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トナリに騙されジャナンダ島へやってきたフシとピオラン。フシはピオランを助ける為、何でも望みが叶うという闘技場での優勝を目指すことになる。最後まで生きて立っていた奴が勝利と言われ、「勝てる！」と思ったフシだが、自分の甘さを思い知ることになる。

グーグーの死を経験し、一人酒爺の家を出たフシ。無力な自分に打ちひしがれながら、フシは黙々と一人旅を続けていた。初めて自分から観察者を呼び出したフシは、観測者から満足のいく答えを得られず苛立つ。そんなフシに合流したのは何とピオランだった

突然グーグーの元にシンがやってきた。グーグーに償いをしたいそうだ。あの日グーグーに握らされた指輪を酒爺に託してシンは帰って行った。その指輪を見て、リーンは野菜売りの男の子がグーグーであることに気づく。そしてリーンの誕生日会で事件が・・。

フシを助けに戻ったグーグー。ノッカーはグーグーの足を絡めとり遥か遠くに放り投げてしまった。地面に転がった時の衝撃でグーグーは腹の酒を大量に吐き出してしまう。酒に松明の火が引火するのを見て、グーグーは奇策を思いつく。

グーグーはフシが心の痛みに反応して死んだ人になれることを「すごくいい」と言う。「俺が死んだら俺になってな、フシ」と約束を交わす二人。リーンとグーグーはお互いの価値観の違いに一度はぶつかるものの、徐々に心を通わせていく。

ある日、グーグーが思いを寄せるお嬢様リーンが、住みこみで働かせて欲しいと頼んできた。快く承知した酒爺。（僕は明日からハッピーになるのか、それとも辛くなるのか・・）リーンと一緒に暮らすことに、期待と不安で複雑な気持ちになるグーグーであった。

フシとピオランは、タクナハのある丘の上にある、酒造りを生業とする酒爺の元に辿り着いた。酒爺の元にいたのは、グーグーという一人の少年。あらゆる雑事を器用にこなす彼は、常に奇妙な仮面をかぶっていた。そこにはグーグーの過去に理由があった・・・。

そしてフシはヤノメの偽祈祷師・ピオランに再会した。ピオランと旅をしながら、フシは言葉や文字を覚えていく。そしてフシとピオランは、ピオランの故郷であるタクナハを目指す。ピオランの恋人の家に着こうかという時、フシ達は謎の怪物に襲われるのだった。

隙を見て看守を叩きのめしたパロナは、フシやマーチと共にヤノメ国からの脱出を試みる。マーチは大人になったらやりたいことをパロナに語る。しかし追手が容赦なく迫ってきていた。必死に応戦するパロナ。そしてマーチはパロナを庇って矢を受けてしまう・・。