光とリサの電話が繋がったのは誰のおかげ?
アニメ「AIの遺電子」の第12話「旅立ち」の考察です。
リサ「他人…ですか」
光のことを他人ではないと感じていたリサの目からは涙が…😭
このシーンはリサの気持ちを思うと辛かったですね。
私がこの場に居合わせていたら、「リサを泣かすなー!😠」と光にドロップキックをかましていたことでしょう…。
もちろんリサを突き放した光の真意は予想はつきますが、もっと他に言い方があったのではと思ってしまいます😔
光「でもリサ…本当は君と一緒にいたい…」
それだけにリサとの電話のやり取りや、ラストシーンの大胆なハグには驚かされましたね~。
まさか光の愛情表現を目の当たりする日がこようとは…!
- 何で光はリサを突き放したのか?
- 内戦中のロビジアに連れて行けないから
- 母のコピーを見つけた時どうするのか答を出せていなかったから
- 光とリサの電話が繋がったのは誰のおかげ?
- 憎まれ役を買って出た瀬戸
- 全力の気遣いを見せたジェイ
- 母を想い、悩んだ末に答えを出した少女
- 自分という存在はどこにあるのか?
これまでさまざまな議題で私たちに考える機会をくれた「AIの遺電子」も今回で最終回です。
それではさっそく考察していきましょう!😊
前回の考察はこちら👇
このページはアニメ「AIの遺電子」12話のネタバレを含みます。
12話をご視聴の後で読んでいただけると、より楽しめます。
何で光はリサを突き放したのか?

リサ「もう必要ないんですか?先生に助手は…」
光「あぁ、他人の力は必要ない。俺個人の問題だ」
アニメ「AIの遺電子」12話「旅立ち」

この時の光、完全に目をそらしてますね😓
こいつぁ嘘つきの顔だぜー!!
光自身はリサのことを大切に思っており、他人だなんて思っていません。
それでもリサを突き放したのは二つの理由があります。
内戦中のロビジアに連れて行けないから

MICHI「ご存知の通りロビジアは内戦中の危険区域です」
アニメ「AIの遺電子」12話「旅立ち」
光も射撃訓練や護身術を身につけており、かなりロビジアが危険な国だと分かります。
そんな危ない場所にリサを連れて行くことはできなかったのでしょう。
母のコピーを見つけた時どうするのか、答を出せていなかったから

瀬戸「ロビジアってのは、生きたまま人間の電脳をはぎ取ったり、年端も行かない子供の頭を弄って自爆兵に仕立て上げたり…そういう国だぜ?」
光「危険は承知の上だ」
瀬戸「そうじゃない。お袋さんのコピーがそういう事をやる側になっていたとしたらどうする?お前はそいつを許せるのか?」
アニメ「AIの遺電子」12話「旅立ち」
さすが瀬戸は鋭い指摘をしてきますね😓
母のコピーが悪逆非道のかぎりを尽くしていた場合、光は母親を許せず電脳を破壊してしまうかもしれません。
もしそうなった場合、光はロビジアから戻ったとしても、母を手にかけた罪悪感からリサの前から姿を消していたでしょう。
光は自分の罪をリサに背負わせたくなかったのだと思います。
光とリサの電話が繋がったのは誰のおかげ?

リサ「何ですか?」
光「リサ…電話に出てくれてありがとう」
アニメ「AIの遺電子」12話「旅立ち」
光がリサに思いを伝えるシーンですが、ここに辿りついたのは今まで光と交流を育んできたとある3人のおかげと言っていいと思います。
この3人との会話がなければ、光はリサに電話をかけなかったし、リサが電話に出ることはなかったでしょう。
以下、グッジョブすぎる3名を紹介していきます😁
憎まれ役を買って出た瀬戸

瀬戸「忘れちまえよ」
リサ「え?」
瀬戸「須堂は君の手の届かない遠くに行く。そんな人間について悩むなんて無駄なことだ」
アニメ「AIの遺電子」12話「旅立ち」

さすが記憶の改竄をしてきた瀬戸は言うことが違いますねw🤣
この後リサは「一緒に働きたいのは須堂先生」「須堂先生は過去に縛られているんじゃない、お母さんのことを大切に思っているだけ」と自分の気持ちを再確認します。
ちょっと瀬戸は損な役回りでしたが、瀬戸に新医院を丸ごと譲るなど、明らかに割に合わない取引を持ちかけたのはリサためだと気づいたからこその行動でしょうね。

瀬戸…いや瀬戸さん!
いいとこあるやん?🥴
全力の気遣いを見せたジェイ

ジェイ「須堂。その気遣いは今リサにこそ必要なのではありませんか?ロビジアには行かない。お母さんを探すというあなたのミッションはこれを機に手放し、これまで通り病院を続ける。リサと一緒に…。そんな選択もあり得るのではありませんか?」
アニメ「AIの遺電子」12話「旅立ち」
ジェイがかなり饒舌でしたね。
光とリサの関係を正確に把握し、光に再考するように説得しています。
的確なアドバイスをしてくれるジェイは本当に頼りになりますね🥰
ジェイ、さては君ただの産業AIじゃないな?
上書きされた母を想い、悩んだ末に答えを出した少女

少女「バックアップされたママは私の知ってるママと同じなの?上書きされたママはどこ行ってしまったの?そんな疑問がずっと拭えなくて、どうにかなりそうだった…。人格をコピーするっていうのはそういう事なんだね」
少女「でも…お母さんはやっぱりお母さんだったよ!」
アニメ「AIの遺電子」12話「旅立ち」
病弱な光に対して「あんたのためならどんなことでもやってやるから!」と愛情を注いでくれた母。
光の母は詐欺に遭った結果犯罪に手を染めてしまいましたが、それでも光への愛情は本物でしたし、それはコピーでもきっとそうなのでしょう。
母の電脳をバックアップした事件をきっかけに悩んでいた少女がたどりついた答えが、光の迷いを振り切ってくれたと思います!😊
これまで多くの患者を救ってきた光が、患者の家族に救われるという展開も良かったです🥰
光の紡いできた縁が、迷った時の道しるべになってくれましたね!
自分という存在はどこにあるのか?

光「俺は医者になってからたくさんの患者を診てきて感じるんだ。自分という存在は自分の中じゃなく、自分と誰かとの繋がりの中にあるんじゃないかって…」
アニメ「AIの遺電子」12話「旅立ち」
この光のセリフについては、実は半分だけ正解ではないかと感じました。
というのも、時に人は建前を言ったり嘘をついたりする生き物だからです。
誰かとの関係を築くうえで建前や嘘を重ねれば、その人との繋がりの中にある自分はやはり建前や嘘でしかない。
そういう意味では「他人は自分を映す鏡である」の方が私にはしっくりきますね。
光やリサは周囲の誰かと接する時、常に相手に対して誠実であろうとしました。
だからこそ「自分という存在は誰かとの繋がりの中にある」というセリフが出たのかなと思っています。
12話の感想

12話は光とリサの物語だったような気がします!
何かとリサに甘いなと感じてはいましたが、ここまで光がはっきり態度で示してくれると思わなくて、ビックリしちゃいました🥰
「電脳をコピーされた母を探す」「闇医者モッガディート」という設定を除いては、光はどちらかというと問題提起する側であり真っさらな存在で、これからのAI社会で人がどう生きるかを私たちに考えさせるものでした。
自分や心がどこにあるのかもそうですし、そもそも正解なんてない問題もありましたね。
通常の考察記事のように、仮説を出して根拠を出すという形式では収まらないため、自分なりの答えを記事にしていました。
そのため、読んでくださった方全員の共感を得られるものではなかったと思います。
まさにMICHIが言ったように、「答えは全てあなたの手の中に」あるのかもしれませんね。
2023年、まさにAI時代の幕開けともいえるこの時期に、ピタリとハマった作品なのではないでしょうか?
どれだけAIが発達しようとも、私は自分自身の頭で考えることを止めないでしょう。
正解がない問題がある以上、そこには人の数だけ答えがあるからです。
私はブログという場所で、拙いなりに自分の考えを発信していきたいですね。

作品へのAIに溢れた記事が私の目標です!🥰
光は内戦状態のロビジアで母を探し出すべく歩み始めたばかりですが、きっと母のコピーを見つけ出してリサの元に帰って来てくれると信じています。
その時こそ、光とリサはもう一歩踏み込んだ関係になれるのかもしれません😊
アニメ「AIの遺電子」で惜しむらくは、エンディングで登場した人々が全てエピソードに盛り込まれたわけではなかったということです。
1枚絵を見ながら、「これはどんなエピソードなんだろう?」と楽しみにしていたものもあったので、全て語られなかったのは残念でした。
光のロビジアでの物語は、続編「AIの遺電子 Red Queen」(全5巻)で語られるようです。
気になる方はこちらをご覧になってみてくださいね🥰
それではここまで読んでいただきありがとうございました!
またどこかの考察記事でお会いできるのを楽しみにしています🥰
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