愛する女を陰ながら守る!大塚次元の魅力を堪能せよ。
このページでは、アニメ「ルパン三世PART6」の15話「祝福の鐘に響けよ、銃声」の考察を取り扱う。
「あらすじ」
「登場人物紹介」
「プロフェッショナルは誰だったのか」
「感想」を掲載。
前回の話は下記の記事を参照。
あらすじ

ルパンはフランスの貴族・フェルナン伯爵が花嫁に贈るという「マルセイユの涙」に狙いを定める。
「マルセイユの涙」は長い間幻の宝石とされていたが、突然実物を写した画像がネット上に上がったらしい。
次元は花嫁を見た途端、顔色を変える。
花嫁の名前はミレーヌ。
貧しい者を助ける町医者で、次元はかつて彼女に助けられたことがあった。
そんなミレーヌを誘拐しようとジャッカルという男が狙っていた。
次元は陰ながらミレーヌを守ることにするが・・。
登場人物紹介

フェルナン・メーストル伯爵(左)とミレーヌ(右)
交通事故で怪我をしたフェルナンをミレーヌが助けたことをきっかけに二人は結婚することになる。
昔ミレーヌは瀕死の次元を助け、心を通わせた女性でもあった。

ジャッカル(左)とセド(右)
子飼いのチームを率いて大富豪の身内を狙う、営利誘拐専門の犯罪者。
プロフェッショナルは誰だったのか

「一切の証拠を残さねぇプロフェッショナルだ」
ルパンはジャッカルのことをそう評したが、次元大介こそプロフェッショナルの名に相応しい。
命の恩人であるミレーヌを陰ながら守り続け、結婚式で神父に化けていたジャッカルを、次元は参列者に気づかれることなく始末する。

しかし、何とミレーヌは次元に気づいていた。
ミレーヌは結婚する前にどうしても次元に会いたくなり、「マルセイユの涙」 の画像をネットに流したのだ。
ルパンならばきっとお宝の匂いを嗅ぎつけ、次元に引き合わせてくれると賭けた。
ルパン「こいつはお前さんのだ」
ルパンはミレーヌに報酬として貰ったマルセイユの涙を次元に渡す。
しかし次元はマルセイユの涙を躊躇なく海に投げ捨てて、こう言うのだった。

次元「俺に涙はいらない」
15話の感想
50年間次元大介を演じ続けてきた小林清志さんの勇退回であるエピソード0、リリーを巡る陰謀を描いた8話に引き続いての次元回である。
視聴者がそろそろ大塚明夫さん演じる次元の声に慣れてきたこのタイミングで、大塚さんなりの次元のカッコよさを見せてもらったように思う。
次元に会いたい一心で、ルパンをマルセイユの涙で釣ったミレーヌも大胆だった。
ルパン「まっ、変な犬っころもおまけで来ちまったがな」
ミレーヌ「え?」
変な犬っころ(ジャッカル)はあっさり次元に処理され、まさに噛ませ犬だった・・。
恋人同士だった次元とミレーヌがどう別れに至ったのかは描かれなかったが、ミレーヌや彼女が選んだフェルナン、フェルナンの友人であるローランにいたるまで善人として登場しており、ルパンや次元とは住む世界が違ったということだろう。

ミレーヌが「もう会うこともないでしょう」とルパンに言ったことも、二人の立ち位置の違いがうかがえる。
ミレーヌを奪うことなく、マルセイユの涙もあっさり捨ててしまった次元に、ルパンは不満そうだったが、「死ぬ時は、こいつ(銃)と二人きりでいい」と言っていた次元の言葉に偽りはないということだろう。
漢の生きざまに痺れた方も多いはずだ。
次元のエピソードに外れがないことを実感した回であった。
さて、次回のオムニバスエピソードは篠塚智子氏脚本による五ェ門回だ。
篠塚智子氏は2018年にアニメ「ヲタクに恋は難しい」の脚本を担当している。
気になる内容はというと、何と五ェ門がカリスマデザイナーのミューズに選ばれるという話である。
ミューズというのはそのブランドの看板ともなる重要な立ち位置で、五ェ門には不向きなイメージではあるが、2003年のTVSP「お宝返却大作戦」で、ルパン・次元と共に女装姿も披露した五ェ門なので、何とかなるかもしれない😊
PART6の五ェ門というと、ホームズにバリツで投げ飛ばされたり、蕎麦を打っているイメージしかないので、そろそろ大立ち回りの活躍が見たいところだ。
次の話の考察はこちら。
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