現状まとめとシャディク半生の図解つきです!
アニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」の第20話「望みの果て」の考察です。
グエルVSシャディク、エラン5号とノレア、スレッタと地球寮など見どころたくさんの回でしたね。
子どもたちが犠牲になるのは辛い展開です…😭
特にペトラの生死は非常に気になります!
自らも「議会連合の介入を促すための駒」としてしか考えていなかったシャディク。
アーシアンの窮状を最速で打開するには暴力という手段しかなかったのかと思うと切なくなってきますね。
だからでしょうか。
「奪うだけじゃ手に入らない!」と言うグエルと、必死で人命救助に取り組むスレッタと地球寮の子たちが、復讐の連鎖にどう向き合っていくのか非常に興味を引かれました。
アリヤ「命を救う行為に善も悪もない」
機動戦士ガンダム 水星の魔女8話「彼らの採択」
スレッタ「まだ中に、取り残された人がいるかもしれませんから」
水星で事故が発生するたびに救助に駆り出されるのは、決まってスレッタとエアリアルでした。
しかし最高のコンビだったはずのエアリアルは今スレッタの隣にはいません。
スレッタのボロボロの手はエアリアルがいない寂しさの象徴であると同時に、彼女が自分の意思で歩み始めた勲章のようですね。
今回は「アスティカシア学園」で起こったことをまとめ、「地球」「プラント・クエタ」「ベネリットグループフロント」の現在の状況をおさらいしていきます。
そしてシャディクの半生やノレアのミサンガについて、図つきで考察していきます。
前回の考察はこちら👇
このページはアニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」の20話のネタバレを含みます。
20話をご視聴の後で読んでいただけると、より楽しめます。
アニメ本編や公式サイトに掲載されている用語以外は使用していないので、ガンダム初心者さんも安心してご覧いただけます。
20話時点人物相関図
20話時点の人物相関図です。
私たち視聴者は、プラント・クエタやオープンキャンパスの主犯がシャディクであること、ペイル社は強化人士を作ってガンダムに乗せていたこと、エアリアルの正体がエリクトであることを知っています。
しかしスレッタを含むほとんどの登場人物はそれらを知らないまま、テロに巻き込まれてきました。
今回シャディクが捕縛されたことで、事実が白日の下に晒され、物語も終盤に向かっています。
ここで、今それぞれの拠点で何が起こったのかを整理しつつ、終盤の衝撃に備えましょう!
以下、「学園」「地球」「ベネリットグループ」「プラント・クエタ」の順で解説していきます😳
学園で起こった二度目のテロ
またしても学園でテロが起こります。
前回はランブルリングというパイロット科の生徒が集まるイベントでの出来事でしたが、今回は校舎や居住区、ミオリネの温室までもが破壊の対象となりました。
学園で暴れていたのは、オックス・アース社から派遣された地球の魔女・ノレアです。
ノレアとエラン5号
ノレア「ソフィ…壊してやろう。学園ごと!何もかも!」
機動戦士ガンダム 水星の魔女20話「望みの果て」
ここ何週かは、グラスレー寮の軟禁部屋で精神的に追い詰められるノレアが描かれていました。
そこに地球の惨状がTVで報道されて、ギリギリのところで保たれていたノレアの何かが切れてしまったのでしょう。
シャディク「だが魔女は最後まで利用させてもらう」
機動戦士ガンダム 水星の魔女20話「望みの果て」
最終的には、議会連合に介入してほしいシャディクに利用されることになってしまいました。
エラン5号「僕と来い!」
ノレアにとっての救いは、最期に自分の手を握って「生きていいんだ」と言ってくれる存在がいてくれたことでしょうか?
ちなみに二人の最初の会話は「反吐が出る」「気が合いそうだな~」だったんですが、こんな結末を迎えるとは思っていなかったです…。
5号もこんな熱い心を持ってたんですね😓
彼女が引き起こした殺戮はもちろん許されないのですが、もしノレアが描いた風景画の場所まで二人が辿りついてたら…というIFを考えずにはいられませんでした。
◆◆第20話「望みの果て」◆◆
— 機動戦士ガンダム 水星の魔女 (@G_Witch_M) June 4, 2023
ご視聴ありがとうございました。
今週のエンドカードは、
ろるあ(@Rolua_N )さん
描き下ろしです。
▼エンドカード一覧https://t.co/pgVRXwgYpE#G_Witch pic.twitter.com/p5iFTERWH3
こんな未来かも…!?
グエルVSシャディク
当初から対極的な描かれ方をしていた二人ですが、ついに直接対決です。
シャディクは地球で八方塞がりのミオリネを助けに行くと思っていたので意外でした😓
誰かミオリネを助けてやってくれー!
レギュレーションを外したシャディクとサビーナと戦わなければならなかったグエルですが、ドローンを上手く使って勝負を制しました!
*学園のモビルスーツにはレギュレーションシステムが導入され、ビームの出力やコクピットを狙えないなどの制限が課されています。
最終的に、シャディクたちはフロント管理社のモビルスーツに包囲され投降します。
エナオとサリウスが無事議会連合と合流したのか、合流する前にフロント管理社に捕まったのかは定かではありません。
いずれにせよシャディクの思惑通り議会連合が動きだし、ベネリットグループは解体されていくものと思われます。
議会連合が重い腰を上げるとどうなるのか?
フェン「理事会は今、ベネリットを強引に押さえつけようと画策してるわ。最悪衝突もありうる」
機動戦士ガンダム 水星の魔女19話「一番じゃないやり方」
フェンはベネリットグループと議会連合の衝突を危惧していました。
シャディクは議会連合とのパイプもありますが、恐らく最もシャディクが望まない形での強制介入が行われてしまうのではないでしょうか?
つまり、サリウスやミオリネの身に危険が及ぶという可能性です。
理事会はオックス・アース社を支援し、ベネリットグループの施設(プラント・クエタや学園)を襲撃させていました。
目的は分かりませんが、ベネリットグループに火種を持ち込みたい意図が透けて見えますね。
拠点別おさらい
ここからは、学園以外の拠点「地球」「ベネリットグループ・フロント」「プラント・クエタ」の現状をおさらいしていきます。
地球
プロスペラがエアリアルを操縦しルブリス量産型試作モデルを破壊、デモ隊と駐留部隊が衝突し多くのアーシアンが犠牲になりました。
おかげでアーシアン側との交渉は決裂、ミオリネはテロを主導したとして絶賛非難の的になっています。
ミオリネは本当に交渉しに行ったのですが、プロスペラの暴走により地球から帰還するのも難しい状況です。
ロウジ「誰が操縦しているんですか?画像情報だとガンビットが周辺の機体を制御しているように見えるけど、エアリアルのガンビットはそれ自体に…』
機動戦士ガンダム 水星の魔女20話「望みの果て」
ただしロウジはエアリアルの秘密に気づきつつあるので、ロウジの分析が突破口になるといいですね!
プロスペラはオックス・アース社に復讐を果たすまで、止まりそうにありませんが…😓
ベネリットグループ・フロント
デリング総裁がプラント・クエタ襲撃以降眠ったままです。
何度かここでグループの有力者が集まり、今後の相談をしていました。
19話では、ガンドノードの調整をしていたベルメリアが宇宙議会連合のフェンに捕まり、女子会?につき合わされています。
フェン「プラント・クエタ?」
ベルメリア「そこにあるの。彼女が取り憑かれているクワイエット・ゼロを構成する一部が」
機動戦士ガンダム 水星の魔女19話「一番じゃないやり方」
その後フェンがゴドイに殺されますが、恐らくベルメリアとグストンはプラント・クエタに向かうものと思われます。
プラント・クエタ
プラント・クエタにある謎の装置がクワイエット・ゼロを構成する一部ではないでしょうか?
スレッタたちが最初にテロに巻き込まれた因縁の場所であり、終盤で大きな展開を見せる場所になるかもしれません。
エリクトがスレッタをデータストームのその先に呼んだように、プロスペラは世界中の人々をここに招待するつもりなのでしょうか?
プラント・クエタに舞台を移すのは、エリクトが自由に生きるのを阻むオックス・アース社との決着をつけてからになりそうです。
シャディクの半生
グエルとは対照的に、テロの主犯であるシャディクの株は下がりっぱなしかもしれませんが、ここでシャディクの半生を振り返ってみようと思います。
何故あれほどグエルへの敵意を剥きだしにしたのか、何故あのような手段しかとることができなかったのかを垣間見ることができるでしょう。
シャディクはアーシアンとのハーフ
シャディクの本名はイエル・オグルです。
オグルがテュルク語で「王子」という意味なので、ひょっとすると高貴な家柄だったのかもしれません。
しかし戦争シェアリングの犠牲となり身寄りを亡くします。
紛争地域でハーフという微妙な立場にいたシャディクの苦労は計り知れません。
アーシアンからスペーシアンへの怒りをぶつけられた可能性もありますね。
ミオリネ「人に信じろとか言っておいて…結局あんたは誰も信用してないのよ」
機動戦士ガンダム 水星の魔女9話「あと一歩、キミに踏み出せたなら」
シャディクが人を信用できないのは、幼少期の絶望的なほどの「孤独」から生まれたのかもしれません。
他人を蹴落とさないと生きていけない世界
シャディク「真っ向勝負か。そういうところ昔から嫌いだった!」
機動戦士ガンダム 水星の魔女20話「望みの果て」
20話では、常に飄々としていたシャディクの本音が聞けた回だったと思います。
シャディクは他者を蹴落とす生き方をしており、それを「強いられた」と言っています。
グエルのように真っ向勝負をしたくてもできなかったわけです。
シャディクから見れば、家族がいて、何でも与えられて、自分に嘘をつかない生き方ができるグエルが羨ましかったと思います。
自分から全てを奪った戦争シェアリングという仕組みを何としても壊したかったのでしょう。
だからこそ、自分のやり方が他者から非難されるものだと分かっていても、「俺は俺の罪を肯定する!」と言い放ったのではないでしょうか。
一見自分勝手なセリフですが、せめて自分だけは自分のことを認めてあげたかったのだと思います。
サリウスは「愚かな息子よ」と言っていますが、その表情からはシャディクを馬鹿にするような意図は感じません。
サリウスなりにシャディクを息子として愛していたことが分かります。
聡明なシャディクがそれに気づかなかったのは、彼が両親に愛された記憶がないからだとしたら、悲しい話ですね😭
シャディクに関しては、第34回の魔女ラジで市ノ瀬さん(スレッタ役)とLynnさん(ミオリネ役)が熱く語っているので、是非聴いてみてください!
これを聴くと、シャディクの印象が変わりますよ😳
(3:09~から再生されます)
20話の感想
人が死にすぎて泣きそうです😭
その中でGUNDの理念を貫く地球寮の子たちが非常に眩しかったです…。
マルタン「僕はもう一度君と話がしたいんだ!」
チュチュ「全部ちゃんと聞かせろよ。じゃなきゃ許すも何もねぇだろうが」
彼らは対話を重要視しています。
許すも許さないも、まずは話を聞いてから。
ミオリネ「それでも私は対話を望みます。どうかお願いします!」
機動戦士ガンダム 水星の魔女19話「一番じゃないやり方」
対等な対話はミオリネも大切にしていたことでした。
決闘で勝った方が総取りするシステムとは正反対ですよね。
この学園から、スペーシアンとアーシアンの壁を取り払う動きが広がってくれれば…と願うばかりです。
以下、小ネタをピックアップしています!
ノレアのミサンガはいつからつけている?
少なくとも、15話時点ではつけていませんでした。
それ以降は上着を羽織っていたので、はっきりつけているかどうか分からないんですよね。
20話冒頭では既につけていたのですが…😅
ノレアの回想ではお揃いでしたが、ソフィの形見というパターンもあるんですかね?
ペトラは何と言おうとしたのか?
ペトラ「私は絶対もう一度あの人に…」
機動戦士ガンダム 水星の魔女20話「望みの果て」
その後爆発に巻き込まれてしまったため、ペトラが何と言おうとしたのか分かりませんでした。
「生きて会うんだ!」とかだったのでしょうか?
きっと年頃の女の子が望むようなささやかな願いだったでしょうね。
スレッタを気遣い、必死で人命救助していたペトラに、ミオリネを馬鹿にしていた頃の面影はありません。
生存は絶望的かもしれませんが、冒頭の人物相関図ではあえてペトラをグレーにはしませんでした。
GUND医療で復活してほしいです!😭
何故スレッタはやりたいことをすぐ答えられなかったのか?
ペトラ「あんたは!?」
スレッタ「えっ?」
ペトラ「生きてたら何したい?」
機動戦士ガンダム 水星の魔女20話「望みの果て」
スレッタは何故ペトラの問いにすぐ答えられなかったのでしょうか?
スレッタは入学する時に「やりたいことリスト」を作成していて、学生生活の中でリストを埋めていました。
やりたいことリストの中から「これ!」というものを一つ答えれば良かったはずです。
それこそ「水星に学校を作りたい!」とかですね。
これはスレッタのやりたいことリストが、ペトラの「絶対にやるんだ!」という熱量に遠く及ばないものだったからではないでしょうか?
「リストにあるからやる」のではなく、「どうしてもやりたい!」ということを、これからスレッタが見つけていって欲しいです。
空っぽのコクピット
ルブリス・ウルが回収されていますが、よく見るとコクピットが空っぽなんですよね。
5号がウルを乗り捨てて逃亡した可能性があります。
生への執着が強い5号ですが、ノレアの死をきっかけにトンデモ行動に出るかもしれません。
5号がどこに行ったのか、3パターン考えてみました!
ちなみにこれ、グエルが退学を言い渡された時もやったんですが、大ハズレでしたw
ボブを予想するのは無理😂
ノレアや自分が生きた証明をしたいのではないかと思うのですが、ここは未知数ですね~。
皆さんの予想も聞かせてくれたら嬉しいです🎵
次回の考察はこちら👇
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