メルトの熱演に世間はどんな評価をくだすのか
アニメ「推しの子」の第17話「成長」の考察です。
メルト「この1分は誰にも負けねぇぞ!!」
17話まるまるがメルトの掘り下げ回ということで度肝を抜かれました!
「今日あま」の原作者である頼子からは散々塩対応されていて、メルトは演技で汚名返上するしかないとは思っていたのですが、ここまでしっかりとメルトの成長が描かれるのは意外でしたね😍
メルトの素晴らしい殺陣はもちろんのこと、それに呼応するかのような神作画にも痺れました…!
今回は制作陣が魂を込めた1分間を掘り下げていこうと思います!
前回の考察はこちら👇
このページはアニメ【推しの子】の17話のネタバレを含みます。
17話をご視聴の後で読んでいただると、より楽しめます。
1分間の神演出を掘り下げる!
推しの子#18色々な関わり方をさせていただきました!一部掲載許可をいただいたので載せさせていただきます。沢山の方のおかげでとても素晴らしいカットになりました😭ありがとうございます!
— あもーじー (@amoji5721) August 7, 2024
①…LO・原画・二原監修
②…LO・原画
③…第二原画
④…第二原画のブラシ(アナログ)の作業風景 pic.twitter.com/s91gechJCw
今回の1分間の演出には抽象的な表現もあり、分かりづらい部分もあったかもしれません。
ここでは抽象的な表現をピックアップして、私なりの解釈を述べていきます。
メルトの傲慢さの表れ
メルト(適当にやってても大抵のことはうまくいく)
アニメ【推しの子】17話「成長」
メルトの広告が溢れたファンシーな街並とドヤ顔でポーズを決めるメルトからは「世の中ちょろい」という傲慢さを感じます。
顔がいいというアドバンテージだけで世の中を渡り歩いてきたメルトが天狗になってる様子とも言えそうです。
頼子(何で…人が魂削って作った作品に、下手な人を使うんだろう…)
鴨志田(うぜー。マジで消えてくれよ。何の苦労もしねえで顔だけで仕事とってるヘタクソはよ!!)
アニメ【推しの子】17話「成長」
そんなメルトの演技に対し、頼子や鴨志田の反応は当然冷ややかなものでした。
特に頼子は「今日は甘口で」のドラマをメルトに台無しにされたため、人一倍メルトに対して厳しい目を持っていたと思います。
紙屑₌「今日は甘口で」
くしゃくしゃに丸められた紙屑はドラマ「今日あま」を指しているのではないかと思います。
天狗になっていたメルトにとっては、ドラマの主演も適当にやるだけのゴミ同然のものでした。
メルト「今日雨ヤバない?撮影延期にしてほしかったわ」
アニメ【推しの子】3話「漫画原作ドラマ」
10年ぶりに主演級の役をもらってはりきっていたかなとは対照的に、撮影に文句タラタラのメルトが描かれていましたね。
しかしそんな紙屑から星が現れます。
現れた星₌アクアもしくは役者
人を惹きつけるこの星は、メルトが変わるきっかけとなったものを表しています。
候補はアクアと役者の二つです。
アクア「やっぱ演技は感情のってナンボだよな」
アニメ【推しの子】4話「役者」
アクア「いいんじゃねえの。下手だと思われても」
アニメ【推しの子】17話「成長」
演技に関して、メルトは度々アクアのアドバイスを求めています。
アクアの言葉をきっかけに、メルトが役者人生に足を踏み入れたことを考えると、星₌アクアと言ってもいいかもしれません。
メルト「楽しいわ、これ」
アニメ【推しの子】17話「成長」
もしくは、星は役者そのものを指すかもしれません。
何でも適当にやってきたメルトが、恋焦がれるほど眩しく映る星たちが役者という道なのかもしれませんね。
自己変容の始まり
役者人生に足を踏み入れてからというもの、メルトの価値観は大きく変わりました。
既存の価値観が崩壊したことをメルト自身が壊れることで表現しています。
壊れたメルトがさまざまな色彩の筋となって、走る姿が描かれます。
メルト「レッスンをお願いしてる講師が役者はまず体力って。だからとりあえず毎日走ってる。今日あま終わってからずっと」
かな「ふ~ん…」
アニメ【推しの子】17話「成長」
これは講師に言われて毎日走りこむメルトを表します。
ただし、何故走るのか自分なりの答えを出せていないので、走る姿はメルトの形をとっていません。
星を追って走り続けたメルトがようやく再構築されていきます。
真っ先に構築されたのは手です。
手からは血が滲み、まさに血の滲むような努力を表しています。
鏑木「だって…君も好きでしょ。がむしゃらに努力する子」
アニメ【推しの子】17話「成長」
その様子は、ボロボロになった極楽天女であったり、メルトの手を比較した時にも垣間見ることができます。
それにしても、メルトの成長を見越して起用したのだとしたら、鏑木P先見の明がありすぎでしょうw
キザミの感情を落とし込んだ満足感
手から滲んだ手からメルト、そしてキザミが現れます。
メルト(稽古期間のほとんどを使ってこの気持ちを掘り下げた。この1か月をこの1分のために注いだ。そっちが演技10年やってようが知ったこっちゃねえ。この1分は誰にも負けねえぞ!!)
アニメ【推しの子】17話「成長」
映像の冒頭へと繋がり、メルトからは一筋の涙、そして満足気な表情が描かれています。
その仏のような表情からはキザミを演じきった充足感を感じますね。
17話の感想
今回は1分の神演出に関して、私の解釈を書いてみましたがいかがだったでしょうか?
解釈違いもあるかもしれませんがご容赦ください。
「私はこう解釈したよ!」というご意見もお待ちしています😍
ホントにこの1分は鳥肌モノでした…。
制作陣からも「この1分は誰にも負けねえぞ!」って気持ちを感じましたね😭
1期ではただのモブでしかなかったメルトが、こうして主役級の成長を見せたことは、メルトを応援していた私としては非常に嬉しい展開でした。
メルトの演技に頼子も涙…。
メルト良かったね!😊
「今日あま」の時も、最終話だけメルトの演技がよかったので、今回の舞台も多少前半の演技がボチボチでも殺陣のシーンとのギャップが刺さる人がほとんどではないかと思います。
これからメルトがどんな役者さんになるのか楽しみですね🎵
全身で演じる喜びを伝えてくるメルトに、アクアも何か感じることがあったらいいなぁ…。
次回の考察はこちら👇
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