舞台はブラジル!海賊王が遺したお宝を見つけ出せ。
アニメ「ルパン三世PART6」の考察ページ。
今回の話は9話「漆黒のダイヤモンド」。
海賊王ジークが遺したお宝を追うルパンたちと、海賊王とある女性の禁断の恋、そして海賊王の宝を専門に狙うトレジャーハンター・チェリーの活躍について考察していく。
前回のあらすじはこちらあらすじ
親愛なるルパン三世様
今宵あなたを漆黒のダイヤモンドへとご案内します。
チェリーより。
海賊王ジークのお宝ばかり狙うトレジャーハンター・チェリーの招待状を受け取ったルパン。
そこで見たものは、かつて狙ったジークのお宝にたどりつくためのもう一体のこけしだった。

既にルパンが持っていた桜のこけしと、今回招待された闇オークションで売られたこけしには地図が入っており、2枚合わせるとお宝の地図が完成する。
オークションでルパンはジークの愛人の妹である老婦人に出会う。
ジークと老婦人の姉は禁断の恋をしていたという。
ルパンから地図を奪った不二子はジークの隠したお宝・漆黒のダイヤモンドを狙う。

しかし、漆黒のダイヤモンドの正体は意外な物だった・・・。
海賊王ジークと禁断の恋

100年前、大西洋で大暴れしていた海賊王ジーク。
宝石を積んだ船を襲い巨万の富を得た。
仲間の裏切りで捕らえられ、最期はブラジルの監獄で処刑される。
ジークには愛人がおり、名前を桜。
今回登場する老婦人の姉。
剣の師範代の実力の持ち主。
日本においてきた身体が弱い妹を気遣い、何とか健康で長生きさせてやりたいと思っていた。
そのために、宝の地図が入ったこけしを当時20歳の誕生日を迎えようとしていた老婦人に贈ろうとする。
ジークと禁断の恋に落ち、ジークが処刑された後、海に身を投げた。
漆黒のダイヤモンドが隠された場所は、ジークと桜の再会を約束した場所でもあった。
その他の小ネタ
ルパンパウダーって何?
ルパン「オークション会場に行く時にルパ~ンパウダーをまいておいたんだ」
次元「どうりでとっつぁんが飛び込んでくるタイミングがよかったわけだ」
ルパン三世PART6 #9「漆黒のダイヤモンド」ルパンと次元の会話より引用
唐突に出てきたルパンパウダーというアイテムに困惑した視聴者も多いだろう。
恐らくとっつぁんを呼び寄せるような、ルパンの位置を匂わせるアイテムだと思うのだが、深く考えたら負けのような気がする。
五ェ門が斬った謎のダイオウイカの正体は?

ブラジルに修行に来ていたという五ェ門。
彼が神出鬼没なのはいつものことだが、今回はさらにダイオウイカまで斬っている。
このダイオウイカ、実はルパンと次元が桜のこけしを手に入れる時に会ったダイオウイカなのでは?
9話の感想
漆黒のダイヤモンドは当時は貴重だったコショウのことだった。
そして本当のお宝はジークと桜が再会を約束した、75年に一度満月の夜に一斉に花を咲かせるという幻のカシューナッツだったのだ。

姉と生き写しだったひ孫に姉と同じ「さくら」という名前を与えたことについて、こんな会話がある。
チェリー「気に入らなかったかい?」
ルパン三世PART6 #9「漆黒のダイヤモンド」チェリーとさくらの会話より引用
さくら「ううん、好きよ」
チェリー「・・なら良かった」
その時にひ孫と姉の姿が重なって見えるシーンは素敵だった。
まるで再会を果たせなかった二人が、75年という歳月を経てようやく出会えたような、ロマンチックな話だったと思う。
カシューナッツは熱帯植物なので日本では育たない。
そして桜といえば日本を代表する木である。
そんなジークと桜が出会ったというのは、まさに禁断の恋なのかもしれない。
唐突なルパンパウダーと五ェ門に色々ツッコミたいところはあるが、そんなことが気にならないのがルパン三世の魅力の一つだろう。
10話の考察を読む。
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