【考察】ルパン三世PART6 #2「探偵と悪党」

ルパン三世PART6

10年前に何が?ルパンとホームズの因縁を追う!

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あらすじ

1話「シャーロックホームズ登場」の考察はこちら。

ルパンを見たリリーはホームズの腕の中で気を失ってしまう。
怒るホームズは、リリーをハドソン夫人に任せ、自らルパン達のアジト捜索に乗り出す。

一方ルパン達は手に入れた絵を分析するが、一向に手がかりは見つからない。
絵は「LONDON THE BLITZ OF LOVERS」という映画のポスターのようだ。

ひと眠りしたルパンは突然ロンドンからの一時撤退を宣言する。
いつものルパンらしくない様子に、仲間たちは納得がいかない。

ルパン達のアジトを突き止めたホームズが襲撃してきた。
ホームズは五ェ門をバリツで投げ飛ばし、次元と不二子の追跡を振り切って廃ビルに誘い出し、隙を作って自分が乗っていたバイクを二人にぶつけるという荒業をやってのける。

ホームズ「いるんだろ?顔を見せろ、ルパン三世」
ルパン「さすがだな。シャーロック・ホームズ」

ホームズ「10年前、約束したはずだ。リリーの前にはもう現れないと」
ルパン「俺は悪党だ。ウソだって平気で言うし、人だって殺すぜ」
ホームズ「私は探偵だ。人々を助け弱い者を助けるのが使命でもある。悪党を殺すことにためらいはない」

探偵と悪党、両雄が相まみえる。

一方リリーは悪夢を見ていた。
父を探すリリー、「来るな」という父の声と一発の銃声、血を流し倒れている父の前に立っていた男はルパン、その人だった・・・。

シャーロック・ホームズの捜査力と身体能力

ルパン「その名を頂く者は、世界でただ一人の諮問探偵とされる」
不二子「諮問探偵?」
ルパン「まあ、どんな難問にも答えを見つけ出してみせるって意味かな。どういう形で継承されているかは俺も知らないが」

ルパン三世 PART6 3話「探偵と悪党」ルパンと不二子の会話より引用

ホームズの捜査力

ルパンを見て怒るホームズは、ルパン達のアジトを突き止めるために動き出す。
その驚異の捜査力が分かるシーンをピックアップした。

ホームズは捜査開始後すぐにルパン達のアジトを見つけ出す。
ロンドンから車で30分圏内の物件、逃走経路が確保しやすい地理上の利、アルベールの逃走経路。
さまざまな条件を鑑みて、ホームズは捜査の範囲を狭めていった。
そして不二子がフォークナーの秘書フェリシア・クレイに化けたことを知り、オフィスを徹底的に調べたのだろう。

ルパン「ウワサによると、ホームズは英国中の何百という土のサンプルを保管しているらしい。デスクの下に落ちた僅かな土から、ここを突き止めたのかもしれない」

ルパン三世 PART6 3話「探偵と悪党」より引用

大量のサンプルデータに基づいた確かな捜査力は、諮問探偵の名にふさわしい。

ホームズの身体能力

今回の話ではホームズの脅威の身体能力も明らかになった。
隙をついたとはいえ、五ェ門相手に接近戦で勝利できる男はなかなかいないだろう。

ホームズが使った「バリツ」というのは、いわゆる柔道(柔術)だ。
バリツに関しては面白い誕生秘話がある。

イギリスの小説家、アーサー・コナン・ドイルの推理小説『最後の事件』の中で、「シャーロック・ホームズは、宿敵のジェームズ・モリアーティ教授と揉み合いになった末、2人とも滝壺に落ちた」ということになった。

しかし、ドイルはファンの要望に応えて続編を書くことになり、「ホームズは死んでいなかった」ということにする必要が生じた。
そこで、「自分(ホームズ)には「バリツ」という日本式の格闘技の心得があって、それでモリアーティ教授を投げ飛ばしたのだ」と『空き家の冒険』の中でワトソンに説明している。

何故柔道(柔術)がバリツになってしまったのかは諸説あり、ワトソンが武術とバリツを聞き間違えた説や、バーティツ(バートン流柔術の略)の誤記説などがある。

ホームズを復活させる理由付けとして、日本の格闘技が使われたというのも不思議なものである。

10年前に何が起こったか

Lupin vs. Homes では「10年前」というキーワードが何度も出てくる。
以下に10年前というキーワードが出てくる台詞をまとめた。

暗殺者「10年前ホレイショがどうなったか忘れたわけでもあるまい?」
フォークナー「わ・・私はヤツとは違う。裏切ったわけでは・・ひっ・・待て!私を殺せばあの部屋はどうなる?」

ルパン三世PART6 「シャーロック・ホームズ登場」暗殺者とフォークナーの台詞から引用

ルパン「ヤツは10年前、ある事件がきっかけで一線を退いた」
不二子「ねぇルパン。ホームズが一線を退いた事件って、やっぱりレイブンがらみ?」
ルパン「その事件でホームズは大切な相棒を失った。ジョン・H・ワトソンをな」

ルパン三世 PART6 3話「探偵と悪党」ルパンと不二子の会話より引用

ホームズ「10年前、約束したはずだ。リリーの前にはもう現れないと」

ルパン三世 PART6 3話「探偵と悪党」ホームズの台詞より引用

ルパン「レイブン・・第二次世界大戦後英国政府を陰から操ってきたと言われる謎の組織。その力は女王陛下すらも上回るとか。そんな組織が後生大事に守り続けているお宝だ。こちとら10年も前から追いかけてんのさ」

ルパン三世PART6 「シャーロック・ホームズ登場」ルパンの台詞から引用

レイブン内ではホレイショが裏切り、ロンドンでホームズはジョン・H・ワトソンを失い、ホームズはルパンにリリーの前に現れないよう約束をかわした後に一線を退き、ルパンはそれ以降レイブンを追いかけている、といったところか。

10年前ルパンに何が起こったのか、ルパンは仲間にすら話そうとしない。
ルパン自身の手で決着をつけたい何かがあると思っていいだろう。

リリーの悪夢。犯人はルパン!?

リリーの悪夢

リリー「パパ・・どこ?どこなの?」
ワトソン「リリー来るな!来てはダメだ!」

その時一発の銃声が鳴り響く。
幼いリリーは急いでワトソンの声がした方へと走る。
リリー「あっ・・!」

その時リリーが見たのは血まみれで倒れている父と、銃を持ったルパンだった。

犯人は本当にルパンなのか?

リリーはルパンがワトソンを撃つ瞬間を見たわけではない。
例えば、ルパンが来た時既にワトソンが倒れており、傍に落ちていた銃を拾った瞬間をリリーに見られたという可能性もあるだろう。

もしルパンがワトソンを殺したというなら、大切な相棒を殺されたホームズが黙っていまい。
リリーをハドソン夫人に任せ、諮問探偵の力をもってして、地の果てまでルパンを追うのではないか。
もしくは今回の話でルパンと相まみえた時に、相打ちになろうともルパンを始末しようとしただろう。

しかしホームズはリリーを守ることを選び、リリーの記憶が完全に戻ることを恐れている。
リリーの記憶が一連の事件の謎を解く鍵になっていることは間違いない。

ある人物の疑惑!?大胆予想!

もしワトソンを殺した犯人がルパンではないとしたら、犯人は誰なのだろうか?
もう一つ気になるのが、スコットランド・ヤードに保護されていたフォークナー卿を爆殺した暗殺者の存在である。

暗殺者はどうやってスコットランド・ヤードの目をかいくぐりフォークナー卿を殺したのか?
監視カメラのデータは爆発でほとんど失われている。

しかし筆者はとある人物に不審な点を見つけたため、記しておく。
あくまで現時点での予想だが、むしろ外れて欲しいと思っている。

疑惑の人物とは?(*タップで開く)

 

レストレード警部

①EDクレジットの中に暗殺者の声優が存在しなかった。
→既に登場している人物が暗殺者である。

②スコットランド・ヤードの本部に暗殺者が外から入り込むのは困難。
内部にいればフォークナー卿を爆殺するのが容易ではないか。

③レイブンのメンバーは政財界の中枢にまで入り込んでいると言っている。
スコットランド・ヤード内部にいてもおかしくない。
監視カメラのデータも壊せる。

④「スコットランド・ヤードの中でも、全てを知っているのは君だけなんだから」とホームズが言っており、リリーの記憶のことも知っている。

⑤レストレードはブラックドローイングの中のものを触ろうとした銭形を止めた。


現時点で、レストレードに気になる点があるのは確かだが、小説「シャーロック・ホームズ」の中に登場するレストレードを黒幕にするかということ、ホームズがレストレードを疑っていないのもおかしいこと、そして何よりリリーと話す時に膝を折り目線を合わせるなど、慈愛に満ちた彼が暗殺者とは信じたくない。

 

その他の小ネタ

レイブンの意味

レイブンの意味はワタリガラス。
イギリスではチャールズ2世の勅令で、最低6羽のワタリガラスがロンドン塔で飼育されており、「ロンドン塔からワタリガラスがいなくなるとイギリスは滅びる」というジンクスがある。

ルパンがレイブンのことを「女王陛下を上回る力を持つ」と言っていたのも頷ける逸話である。

ブラックドローイング

ブラックドローイングは件の絵が飾られている、照明もつかない黒い部屋のことだった。
暗殺者はこの部屋に侵入を許したフォークナー卿を爆殺している。

レイブンにとって、絵だけでなくこの部屋自体が重要な意味を持つということだ。

バッキンガム宮殿のステートルームの一つ、白の間<ホワイトドローイング>は最も豪華な部屋で、エリザベス女王やイギリス王室の面々が公式行事を行う前に集まる応接ルームとして使われている。

ホームズ三世

次元「そういえば昔、ホームズ三世を名乗るヤツもいたっけな」
ルパン「あんなまがいもんと一緒にすると痛い目に遭うぜ」

ルパン三世 PART6 3話「探偵と悪党」ルパンと次元の会話より引用

実はルパン三世PART2にホームズ三世が2人登場している。

15話「名探偵空をゆく」に登場したシャーロック・ホームズ三世と、97話「ルパン一世の秘宝を探せ」に登場したホームズ三世(15話のシャーロック・ホームズ三世とは別人)がいる。

どちらもルパンにしてやられている。

頬を赤らめる不二子

ホームズにバイクをぶつけられ吹き飛んだ不二子はホームズに抱きとめられる。
てっきりホームズに絵を奪われるかと思いきや紳士的に扱われ、不二子の頬が赤くなっている。

散々男を手玉に取ってきた不二子を魅了するとは、ホームズも罪な男である。

これをきっかけに不二子がホームズ側についてしまうのでは・・・とも思ったが、よく考えたら不二子がルパンを裏切るのはいつものことだった。

まとめ

今回の話でルパン一味はロンドンから一時撤退することになった。
これからは一話完結型の話が続く可能性がある。

再びルパンとホームズが相まみえる時、どんな話だったか忘れないために、未回収の謎を記しておこう。

  • アルベールにレイブンについて密告した正体不明の人物は誰か?
  • フォークナー卿を爆殺したのは誰か?
  • ブラックドローイングの秘密は何か?
  • ジョン・H・ワトソンは誰に殺されたのか?
  • ルパンは何故ホームズとの約束を破ってロンドンに戻ってきたのか?
  • 何故ルパンは一時撤退をしたのか?
  • リリーの記憶の秘密は何なのか?
  • ルパンとホームズの因縁とは何か?
  • ルパンが仲間に隠していることは何か?

世界でただ一人の諮問探偵と世界一の大泥棒の手にかかれば、どんな謎や強敵が立ちふさがろうとも大丈夫だろう。
次回ホームズに会う時は全ての謎が解けることを期待したい。

さて、次回は辻真先つじまさき脚本の「大陸横断鉄道(嘘)の冒険」となっている。
御年89歳の大御所で、1960年代から大人気アニメの脚本を何本も手掛けている。

こちらもどんな話になるか楽しみだ。

10月24日はルパン三世PART1の放送日!

「大陸横断鉄道(嘘)の冒険」の考察を読む。

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