惑星の「逆行」について解説しています！

アニメ「チ。 ―地球の運動について―」の第4話「この地球は、天国なんかよりも美しい」の考察です。

フベルトがラファウに地動説について語った時、「第一章」と書かれてあったので、こうして主人公が代替わりして章が進むたびに、OPのカットも変化していくのかもしれませんね😆

新しい主人公？であるオクジーも、なかなかクセが強くて憎めません。

何故空を見ることを怖がってるのかも気になりますね！

今回は火星の逆行について、簡単に解説しています。

私も空を見るのは好きですが、惑星の逆行については今回初めて知りました。

何でこれ義務教育で教えてくれないの…めっちゃ面白いじゃないですか！✨

逆行が気になった方は、是非最後まで読んでみてくださいね😊

前回の考察はこちら👇

何故火星は明後日の方に曲がったの？

グラス「…曲がった」

オクジー「え？」

グラス「曲がった。明後日の方に」

アニメ「チ。 ―地球の運動について―」4話「この地球は、天国なんかよりも美しい」

疫病で家族を亡くして以来、グラスは火星の軌道を観測することを心の拠り所にしていました。

火星の完璧な円環が閉じるのを心待ちにしていたグラスをあざ笑うかのように、火星が軌道を外れて明後日の方に動き始めてしまいました。

一体何故このような現象が起きたのでしょうか？

ここでは「公転周期」「会合周期」「惑星の逆行」という3つのキーワードを使いながら解説していきます😍

地球と火星の公転周期について

火星は地球よりも外側の軌道を回っているため、太陽を一周するのにかかる時間が地球よりも長いです。

地球は365日かかるのに対して、火星は687日もかかります。

このように、惑星が太陽を一周するのにかかる時間のことを「公転周期」と言います。

地球と火星は2年2か月に一度最も近づく

地球と火星が最も近づく日を0日目とすると、次に最も近づくのは780日後です。

地球と火星は780日ごとに最も近づき、地球が火星を追い越していくことになります。

ちなみに次に火星が最接近するのは、2025年1月12日22時37分です。

このように地球から見て、ある惑星が同じ位置関係に戻ってくるまでの期間のことを「会合周期」といいます。

火星の「逆行」

グラス「毎日…毎日2年間動いてたんだ。それがここ最近移動速度がずいぶん遅くなっていたんだが…ついに今日火星が止まった」

アニメ「チ。 ―地球の運動について―」4話「この地球は、天国なんかよりも美しい」

地球が火星を追い越していく時期に起こるのが逆行です。

逆行が起こる前後の現象についてまとめました。

地球が火星を追い越すと何故火星が逆に動くのか、日常生活の中で起こる現象で説明できるので、以下に3つ例を挙げてみます。

火星の逆行とは、地球と火星の公転速度の違いによって、会合周期ごとに火星が一時的に反対方向に動いて見える現象のことです。

火星以外にも、水星・金星・木星・土星といった惑星を地球から視認できますが、これら全ての惑星で逆行現象が起こります。

火星は2年2か月ごとに約2か月間逆行が起こりますが、逆行の周期や期間は惑星によって異なります。

この現象は古代の天文学者たちを悩ませました。

逆行は地球が不動だと起こりえない現象であり、地動説の妥当性を裏付ける重要な要素にもなったのです。

上級市民「しかし観測を始めた時期が悪かった。じゃなきゃもっと前に気づけたのに」

アニメ「チ。 ―地球の運動について―」4話「この地球は、天国なんかよりも美しい」

グラスに絡んできた上級市民は、火星が逆行する周期を知っていたってことになりますね。

グラスに惑星のことを教えた修道士は誰？

グラス「興味をもった私は修道士様に聞いてみた。その動く星は惑星と呼ばれ、空に5つほどあるのだと知った」

アニメ「チ。 ―地球の運動について―」4話「この地球は、天国なんかよりも美しい」

グラスに惑星のことを教えた修道士は恐らくバデーニです。

公式ホームページに、バデーニについて「修道士」とはっきり書かれているからです。

どうも教会の規律に従わなかったことで、目を焼かれて左遷されたようですね。

惑星のことを知っているということは、天文学に興味があるのかもしれません。

ノヴァクが持っていたお守りは何？

ダミアン「民間警備組合が到着しました。我々も行きましょう、ノヴァクさん」

アニメ「チ。 ―地球の運動について―」4話「この地球は、天国なんかよりも美しい」

ノヴァクが再登場しました！

髭が生えてちょっと年を取りましたね。

OPでも、若いバージョンから年をとったバージョンへの変化がありました。

ノヴァクにばかり目がいきがちですが、後ろにいるダミアンもしっかり年をとっていますｗ

ダミアン「何見てるんです？」

ノヴァク「お守り」

アニメ「チ。 ―地球の運動について―」4話「この地球は、天国なんかよりも美しい」

相変わらず娘からの手紙を大事に持っているようです。

「do ojciec」と書いてありましたが、ポーランド語で「お父さんへ」という意味になります。

「do ojca」が文法的には正しいものの、4歳の娘が書いたものなら間違っていてもおかしくないでしょう。

それにしても娘からの手紙を10年もお守りにしているなんて、ノヴァクはよっぽど物持ちがいいんですね😂

オクジーに待ち受ける過酷な運命

硬貨を捧げれば、パンを得られる。

税を捧げれば、権利を得られる。

労働を捧げれば、報酬を得られる。

なら一体何を捧げれば、この世の全てを知れる？

アニメ「チ。 ―地球の運動について―」1話「『地動説』、とでも呼ぼうか」

さてOPが変化したことで、1話冒頭のシーンに登場した二人は、右がノヴァクと確定しました。

拷問道具である「苦悩の梨」を持っていますしね😅

次に左の人物が誰か？ということになりますが、どことなくオクジーに似ていませんか？

髪型、眉、もみあげ、服装等がオクジーと一致しています。

1話冒頭の人物がオクジーだとすると、ラファウに引き続き、オクジーにも過酷な運命が待ち受けていそうですね…😱

15世紀ポーランドの階級について

貴族「そもそも私が決闘を申し込んだのはナストゥラ伯だぞ。なぜこの私が貴様らのような下級の者と戦わねばならんのだ！」

アニメ「チ。 ―地球の運動について―」4話「この地球は、天国なんかよりも美しい」

15世紀のポーランドには、「貴族（シュラフタ）」、「聖職者」、「市民」、「農民」が存在しました。

決闘でも酒場でもオクジーたちは蔑まれていましたが、15世紀のポーランドにおいて代闘士は法的に認められた職業であって、必ずしも低い階級の人々だけがこの職業に就いたわけではありません。

4話の感想

「生まれてすいません！」「天国最高」

などと、ネガティブな言動が大爆発したオクジーくんに、グラスさん同様ドン引きした視聴者さんも多そうですねｗ

グラス「今は忌憚ある建前を言ってくれたまえ」

本音と建前が交錯するオクジーとグラスのやりとりがたまりませんね。

オクジー「…地？」

アニメ「チ。 ―地球の運動について―」3話「僕は、地動説を信じてます」

しかし今回は3話ラストのシーンまではいきませんでした。

異端者「今ちょうど見えるそこの山だ。全ての証拠はあの中腹に置かれた石箱の中にある」

アニメ「チ。 ―地球の運動について―」4話「この地球は、天国なんかよりも美しい」

ただ異端者の話と組み合わせると、オクジーとグラスは異端者にネックレスを託され、オリオンのベルトの山を目指し、あの石箱を発見するのだと思います。

石箱には、フベルトが生涯をかけて書き、ラファウが命と引き換えに守った研究資料が入っています。

10年の時を経て開けられる石箱が再び歴史と地球を動かすのでしょうか？

ラファウと共に消えたはずのネックレスを何故異端者が持っているのかも気になりますね。

来週が待ち遠しいです🎵

次回の考察はこちら👇