1期をおさらいして、2期も楽しもう
アニメ「推しの子」の第12話「東京ブレイド」の考察です。
1期の最終話Bパートでも触れられていましたが、2期は2.5次元舞台「東京ブレイド」のお話が中心になりそうです!
とはいえ、アニメ【推しの子】1期は2023年春アニメ。
少し間隔が空いてしまったため、【推しの子】がどんなお話だったのか忘れている方も多いと思います😅
2期最初の考察では、1期のおさらいもしつつ、OP「ファタール」から今後の展開を予想していきます😊
考察の中で、小説「一番星のスピカ」の内容に触れています。
小説未読でネタバレされたくない方はご注意ください!
前回の考察はこちら👇
このページはアニメ【推しの子】の12話のネタバレを含みます。
12話をご視聴の後で読んでいただると、より楽しめます。
1期おさらい
ここではアニメ【推しの子】1期のおさらいをしています。
1期は11話ですが、1話が90分と長尺なので、実際には13話分くらいのボリュームがあると思っています。
それではさっそく振り返っていきましょう😎
伝説のアイドル・アイの子ども達が主人公
究極で完璧なアイドル・アイの子ども、アクアとルビーが主人公です。
この二人にはちょっとした秘密があります。
アクアとルビーは転生者
アクアは産婦人科医・雨宮吾郎、ルビーはアイの熱烈なファンだった天童寺さりなが転生したという設定です。
吾郎は妊娠中のアイの担当医でしたが、アイのストーカーに崖から突き落とされます。
さりなは吾郎が研修医だった頃に悪性脳腫瘍で入院していた患者で、12歳という若さで亡くなっています。
二人とも亡くなった時期は違うものの、アイに関わりがある人生を送っており、何故かアイの子どもとして転生するという数奇な運命をたどります。
アクアはアイを殺した犯人を見つけたい
アクア(アイをあんな目に遭わせたやつが芸能界にいる。どんな手を使ってでも必ず見つけ出してやる)
アニメ【推しの子】11話「アイドル」
アクアはアイを殺した犯人に復讐しようとしています。
役者という道は犯人にたどりつくまでの手段でしかありません。
また、アクアは自身の目的達成のために他人を利用することに抵抗がないようです。
アクア(黒川あかねは使える。今手放すわけにはいかない)
アニメ【推しの子】8話「初めて」
アクアと黒川あかねは恋愛リアリティーショーで共演したことをきっかけに恋人関係になっていますが、好意からではなく、あかねの女優としての才能に利用価値があると踏んだからです。
女の敵だー!!
ルビーはアイのようなアイドルを目指す
ルビー(いつか…ママの立てなかったドームのステージに立つ日まで一生懸命アイドル続けます。見ててね、ママ)
アニメ【推しの子】12話「東京ブレイド」
ルビーの夢はアイのようなアイドルになることです。
アイは東京ドーム公演の日にストーカーに刺されて死んでいます。
アイのようなアイドルになって、前世で思いを寄せていたゴローに気づいてもらいたいという思いでアイドルを続けています。
OP「ファタール」を考察します
1期オープニング主題歌「アイドル」には考察する要素がたっぷり詰まっていたので、2期のオープニングも恐らくそうだろうということで考察しています。
舞台の話を中心とした話であることはもちろんですが、謎の新キャラや転生に関する思わせぶりな描写も多いので一つずつ見ていこうと思います!
転生の設定は今後も活かされる?
単純にアクアがアイの復讐を果たそうとしたり、ルビーがアイのようなアイドルになるという話ならば、転生者という設定はあまり必要ないように思います。
しかしオープニングからは、二人が転生者という設定が今後も大きく関わることが示唆されています。
ルビーとアクアの皮を外してゴローとさりなが現れるカットや、ゴローの骸からアクアが形成される描写があるからです。
またアクアとルビーはお互い転生者と知っていますが、前世がゴローとさりなということは知らないので、二人が事実を知ったらどうなるのかは注目したいですね😊
小説でも転生に大きく関わるワンシーンがある
【推しの子】小説では、吾郎が超常的な存在と会話をするシーンがあります。
どうやら【推しの子】の世界では神様が存在しているようです。
神様は人間に憑りつきゴローに語りかけます。
「君は、まだ終わらない。終わっちゃいけないんだ」
目を逸らそうにも、それはできなかった。完全に気圧されてしまっている。例えるなら神や仏のような、人智を超えた存在と相対しているような感覚だ。
ゴローは、ごくりと息を呑んだ。
「終わらないって、どういうこと」
「君にはまだ、役目があるから」
【推しの子】~一番星のスピカ~ P167
この神様に非常に近いと思われる人物がオープニングで登場するんですよね。
それがこの謎の少女です。
少女の周囲には黒い羽根が舞っています。
【推しの子】では物語の節目にカラスが登場することがあります。
ゴローが死んだ時や、11話でアクアが復讐を誓うシーンなどです。
謎の少女の周囲に黒い羽根が舞っているのは、少女の正体がカラスであり、ゴローやさりなを転生させた神様だからではないでしょうか?
カラスは導きの神とも言われる八咫烏を彷彿とさせますし、転生と深く関係があるのかもしれませんね!
神様が登場する?小説【推しの子】はこちら👇
舞台「東京ブレイド」の見どころ
東京ブレイドは鮫島アビ子が原作者の人気漫画のようです。
【推しの子】2期では東京ブレイドの舞台がメインのお話となるようなので、舞台の見どころについてピックアップしていきます😊
個性的な役者が互いに刺激しあう
金田一「うちには…姫川がいるからな」
姫川「有馬…だっけ?遠慮しないでいいよ」
アニメ【推しの子】12話「東京ブレイド」
舞台の見どころの一つは、役者たちがお互いに刺激され研鑽する姿です。
特に周りのレベルに合わせてわざと演技のレベルを落としていたかなにとっては、ララライの看板役者である姫川はいい刺激になっていると感じます。
打てば響くような演技が返ってきて張り合いがあるのか、かなは非常にイキイキとしていますね🎵
舞台「東京ブレイド」では全体的に演技ができる子を揃えてきた印象です。
モデル出身のメルトはちょっと苦戦していそうですが、雷田は「なかなか仕上げてきてる」と褒めていましたし、今日あまの醜態からどれだけ成長したのか楽しみですね😊
役でも恋敵であるかなとあかねがどう演技で勝負してくるのかも注目です!
メディアの違いから生じる「原作改変」
アビ子「脚本って…今からでも直してもらえますか?」
雷田「もちろんですが…どのあたりを?」
アビ子「どのあたりっていうか…その…全部」
アニメ【推しの子】12話「東京ブレイド」
もう一つの見どころはメディアの違いから生まれる原作改変です。
12話ラストでは、舞台見学に現れた原作者のアビ子が、脚本を全て直すように要求しています😱
「全部」って言う時だけ声が低くなって、アビ子の揺るぎない意思を感じました…!
あかねも鞘姫の性格があまりにも自分の分析と違うことに違和感を感じていましたし、原作者のアビ子からすれば、キャラクターというのは自分の子どものような存在。
勝手に鞘姫の性格を変えられて怒り心頭といったところでしょうか?
ただ今回の脚本に関しては、脚本家のGOAはかなり頑張っていると感じています。
アクア「ああ…。でもわりと原作に準拠した脚本だと思うぞ。俺が前に出たドラマの脚本に比べたら、90倍はマシ」
あかね「今日あまはひどかったもんね…」
アニメ【推しの子】12話「東京ブレイド」
漫画「今日は甘口で」を実写ドラマ化した時には、物語の展開を大幅に変更したり、オリジナルキャラを登場させたりと、原作破壊っぷりがすさまじかったですしね…😅
GOA自身原作のファンということもあって、あまり手は加えたくなかったようですが、舞台という違ったメディアで、決められた尺で観客に分かりやすく面白さを伝えるために、改変もやむなしといったところでしょうか。
原作者と脚本家、どちらも自身の仕事へのプライドを賭けた意地のぶつかり合いになりそうです。
リアルではどうしても「原作者の意見は弱い」という印象ですが、【推しの子】ではどういう展開を見せるのでしょうか?
12話の感想
いきなり最推しあかねの可愛すぎるプクーッ姿を見ることができて感無量です…🤤
天才役者と言われる彼女が、ごく親しい人間にしか見せない姿っていうところに庇護欲をかきたてられますw
さていよいよ2期が始まりましたね!
1期では結局アイを殺した犯人が誰なのか分からなかったので、そのあたりがはっきりするクールになってほしいです。
アクアがまだ復讐に囚われているので、役者を演じる中で復讐心から解放されればいいのですが…。
冒頭に鞘姫との別れのシーンがありましたが、血だまりといいアイの最期を思い出しますね。
アイが刺され少しずつ命の灯が消えるあの日のことは、どうしようもないトラウマとなってアクアの心に刻み込まれているはずです。
色々抱えているものが多いアクアですが、「演じる」ことで色々な葛藤を乗り越えられるのではないでしょうか?
このブログでは2期全13話を考察してまいります。
アニメを見た方が疑問に思いそうなことを中心に分かりやすく解説していく予定です。
どうぞよろしくお願いします😊
次回の考察はこちら👇
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