいます。

それが斎藤実盛さいとうさねもりです。

実盛というと、富士川の戦いで東国武士の勇猛ぶりを維盛に話してドン引きさせていた武将です。

実盛は源氏の武将でしたが、平治の乱で義朝が討たれると、以降は死ぬまで平家方に忠誠を尽くします。

実盛は死を覚悟していたのでしょう、「最期だからこそ若々しく戦いたい」と白髪を黒く染めて奮戦しますが、とうとう義仲軍の武将に討ち取られてしまいます。

義仲は首を見ても実盛だと気づきません。

しかし池で首を洗うとみるみる白髪があらわれ、そこで初めて義仲は恩人の実盛だと気づくのでした。

義仲は人目も憚らず涙を流したと言われています。

ゆんこ
ゆんこ

古典文学『平家物語』は、たびたび一武将の生き様をドラマチックに描いています。

巻第七「実盛最期」の段により詳しく書かれていますので、興味がある方は『平家物語』を読んでみてください😊

維盛妻子との別れ

維盛は妻子を残して都を離れることを決めます。

妻である北の方と維盛は長く連れ添いましたが、危険な旅に連れて行けないと判断したのでしょう。

「たとえ私が討ち取られたと聞いても、出家などしてはならない。どのような人とでも再婚して、子どもたちを育ててくれ」と言い残したそうです。

この後、北の方は吉田経房よしだつねふさと再婚しています。

びわの母・浅葱の方の足取り

屋敷を出たびわは母の足取りを追います。

びわの母の話は2話にも出てきました。

祇王
祇王

私の母も白拍子なのだけど、びわのように左と右の目の色が違う白拍子の話を聞いたことがあるそうよ。子供がいたそうなのだけど、ある貴族の方に大層気に入られて・・無理矢理連れて行かれたそうなの。(2話)

祇女
祇女

前に姉(祇王)を訪ねてきた白拍子が申しておりました。
びわ殿と同じ目の色をした女の人に会ったことがあると。その方も前は白拍子だったとか。

訪ねてきた者に文を出して聞いてみましょう。(8話)

びわは母を求めて、山を越え越後へ向かいます。

びわの母は越後守・資長の側室だったようです。

僧「浅葱あさぎかたのことであるかな?資長殿が亡くなられた後、越後を去られ、京に戻られたと聞いておるが・・」

ゆんこ
ゆんこ

何とここに来て入れ違い😭

しかしびわの母の名は浅葱の方と判明しました!

浅葱はびわの目の色ですね。

8話の感想

再び京に戻ったびわが見たものは、女性に横暴をはたらく義仲軍の姿でした。

都の主が変わっても、こうした輩は平氏・源氏関係なくいるものなのですね😩

禿髪に咎められ、おとうの後ろに隠れていたびわも成長し、おとうがいなくても果敢に掴みかかります。

ゆんこ
ゆんこ

びわ、見た目は全く成長していないですけどね😅

斬られそうになったびわを助けたのは静御前でした。

ここで静御前が出てくるのは意外でした!

義経より先に出てくるとは・・。

アニメ「平家物語」は女性を主軸としているのかもしれませんね。

そして、安徳天皇が物心つきはじめて、無邪気に笑う姿を見ていると、今後のことを知っているだけに辛いです・・。

平清盛役・玄田哲章さんと後白河法皇役・千葉繁さんのスペシャル対談が掲載されています。

次回の話の考察を読む。

CONTINUE Vol.76は平家物語大特集号!!

3月26日に『CONTINUE』Vol.76が発売されます!

平家物語は何と44ページにわたっての大特集です!

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  • 古川日出男(原作)ロングインタビュー
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  • 後藤幸浩(琵琶監修)ロングインタビュー
  • 『平家物語』全11話 超完全レビュー

インタビューも豪華なんですが、ここで何といっても目をひくのは、高野文子さん(キャラクター原案)の描きおろしの表紙だと思います!!

ゆんこ
ゆんこ

柔らかくて優しいタッチが最高です!!

考察勢としては超完全レビューも気になります🤩

CONTINUE Vol.76の購入は以下のリンクから。

コメント

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