巨大要塞クワイエット・ゼロ!武力鎮圧は絶望的
アニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」の第21話「今、できることを」の考察です。
ラウダ「あいつのせいだ。ペトラも、学園も、兄さんが変わったのも。ミオリネ!」
あれ、ラウダそっち!?😱
水星女!と続くかと思いきや、怒りの矛先がまさかのミオリネでしたね。
ミオリネ「私よ。地球の人たちも、学園も、全部…!」
一方ミオリネも、地球や学園で起きたテロを「全て私のせいだ」と自分を責めてしまっています。
もしシュバルゼッテに乗ったラウダがミオリネを殺しに来たら、あっさりその身を差し出しそうな勢いです😰
今回はスレッタの新機体になりそうなキャリバーンについて解説していきます!
戯曲「テンペスト」において、キャリバンはどんな人物だったのか?
魔術で復讐を企てるプロスペローとの関係はどうだったのか?
シェイクスピアの名作を紐解いていくと面白いですよ😊
前回の考察はこちら👇
このページはアニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」の21話のネタバレを含みます。
21話をご視聴の後で読んでいただけると、より楽しめます。
アニメ本編や公式サイトに掲載されている用語以外は使用していないので、ガンダム初心者さんも安心してご覧いただけます。
怪物キャリバンはどんな人物?
今回登場した新たなモビルスーツ・キャリバーンはシェイクスピアの戯曲「テンペスト」に登場する怪物キャリバンが元ネタです。
ここでは怪物キャリバンがどういう人物なのかを解説します。
まずはテンペストのあらすじをおさらいしてみましょう!
テンペストの結末については2話時点で解説していますので、気になる方は参考にしてみてください👇
キャリバンは島の原住民で魔女の子ども
魔女シコラコスが魔物とまぐわってできた子どもがキャリバンです。
魔女は亡くなっているので、キャリバンがこの島の主人でした。
そこにミラノ大公の座を追われたプロスペローが娘ミランダとともにやってきます。
妖精エアリアルは魔女に逆らって松の幹に十二年間閉じ込められていたところを、プロスペローに助けられます。
そしてプロスペローは魔法の力で島を乗っ取ってしまいます。
キャリバンはプロスペローと対立
島を乗っ取ったプロスペローはエアリアルやキャリバンを使役します。
プロスペローはキャリバンに言葉を教えますが、キャリバンがミランダを襲ったので、キャリバンを奴隷のように扱いました。
魔女の子であり島の主人だったはずのキャリバンはプロスペローに不満を募らせます。
一方エアリアルはプロスペローに助けられた恩があるため従順でした。
プロスペローのために嵐を起こしてアロンゾー一行が乗った船を島に漂着させます。
キャリバンはアロンゾーの道化師や執事をそそのかしてプロスペローを島から追放しようとしますが、エアリアルの力で未遂に終わってしまいます。
怪物キャリバンまとめ
来週はキャリバーンがお披露目になると思いますが、こんな曰くつきのモビルスーツだと不安しかないです…!😱
宇宙議会連合の艦隊もあっさり倒してしまうほどのエアリアルの力を前にすると、正直武力で鎮圧するのは不可能ではないか?と思ってしまいます😅
地球がエリクトのゆりかごの星になる?
エリクトのデータストームがガンドノードの力で拡張され、あっという間に宇宙議会連合のパーメットリンクを制圧してしまいました。
元々議会連合の汎用モビルスーツではガンドノードの機動力に及ばなかったのですが、パーメットリンクをオーバーライドされてしまってはひとたまりもありません。
動けない状態からの嬲り殺しでしたね😭
明らかにオーバーキルです…。
グストン「プロスペラ・マーキュリーは、クワイエット・ゼロで地球圏に巨大なデータストームネットワークを作ろうとしている」
機動戦士ガンダム 水星の魔女21話「今、できることを」
パーメットはモノレールにも使われているほど、日常生活になくてはならないものになっています。
エリクトがパーメットを強制的に制圧すれば、地球での生殺与奪を握ることができそうですね。
スレッタたちはプロスペラを止めることができるのか?
プロスペラ「ようやく始まるわ。あなたのための世界が」
機動戦士ガンダム 水星の魔女21話「今、できることを」
微笑むプロスペラの佇まいはまさにラスボス…突破口はあるのでしょうか?
正直なところ、スレッタがプロスペラやエリクトと対話をするくらいしか解決策が思い浮かびません。
エリクト自身が復讐を望んでいないのであれば、希望は残されていると信じたいです。
かなり望みの薄い賭けになりますが、クワイエット・ゼロの中に入り、中央に鎮座しているエリクトのところに直接向かうのもありです。
もしスレッタがリプリチャイルドであるならば、エリクトと同様データストームと完全に同調できる可能性を秘めています。
キャリバーンでスコア8に到達すれば、クワイエット・ゼロの主導権を握れるかも…?
クワイエット・ゼロの強さがチートすぎて、現状どう攻略すればいいのか分からない状態です。
スレッタがパーメットスコア10までいくしかない!?(インフレw)
ラウダの怒りの矛先は何故ミオリネに向かったのか
大体のことをスレッタのせいにしてきたラウダが、ここにきて矛先をミオリネに変えた理由を解説します。
理由は主に二つあると考えています。
グエルを支えるのは自分でいたいと思っているから
ロウジ「私情入ってますね、ラウダさん」
セセリア「兄弟愛重すぎ~」
機動戦士ガンダム 水星の魔女9話「あと一歩、キミに踏み出せたなら」
セセリアたちにからかわれるほど、ラウダのグエルへの思いは強いものです。
ラウダ「僕はこれからも兄さんを支えるよ。初めて会った時にも言っただろ?」
機動戦士ガンダム 水星の魔女17話「大切なもの」
グエルとラウダは異母兄弟ですが、出会った時からラウダはグエルを支えると決めていたようです。
しかしスレッタはグエルからプロポーズされ、ミオリネはグエルの婚約者の座に再び収まっています。
ラウダ「何故ガンダムがあるんだ!」
メカニック「私も詳しくは…株式会社ガンダムとの合同事業だとかで…」
ラウダ「ミオリネが?」
機動戦士ガンダム 水星の魔女19話「一番じゃないやり方」
シュバルゼッテの開発はヴィムとプロスペラの間で行われていたものなので、完全にラウダの誤解です😅
ラウダから見れば、自分がいるべき場所に他人が居座りグエルを振り回しているのが面白くないのかもしれません。
実はラウダは自分を責めている
「最初っからあの人がいりゃよかったのにな」
「持ってる人は違うっつぅの?」
「お前なんも持ってないもんな」
機動戦士ガンダム 水星の魔女18話「空っぽな私たち」
ラウダはグエルの支えになりたいと思う一方で、グエルとは違う自分に対して劣等感を抱いています。
18話では、ジェターク寮生の何気ない言葉を自分のことのように捉えているようです。
ヴィム亡き後CEO代理として必死にやってきたラウダですが、プラント・クエタのテロにデスルターを使われたことをグループに責められ、オープンキャンパスのテロでも真っ先にやられてしまうなど、いいところがありませんでした。
ペトラ「ホンット最悪。ラウダ先輩がデートすっぽかすからこんな目に…」
機動戦士ガンダム 水星の魔女20話「望みの果て」
さらに自分がデートをすっぽかしたせいで、ペトラは重傷を負い現在も生死の境を彷徨っています。
ラウダが急いでダリルバルデを届けてくれたからこそ、グエルはシャディクを止めることができたのですが、ラウダが激しい後悔に襲われたことは想像がつきます。
何もできなかった自責の念が、グエルの一番近くにいるミオリネへの怒りへと変わってしまったともいえるでしょう。
21話の感想
スレッタ「トマトを配ってる時…思ったんです。何も手に入らなくても、できることをすればいいんだって」
スレッタがどんどん成長している…!😭
「逃げたら一つ、進めば二つ」
今までのスレッタはより多くのものを手に入れるために進んできました。
悪く言えば、進むことで「見返り」を求めてきたわけです。
進んだ結果、ホルダーの座を失った時の泣き叫ぶ姿は駄々をこねる子供のようでしたね。
今は何かを手に入れることよりも、自分がどうしたいかを大切にしているように思います。
スレッタの成長が頼もしいかぎりです😊
では、以下小ネタをピックアップしています!
早すぎるプロスペラの行動
プロスペラ「クワイエット・ゼロ。このままでは総裁が替わって計画は潰されてしまう。だからミオリネ・レンブラン、あなたが次の総裁になりなさい」
機動戦士ガンダム 水星の魔女16話「罪過の輪」
プロスペラはスレッタを自由にする交換条件として、ミオリネに次の総裁になるよう要求してきました。
しかし実際はミオリネが総裁になる前に、プロスペラはクワイエット・ゼロで議会連合の艦隊を壊滅に追いやるほどの力を手に入れています。
データストームを拡張するためのガンドノードも、あれだけの量をいつ製造していたのか謎ですよね。
シン・セーだけであれほどの大規模な開発ができるとは思えません。
ベネリットグループからの資金援助で着々と準備してきたのか、それともグループ以外の強力なバックがついているのでしょうか…?
スレッタが全てを知ったのはいつ?
スレッタ「お母さんは昔GUNDの技術を研究してて。でも21年前のヴァナディース事変でエリクトと一緒に水星に逃げたんだけど、エリクトは体が弱って死にそうになっちゃって…」
機動戦士ガンダム 水星の魔女21話「今、できることを」
21年前のヴァナディース事変のことやエアリアルの正体をスラスラと語るスレッタ。
スレッタはいつこの真実を知ったのでしょうか?
これは18話でエリクトにデータストームを引き起こされた時です。
この時ヴァナディース事変のことやエリクトがエアリアルになった時の映像が流れています。
懐かしい生徒との交流も
冷凍トマトを配った生徒の中には懐かしい生徒もいましたね。
1話でスレッタのヘアバンドをからかってきた生徒、4話でチュチュとスレッタに嫌がらせしてきた生徒…。
いつまで続くともしれない避難生活においては、過去の確執なんて関係ありません。
冷凍トマトは全てを解決する!🍅
目線を合わせるようになったグエル
初登場時から何かとお騒がせしていた御曹司グエルですが、現在ではミオリネを気遣い目線の高さを合わせて話すことができるようになりました。
こういう細かいところで、キャラの成長を感じられるのは嬉しいですね🥰
ペイル寮ラジオ
今週のペイル寮ラジオでは、エラン役の花江夏樹さんとノレア役の悠木碧さんが登場しました!
ノレアがあんなことになった後でこの組み合わせとか、「人の心ないんか?」と一瞬思いましたが、お二人の明るいトークには非常に笑わせてもらいました🤣
ハイライトでは書き切れないほどの聞きごたえがありますので、まだ聞いていないという方は是非聞いてみてください🎵
今回は新機体キャリバーンの元ネタについてお話しましたが、いかがだったでしょうか?
テンペストにはキャリバン以外にもプロスペローやエアリアルなど、元ネタになっている部分がたくさんあるので読んでみると面白いですよ🥰
Season2が始まった頃は、スレッタをプロスペラの洗脳から救うのはミオリネしかいない!と思っていましたが、今はむしろミオリネのメンタルの方がまずいことになってますね😅
シュバルゼッテ・キャリバーンはベネリットグループ本社にあるので、ここで衝突があるのは間違いないでしょう!
怒りのラウダを止めるのは果たしてグエルなのか、スレッタなのか…?
固唾を飲んで見守りたいと思います!
ここまで読んでいただきありがとうございます。
また来週皆さんとお会いできることを願って😘
次回の考察はこちら👇
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