ヤマアラシだったシャディクの思いは実らない
アニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」の第9話「あと一歩、キミに踏み出せたなら」の考察です。
エナオ「ミオリネの前ではヤマアラシなのよ。シャディクは」
ヤマアラシのジレンマという寓話があります。
暖をとろうとしたヤマアラシ同士が身を寄せ合ったが、お互いの針で相手を傷つけてしまう。
離れると寒さに耐えきれずまた近づく、ということを繰り返しながら、お互い凍えず傷つけない距離を見つけ出すというお話です。
シャディク自身視野が広いからか、明らかにミオリネのことを好いているのにも関わらず、御三家という立場からあと一歩踏み出せなかったようです。
軟派な男かと思っていましたが、本命相手には奥手だったんですね😅
それだけに、決闘のクライマックスで放った「ミオリネの隣に立つのは俺だ!」という言葉は、シャディクの掛け値なしの本音だったように思います。
今回はさらなる覚醒を見せたエアリアルについて深掘りしていきます!
そして父親から退学を言い渡されたグエルが今後どうなってしまうのかを予想しています😊
前回の考察はこちら👇
このページはアニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」の9話のネタバレを含みます。
9話をご視聴の後で読んでいただけると、より楽しめます。
アニメ本編や公式サイトに掲載されている用語以外は使用していないので、ガンダム初心者さんも安心してご覧いただけます。
スレッタの「いたんだ」の意味
グラスレー寮のモビルスーツに搭載された「アンチドート」によって、エアリアルのGUNDフォーマットが使えない状態になってしまいました。
マニュアルモードで機体を操り何とか攻撃を凌ぐスレッタですが、人機一体となった動きが可能なGUNDフォーマットなしだと、動きに精彩を欠いています。
マニュアルでもグラスレー寮の攻撃を凌ぐスレッタの技術力も相当なものだと思うんですけどね💦
スレッタ「いたんだ」
その時、機能を停止したはずのエアリアルが再び立ち上がり、信じられない動きを見せます。
余談ですが、ガンプラのエアリアルには赤目のパーツがあります。
今後さらにエアリアルが覚醒する可能性がありますね😱
普段は赤く発光している箇所(シェルユニット)が、エアリアル覚醒後は青に変化しています。
スレッタの「いたんだ」という言葉からは、普段はエアリアルに隠れて見えない「誰か」が現れ、スレッタをサポートしたと考えていいと思います。
「誰か」と一緒に戦うスレッタはとても楽し気で、グラスレー寮の機体を次々と粉砕していました。
青く発光していたというと、どうしてもエリクトに浮かんだ模様の色を思い出してしまいますね…。
強化人士であるエラン4号ですら、パーメットスコア4になるとデータストームの許容値を超え苦しそうにしていました。
しかしプロローグのエリクトはピンピンしていたので、エリクトはパーメット耐性が異常に高かったのかもしれません。
エアリアルからデータストームが検出されないのは、エリクトが関係しているのかも…?
*この時のエアリアルはパーメットスコア6に到達していたことが11話で明らかになりました。
ということは、プロローグのエリクトもパーメットスコア6に到達していたということでしょうか…?
プロスペラ涙の理由
もしエリクトが関係しているとするなら、プロスペラの涙の理由も理解できます。
プロスペラは普段は感じることのできないエリクトの存在を感じ取って、娘を想う気持ちから涙したのではないでしょうか?
この涙が、プロスペラが人の心を失っていない証だと信じたいです。
異性を巡ってトラブルがあったのは?
アリヤ「近い未来、異性を巡ってトラブルあり」
リリッケ「ええ~?困っちゃいます~」
機動戦士ガンダム 水星の魔女8話「彼らの採択」
8話でアリヤが占っていたのは、スレッタではなくリリッケでした。
すいません、いつもスレッタが異性を巡ってトラブっているので、スレッタのことだと思い込んでいましたw
その異性を巡ったトラブルの内容は、レネのキープ君12号のランチの誘いをリリッケが断ったというもの。
これはランチに行っても行かなくてもキレられるやつだぁ…😓
グエルは「イヤ」とは言わなかった
グエル「ダメだ。決闘は…父親に止められている」
グラスレー寮VS地球寮の決闘が決まった時、地球寮はパイロット不足に悩まされていました。
グラスレー寮のメンバーが軒並みパイロット科の成績上位者であるのに対し、地球寮はスレッタとチュチュ以外はパイロット科ですらないという状態です。
スレッタは野生のグエルに遭遇し助っ人を頼みますが、逡巡の末断られてしまいました。
しかしここで注目したいのが、グエルは「イヤだ」でなく「ダメだ」と言ったことです。
スレッタを助けてやりたいけれど、父親の信用をこれ以上失いたくないため、迷った末に断ったことが分かります。
1話のミオリネの言葉を借りるなら、「アンタはパパの言いなりだもんね」と言うでしょうが、スレッタは全く違う言葉をグエルにかけました。
スレッタ「お父さんは大事…ですよね」
このタイミングでセンサーライトが点灯する演出も良かったですよね。
スレッタの温かい言葉にグエルの心にも火がともったようです😊
ミオリネとシャディクが結ばれる可能性もあった
物語のラストでは青いトマトを摘果した後、「今さらよ」というシーンがあります。
今さら…という言葉には、「今さら遅いわよ」という意味が込められていると思います。
冒頭ではスレッタが入学してくる少し前の話があり、決闘のトロフィーにされて憤慨しているミオリネと、それを温室の外で見守るシャディクの姿が描かれています。
ミオリネ「じゃああんたはホルダーにはならないわけ?」
シャディク「ああ。興味はない」
ミオリネ「良かった。私もグループの人間なんかと結婚したくないし」
機動戦士ガンダム 水星の魔女9話「あと一歩、キミに踏み出せたなら」
この時に、「ホルダーになって君を守る」と言っていれば、シャディクとミオリネが結ばれる可能性もあったのかなと思いますね。
少なくとも、ミオリネの温室に入ることはできたでしょう。
*ちなみにスレッタは3話の時点で温室に入ることを許されています。
スレッタ「花婿なら…お嫁さんを信じます」
ミオリネのことを全面的に信じていたスレッタと、結局誰のことも信じることができなかったシャディクとで、大きく明暗が分かれる回となってしまいました。
青いまま摘み取られてしまったトマトは、シャディクの実らなかった思いを表しているようで切ないですね。
ただし、青いトマトも追熟させれば美味しくいただくことができます!
ここからでも挽回は可能だと信じたいです。
シャディク、頑張れ…!!
9話の感想
地球寮のチームワークの勝利!!
グエルが助っ人に来てくれなかったのは残念でしたが、エアリアルの力技でもなく、寄せ集めの地球寮メンバーが結束して勝つというのが最高です😊
この時チュチュの機体はライフルが残っていましたが、足がなく自立できない状態でした。
頭がないザウォートがデミトレーナーを支えている姿はなかなかシュールですねw
この決闘のMVPは、この作戦を一瞬で考えたティルでしょうか?
ティル、グッジョブ🎵
コピーは「了解」の意味
小ネタですが、グラスレー寮のメンバーが指示を出された後に「コピー!」と言っているのは、決して印刷したいわけではなく、了解という意味です。
退学危機のグエルはどうなる?
父ヴィムに退学を言い渡されてしまったグエルは一体どうなってしまうのでしょうか?
今後の展開を予想してみました。
VSジェターク寮の時にあった懸念と同じなのですが、①グエルが地球寮に行く(株式会社ガンダムに入社する)というパターンだと、グエルは今後ダリルバルデに乗れないことになります。
そして③の退学はさすがに可哀相なので、②のジェターク寮に復帰というパターンが王道なのかなと思っています。
父を慕い、父の信用を得たかったグエルも、そろそろ父親離れしてもいい頃でしょう!
兄さんが戻ってくるって!?
あ~…兄弟愛重すぎる弟くんはちょっと黙っててもらえます?(ヒドイ)
とはいえ、水星の魔女はさまざまな憶測が飛び交う中でも、予想を超えてくるところがあるアニメなので、実際にどうなるのか本編が楽しみですね😊
グエルがまさかの新展開!?次回の考察こちら👇
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